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風の喜八11 「後の月」 (無料公開)
[【時代小説発掘】]
2012年7月29日 10時47分の記事


【時代小説発掘】
風の喜八11 「後の月」
佐藤 高市(さとう たかいち)


(時代小説発掘というコーナーができた経緯)

梗概:
赤穂藩隠密の風の喜八が、討ち入りの後、浅野家再興のために公儀隠密として活躍する物語。


プロフィール:   
酉年でも喧嘩鳥の生まれ年で単純明快 東京都生まれ 
小説「谷中物語」で茨城文学賞受賞
江戸を舞台の小説「入梅」が韓国の常緑樹文学に翻訳掲載
江戸の歴史研究会会員 

 
これまでの作品:

風の喜八1 「討ち入り」
風の喜八2 「丸木を持って水月を知れ」
風の喜八3 「元禄の終焉」
風の喜八4 「水月空華」
風の喜八5 「江戸騒乱」
風の喜八6「江戸の初雪」
風の喜八7 「陰陽五行の天才占い師現わる」
風の喜八8 「高砂やこの浦舟に帆を上げて」
風の喜八9 「真如の月に無相を見る」
風の喜八10 「江戸の月見」

赤穂浪士 「春の名残(なごり)」

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【時代小説発掘】
風の喜八11 「後の月」
佐藤 高市(さとう たかいち)



(一) 宝永五年の秋 

 浅草寺の雷門で、白衣を着た巡礼姿の老人と娘が座り込んでいた。痩せた老人は、気抜けしたような表情でぼんやりと通り過ぎる人を見ていた。娘は、力なく首を前に垂れていた。
 権助とセツは、そこを通りかかった。
 セツが心配して、声をかけると娘が急に泣きだした。
 泣きじゃくった娘は、しばらくしてから身の上を話し始めた。セツは、娘の話す言葉に懐かしい三河なまりがあるのに気が付いた。
 祖父の甚左江門と江戸に下がって来た娘は、亡き領主吉良上野介の本所にある屋敷跡を訪ねたのだった。
 明暦の大火によって、多くの無縁の遺体を埋葬した回向院の裏にその屋敷跡があった。大川からの川風に吹かれた草深い場所であった。非業の死を遂げた多くの人たちの悲しみがそこに渦巻いているようであった。
 吉良上野介は、将軍綱吉の命によって、御城の本丸に近い御曲輪内大名小路から、江戸の郊外に屋敷を替えさせられた。
 高家名門の筆頭であった吉良家にとっては、まさに青天の霹靂であった。清和天皇からでた源氏の流れを汲んだ名門であった。
 屋敷替えを命じられた吉良上野介は、将軍綱吉に見放されたことを知った。
 甚左江門と孫娘のキヨは、非業の死を遂げた吉良上野介に花と線香を手向けた。
それを見ていた人たちが、極悪人の吉良上野介に祈りをささげる二人に罵声を浴びせたのだった。
「吉良上野介が浅野内匠頭をいじめるからこういうことになったんだ。赤穂義士の四十六人もの方々が身命をなげうったんだぞ。天下の極悪人に手を合わせるとは・・・・・・」
 荷車を引いていた人足が、祈りを上げる二人を怒鳴った。手向けた花や線香は、蹴散らかされた。
 甚左江門と孫娘のキヨは、集まった人たちに囲まれて、肩や背中を押された。
 年老いた甚左江門は、よろよろとその場に座り込んだ。
「やめねぇか。こんな年寄りといたいけない娘を小突くなんて、人のすることじゃねぇぞ!江戸っ子の風上にもおけねぇぜ」
 遊び人風の揉み上げを長く伸ばした男が、甚左江門を助け起こした。道端に投げ出された笠をキヨに渡した。
「助けていただきまして、ありがとうございます」
 キヨは、丁寧にそう言って頭を下げた。
「おいらが荷物を持ってやるよ」
 男は、甚左江門が背負っていた荷を自分で持った。
「この先に、茶店があるからそこに行くとしよう」
 男に促されて、甚左江門と孫娘のキヨは、大川沿いを歩いた。キヨが後ろを振り返ると走り去る男の背中が見えた。
 男に取られた荷の中には、金子や御経があった。二人は、無一文になってしまった。頼る者はこの江戸にはいなかった。
 盗られた金子は、村人たちから集めたものであった。非業の死を遂げた領主の吉良上野介を弔うために、その金子を預かった甚左江門とキヨが江戸に下って来たのであった。
 甚左江門とキヨは、力を落として浅草寺まで来た。甚左江門は、しきりにため息をついていた。
「お殿様の菩提寺に納める金子を奪われてしまった。こうなったら大川に身を投げるしかない・・・・・・」
 甚左江門はそうつぶやいて、今生の見納めに浅草寺の観音様に孫娘のキヨと手を合わせようと思った。
 浅草寺には、人が大勢参拝に来ていた。甚左江門とキヨは、雷門をくぐって、人に背中を押されるようにして朱塗りの本堂の前に出た。
「観音様、孫娘のキヨをお願いいたします」
 甚左江門は、そう言って手を合わせた。甚左江門は、人混みに紛れて行方をくらまそうとした。
 キヨは、それに気付いて甚左江門の跡を追った。甚左江門は、人に押されてなかなか先に進めなかった。
 二人は、よろよろと歩いて雷門の所で座り込んだのだった。
 その時、セツに声を掛けられたのだった。
 セツは、キヨから話を聞くと権助の顔を見た。
「そいつは、大変だ。おいらの家においでよ。飯でも食べよう」
 権助は、二人を花川戸の家に連れて行った。小太郎が甚左江門とキヨを連れて、湯屋に行った。セツも子どもたちを連れて行く。
 権助は、うどんを作っていた。三太から貰った青菜を大鍋に入れて、へっついに置いた。七輪で鰯を焼くと、台所に煙が充満した。権助は、七輪を外に出した。
「あれ、大将が、夕餉の支度をしてるよ。おかみさんに逃げられたのかい?」
 口の悪い長屋の梅婆さんが、権助に声をかけた。
「お客さんを連れて、子どもたちと湯屋に行ったよ」
 権助は、暇さえあれば、法華太鼓を叩きながらお題目を上げる梅婆さんに答えた。
「大将の家も賑やかになったね。子どもたちも四人もいて、来年の今頃は、五人目を抱いているかもしれないね」
「梅婆ちゃん、冷やかすんじゃねぇよ」
 ムジナ長屋のおかみさんたちが、井戸端に集まって来た。
 権助は、鰯を裏返しにした。煙が目に染みて、手拭で涙を拭いた。
「大将、おかみさんに逃げられて泣いているのかい?」
 その場にいたおかみさんたちが声を上げて笑った。
「てやんでぇ!」
 権助は、そう言うと鰯を皿に移すと七輪を台所に持って行った。
 大勢で食べる夕餉は、楽しかった。甚左江門は、権助とセツのおもいやりに感謝をした。
「明日の晩は、九月の月見なんだよ。キヨさんたちも一緒に見ようよ。明日は、すすきを取りに行こう」
 小太郎は、キヨにそう話した。
「しばらく、泊って行くといい。中野にある領主様の墓に行くといいや」
 権助の言葉に、甚左江門は涙ぐんでいた。
「ありがとうございます。地獄に仏とはこのことです。大海原で浮木に巡り合ったようです。これも八幡様や吉良の殿様が導いてくれたと思っています」
 甚左江門は、村人から預かった金子を盗まれて、キヨとともに大川に身を投げようと思った。声を掛けてくれたセツの声は、御仏の言葉のようであった。
 甚左江門は、権助に手を合わせていた。
「困った時は、お互い様ですよ」
 セツは、茶をいれながらそう言った。
 隣の座敷では、子どもたちとキヨが双六をしていた。小太郎が、さいころを振ると子どもたちが歓声を上げた。
 甚左江門は、腰が痛いと言って早々と床についた。
 権助は、子どもたちが寝静まった後、セツと今日のことを振り返っていた。
「吉良の庄の者を助けることになるとは、夢にも思わなかったよ。喜八様には知らせるが・・・・・・、それに甚左江門さんが吉良の庄にある八幡神社を守っているとは」
 権助は、助けた甚左江門が八幡神社の雑役をして、キヨは、巫女として神に仕えていた。
「八幡様が甚左江門さんとキヨさんを助けるようにと命じたのではないですか。あの二人を見ていると、私が地震と津波から逃げてきた時を思い出しましたよ・・・・・・」
セツは、大八車を引いて子どもをおぶっていた。大八車の後ろには女の子が二人歩いていた。
 喜八は、西国からの不穏な輩を取り締まるために、品川の薩摩屋敷に近い場所で海沿いの街道を見張っていた。
 セツたち親子を憐れんだ喜八は、花川戸の権助の船宿を訪ねるように話した。
 セツは、江戸に着くと浅草花川戸の権助の家を訪ねた。
「花川戸の権助さんのお家はこちらですか?」
 セツが疲れた表情で権助にたずねた。
「あっしが花川戸の権助ですが・・・・・・、どうしてあっしの名を知ってなさるのかい?」母親は、喜八に教えられて、ここを訪ねたことを話した。背中におぶった子どもが泣きだした。
「おっと、合点だ。さぁ、家に上がった、上がった」
 権助は、母親と子どもたちを家に上げた。小太郎が、麦湯を持ってきた。
 セツは、大地震と津波に襲われて、夫を亡くし家を失ったことを話した。
「長屋に住む者たちは、セツさんみたいに地獄を見た人たちですぜ。それでも生きて行かなきゃなんねぇ。だから、泣く前に笑ってやろうじゃないか。冗談を言いながら・・・・・・、笑う門には福来る。神仏は見ていなさるさ」
 セツは、その時の権助の言葉を思っていた。地獄に仏であった。もし、喜八や権助に会っていなければ、セツと子どもたちは路頭に迷っていた。
 あの時のことが、セツは昨日のことのように思い出された。そして、縁があってセツは、権助の妻になった。
「明日の晩は、甚左江門さんたちと一緒にお月見をしましょうよ。お団子を作って、みんなで食べましょう」
 セツは、十三夜の月見の話をした。
「そうか、明日の晩は十三夜か。酒も飲んで、お月さんを見れば幸せだよ」
 権助は、セツに答えた。
 江戸っ子たちは、後の月に、栗や衣かつぎを食べる。すすきを供えて、昔の江戸をしのぶのであった。
 権助は、長い間、ひとりで月見をしていた。味気なかった。金が入ると吉原で遊んだが、むなしさだけが残った。
 権助は、セツや子どもたちで十五夜の月見を楽しみ、明日の十三夜の月を家族と共に見る。これが、探し求めていた幸せであった。
八月と九月の両方の月を見て、月見の宴は終わるのであった。


(二)後の月見 

 八幡様の大祭を終えて、四ツ木八幡宮は静かな時間を取り戻していた。吹く風も秋の気配がしていた。
 収穫を終えた田んぼには、村人が稲藁を焼く姿があった。富士山の噴火による灰を片付け、作付けをして何とか収穫に漕ぎつけたのであった。
 米の収穫量は、例年ほどではなかったが、村人たちの表情は、明るさを取り戻していた。
 喜八は、八幡宮の修理を始めた。腰の痛みはまだ残っていたが、四ツ木村の人たちの手を借りて、古くなったお堂の壁板を取り外して、新しい板を打ち付けるのだった。
 喜八は、遠くに紫の山塊を見せる筑波山を眺めていた。夕暮れであった。四ツ木村のどの家からも白い煙が見えていた。烏が連れだってねぐらに帰って行く。
権助が久し振りに姿を見せた。小太郎と一緒だった。
「喜八様、お体は、どうですか?だいぶ良くなったようで・・・・・・、鯵の開きがうまくできまして、持って来ました。セツが作りましてね」
 権助は、鯵の開きを笊に入れて、喜八の妻のお勢に渡した。
「喜八様、浅草寺の境内で三河の吉良の庄から来た二人連れに会いました。本所の吉良の屋敷跡に手を合わせた後、その場にいた人たちになじられ、その上、盗人には金子を奪われてしまったのです」
「吉良上野介所領の三河にある吉良の庄か?」
「はい。それから、二人は吉良の庄にある八幡神社の者たちなのです」
 喜八は、吉良の庄で八幡神社を守る者たちが、吉良上野介の菩提を弔うために江戸に
下って来たことを知った。
 権助は、喜八に詳しく話し始めた。
 喜八は、吉良の庄の領民に会う不思議を感じていた。赤くなった西の空に、白龍のような細く長い雲が見えた。
 元禄十四年三月十四日の四ツ半(午前十一時頃)、江戸城本丸の松の廊下において、吉良上野介に切り付けた浅野内匠頭は、将軍綱吉の即断で、当日の夕刻に預けられていた大名の家の庭先で、切腹をして果てたのであった。
 喧嘩両成敗ではなく、浅野内匠頭だけが、殿中での刃傷と勅使接待の非を責められたのだった。全ては、ここから始まったのだった。
「風さそう、花よりもなほ、我はまた、春の名残をいかにとかせん」
 浅野内匠頭の辞世の句は、無念の極みを表していた。
 風に散る花びらのように、我が命が尽きようとしている。だが、浅野内匠頭は、今生
に名残があった。
 喜八は、吉良の庄から本所の吉良屋敷跡を訪ねた老人と孫娘のことを思った。赤穂浪
士たちに討たれた後も吉良上野介は、天下の仇であった。
「吉良の庄から来た者たちに会ってみたい。八幡様を守っているとは・・・・・・、権助、こ
こに、二人を案内してはくれぬか?」
「はい、本日は中野にある吉良上野介の墓に参りまして、もう浅草に着く頃でございます。明日には、連れてまいります」
「頼むぞ」
 喜八は、そう言うとお勢を呼んだ。
 お勢は、小太郎に赤穂の塩饅頭を持たせた。小太郎は、頭を下げると権助と共に船に
乗り込んだ。
 喜八は、主君の仇を討つために、大石内蔵助の命に従って江戸市中を探索してきた。そして、今、浅野家再興のために、公儀隠密として働いていた。
 確かに、大石内蔵助の差配の下に仇討は成就をした。討ち入りの夜、吉良上野介の屋敷に掲げた浅野内匠家来口上では、主君の浅野内匠頭が吉良上野介を討てなかったことを残念に思って、家来として事を起こしたことが記されていた。
 喜八は、赤穂藩の隠密として、大石内蔵助の命を受けて働いてきた。赤穂浪士たちは、事は成就をして、赤穂義士として称えられるようになった。
 殿中での刃傷に及んだ直情の浅野内匠頭は、今世の名残を辞世とした。家来であった赤穂浪士たちは、主君の残念さを思って、吉良上野介を討ち果たすことになった。
 喜八は、事の真相が分からないままになっていることが気がかりであった。殿中で、刀を抜いたのは、浅野内匠頭であった。それも、小刀を抜いて、背後から切り付けたのであった。
 お勢が、仕事場にいた喜八を呼びに来た。お勢は、暗い部屋で座り込む喜八を心配した。
「考え事をしていた。そうだ、明日、三河吉良の庄から地元の八幡神社を守る人たちが来るそうだ」
「三河の吉良の庄?吉良上野介の領地ではないですか?」
 お勢は、喜八の苦悩が分かった。同じ八幡様を守り、偶然の積み重ねで吉良の庄の者と会う。
「そうですか。御馳走を作りましょう。茄子や魚の天ぷらを用意しますからね」
 お勢は、喜八の心を見抜いているように明るく振る舞っていた。
 権助は、船を花川戸の船着き場に着けた。小太郎は、もやい綱を岸で受け取った。
 権助の船宿には、船から大八車に荷を積み替えた人足たちが、つかの間の休息をとっていた。
 お茶を注ぐのは、中野の寺から戻ったキヨであった。明るい声で、人足たちに茶を進めていた。
 キヨは、愛嬌のある顔をして誰からも好かれるような娘であった。
 小太郎が、四ツ木八幡宮で貰った赤穂の塩饅頭をキヨに渡した。キヨは、小太郎から赤穂の塩饅頭と教えられると怪訝な顔をした。
 セツは、それに気付いた。
「これは、赤穂の塩を使っているのですね」
「吉良の庄にも饗場塩(あいばじお)があります」
 セツは、喜八がかつて赤穂藩の隠密であり、権助も赤穂浪士たちに協力して働いていたことを知っていた。権助からは、大石内蔵助の穏やかな人柄も聞いていた。
「そうかい、吉良の庄も塩が名産なのかい。赤穂にも塩がある。両方とも海の近くで、二つの国はなんか似ているな。そうだ、甚左江門さんとキヨさん、明日は四ツ木八幡宮に行ってみないかい?」
「八幡様ですか?御参りをしたいですね」
 キヨは、権助にそう答えると赤穂の塩饅頭を口にした。
「わぁ、おいしい!」
 キヨは、そう言って甚左江門の顔を見た。
 甚左江門は、頷くと塩饅頭を口にした。
 権助は、近江の生まれで親戚を頼って江戸に来た。近江出身の人たちは、よく働くという評判があった。
 権助は、大川の船着き場で人足として働き、働きぶりが認められて人足頭になった。
船宿近江屋の主人は、実直な仕事ぶりの権助を殊の外可愛がった。
 後継ぎがいない近江屋の主人は、商売を権助に任せて隠居をした。主人の目に狂いはなく、権助はまたたく間に商売を広げて立派な帆船を持つようになった。
「キヨさん、お月さんが見えるよ。早く、来て!」
 小太郎が、キヨを呼んだ。
 子どもたちは、月が見える縁台に座っていた。すすきが供えられていた。川風がすすきの穂を揺すった。
 庭の植え込みから、虫の鳴き声がしていた。甚左江門とキヨは、御盆のような丸い月を見て手を合わせていた。
 権助は、赤穂浪士のために働いていたが、まさか、吉良上野介の領民と月見をするとは、夢にも思わなかった。
「後の月を見て、江戸の月見は終わるんだよ。また、来年もみんなそろって月見ができればいいなぁ」
 権助は、家族の顔を見てそう言った。
 江戸に暮らす者たちは、月の晦日に蕎麦を食べ、ひと月無事で過ごせたことに感謝をした。流行り病で、翌日には仏さんになることも珍しくはなかった。
 生ははかなかった。かげろうの命のようにはかなかった。江戸っ子たちは、過去にとらわれずに粋に楽しく時を過ごした。
「死んで極楽に行けるのか、大僧正でも分からないことを考えても谷中であるぞ」
「そうか、しょうがねぇってことよ」
 縁台でへぼ将棋をする江戸の男たちは、そう言って、今を大事に生きていた。
「商人じゃあるまいし、金よりも大事な時を楽しめよ」
 通りがかった横丁の隠居は、そう言って時の大事さを教えるのだった。
「御免よ。大将はいるかい?」
 顔を出したのは、棒手振りの三太であった。三太は、松茸を笊に入れて持ってきた。
「松茸だよ。いたまないうちに食べてくれ」
 三太は、セツに松茸を渡した。
「豪勢だね、いい香りだな」
 権助は、笊を受け取って、松茸の芳香を嗅いだ。
「明日、松茸ご飯を作りましょう」
 セツは、そう言うと松茸を戸棚にしまった。
 三太は、最近では使用人が三人に増え、四ツ木村や押上村の青菜を取り扱っていた。そして、船で野菜や山菜、松茸などの旬の物を取り扱って、浅草猿若町に近い聖天町
に八百屋を出す話も出ていた。
 三太も月見の宴に誘われた。縁側にまわると権助の子どもたちの他に見慣れない老人と娘がいた。
「ムジナ長屋に住む三太でございます」
 三太は、初めて会った二人に挨拶をした。
 娘は、三太を見ると笑い顔を見せた。
「今晩の月は、また見事ですなぁ」
 三太は、そう言って、縁側に座るとお月様に手を合わせた。心の中では、財布にしまってある縁結びの久米平内(くめのへいない)のお札に感謝をしていた。
 三太は、キヨが三河の吉良の庄から江戸に下って来たことを知った。江戸っ子たちは、吉良と聞くと顔をしかめるのであった。
 討ち入りの顛末を知っている江戸っ子たちは、大石内蔵助や堀部安兵衛を称えていた。 吉良上野介は、誰もが極悪人と思っていた。
 キヨの透き通るような白い肌と笑顔に、三太はすっかりのぼせ上っていた。
「赤穂や吉良も悲しいね、だからもう、きれいさっぱりとしなくちゃ。そうだよな、花川戸の大将?」
 三太の表情を見て、権助はキヨを気に入ったことが分かった。
「そうだよ。きれいさっぱりと水に流して、生きていかなくちゃなんねぇ」
 権助は、喜八のことを思っていた。喜八は、赤穂藩の隠密として生きてきた。そして、 今は浅野家再興のために公儀隠密として幕閣に仕えていた。
 甚左江門の話によると領主の吉良上野介は、民を思いやる名君だったと言う。足利家の家紋である五三の桐の家紋を付け、赤馬にまたがって領地を検視した。
 川の氾濫を防ぐために、堤を一夜のうちに造らせたという。
 子どもたちの笑い声がした。子どもたちは、一生懸命に団子を頬張っていた。月見の宴は、夜遅くまで続いた。


(三)吉良の庄から来た娘 

 権助は、四ツ木八幡宮に船を向けていた。甚左江門は、体の調子が良くないと言って、キヨだけが船に乗っていた。
 小太郎が、キヨに橋の名前や地名を教えていた。そして、船には三太も乗っていた。四ツ木村で、野菜を仕入れるためだった。三太は、キヨの横に座っていた。
 三太は、江戸でとれる野菜の話をキヨにしていた。
「四ツ木と押上村には、柔らかい青菜がとれるんだ。大根は練馬でとれる。谷中は生姜で有名なんだよ」
 三太の話にキヨは、感心していた。三太は、浅草猿若町に近い聖天町の裏通りに八百屋を開く話があることを伝えた。
「浅草は、大川の近くだから、諸国からいろんな野菜が集まってくる。それを安く売って、みんなに食べてもらうんだ」
「三太さんだったら、商売は繁盛するでしょう」
 キヨは、笑顔でそう言った。
「毎朝、観音様に手を合わせているんですよ」
 三太は、キヨに観音様に手を合わせていることを話した。
 三太は、棒手振りに行く時には、浅草寺の前で今日も商売ができることを感謝していた。
「三太の兄さんは、縁結びの久米平内様にも熱心にお参りをしているんだよ」
 小太郎は、そうキヨに教えた。
 三太は、顔を赤くして、小太郎の頭を小突いた。
 四ツ木八幡宮の森が前方に見えてきた。船が桟橋に着いた。
 小太郎は、セツが作った松茸ご飯を持って先に行った。
 境内では、お登勢が弟をおぶって、村の子たちととんぼで遊んでいた。とんぼの目の前で人差し指で円を描く。
「おおい、かあちゃんが作った松茸ご飯だぞ!」
 小太郎は、お登勢に風呂敷包みを渡した。三太は、四ツ木村に青菜の買い付けに向かった。
 権助は、八幡宮の修理をしていた喜八を見つけた。喜八は、権助たちに気付いて梯子を降りてきた。
 キヨは、八幡宮にお参りをした。キヨは、江戸で途方に暮れていた時に、権助やセツに助けられたことを感謝した。
 喜八は、権助とキヨを家の中に招いた。台所では、お勢が小太郎から受け取った松茸ご飯をおひつに入れていた。
「お昼は、権助さんにいただいた松茸ご飯を出しますからね。キヨさんは、三河の吉良の庄で八幡様を御守りしているのですか?」
「はい、吉良の庄の八幡神社に仕えています。江戸で八幡様にお参りできました。ありがとうございました」
 セツの言葉に、キヨは答えた。
 喜八は、目の前にいる娘が、吉良の庄の八幡様を守っていることに、あらためて驚きを感じた。
 殿中での一件がなければ、浅野家も吉良家も平穏な日々が続いているはずであった。
 赤穂と吉良の庄は、海に近く、製塩業が盛んであった。豊かな自然に恵まれ、穏やかな海に面していた。
 昼近くになって、三太が四ツ木村の家々を回って、青菜の買い付けを終えて戻って来た。
「花川戸の大将、村の衆が青菜を船に積んでくれることになった。船に満載して、吉原に持って行くんだ」
 三太は、キヨを前にして興奮していた。
 三太は、吉原の遊郭に、青菜を大量に売ることを思い付いた。船に青菜を満載して、大川から山谷堀に入る。四ツ木村のとりたての青菜は、飛ぶように売れることは間違いないと三太は思っていた。
「吉原遊郭で身を売るお女郎さんたちに、四ツ木村のおいしい青菜を食べて貰うんだ。キヨさん、おいらは聖天町で八百屋を出します。浅草一番の八百屋にして見せます」
 三太は、鼻息が荒かった。
 キヨは、三太の話を嬉しそうに聞いていた。
 お勢が松茸ご飯としじみ汁を用意した。キヨも一緒になって、昼の支度をした。
 喜八は、明るく振る舞うキヨを見ていた。
 喜八もキヨも松の廊下の刃傷から、大きく人生が変わってしまった。喜八は、公儀の隠密となって、浅野家再興のために身命をなげうって来た。
 討ち入りの時に若き当主であった吉良義周は、信濃高島に配流となった。幕府は、喧嘩両成敗ということでその決断をした。
 その吉良義周は、配流の地信濃高島で既に亡くなっていた。足利の名門である吉良氏の血筋は絶えたのであった。
 既に、吉良上野介の妻富子と上杉家を継いだ長男の上杉綱憲も亡くなっていた。
 赤穂浪士の討ち入りをもてはやす江戸庶民によって、吉良上野介の悪名は広く知られるようになった。
 喜八は、開け放たれた戸の先に、小袖の着流しを着た高畠十郎が姿を見せた。
 高畠十郎は、小銀杏の髪を結い、月代の青さが凛々しかった。朱房の十手を帯に差して、篠竹が描かれた扇子を扇いでいた。
 八丁堀同心の高畠十郎は、境内にある赤い布を敷いた縁台に座った。
「これは、高畠様。お久しぶりでございます」
 喜八は、高畠十郎に挨拶をした。高畠十郎は、扇子を動かしながら、甘い香りをさせていた。
「秋になったが、まだ暑いのう。喜八、体はどうであるか?まだ、腰に痛みがあると清三から聞いているが」
「はぁ、ようやく杖道の稽古ができるようになりました。根来衆のお陰でございます」
 喜八の言葉に高畠十郎は頷いた。
 喜八は、宝蔵院流十文字鎌槍の剣豪である木村源浄から預かった紀州藩主徳川吉宗の書状を紀州藩に繋いだ。
 その大仕事で、喜八は体を壊して、紀州藩のために働く根来衆に助けられたのだった。 紀州藩は、相次いで藩主が急逝して莫大な葬儀費用と大地震による壊滅的な被害を受けていた。
 喜八が繋いだ藩主吉宗の書状により、紀州藩は藩の再興に動き出したのであった。
隠密廻り同心の高畠十郎は、喜八の働きをつぶさに知っていた。幕閣も喜八の働きを認めていた。
「高畠様、境内で子どもたちと遊んでいる娘が、吉良の庄から来た娘です。吉良の庄にも饗場塩という名高い塩があるそうです」
 高畠十郎は、茶をすすりながら、吉良の庄から来た娘を見ていた。高畠は、吉良の庄でも塩が作られていると知った。
 赤穂も吉良の庄も海沿いにある。高畠十郎は、柳沢吉保が元禄五年から摂津の国を治めていたことを思いだした。松の廊下の刃傷の時、柳沢吉保は摂津を領していた。
 それは、高畠十郎の推測ではあったが、柳沢吉保は、製塩業を領地で行うことを望んで、入浜による製塩の方法を探っていたのではないか。
 松の廊下の刃傷は、浅野内匠頭と吉良上野介との私怨の裏には、柳沢吉保の介入があったのではないか。
 高畠十郎は、紫の山と呼ばれる筑波山を見ていた。そして、喜八に幕閣からの褒美の金子を渡した。
 四ツ木八幡宮の門で清三が待っていた。高畠十郎は、ゆっくりと清三の待つ場所に歩いて行った。







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