このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
風雲 念流剣 七 (無料公開)
[【時代小説発掘】]
2015年9月6日 11時48分の記事


【時代小説発掘】
風雲 念流剣 七 
鮨廾賚



(時代小説発掘というコーナーができた経緯)


【梗概】: 

 時代は、室町中期に入ろうとする応永の末から正長にかけて(1420年代後半)。
 日本最古の剣派・念流の道統二代目・慈三首座(じさんしゅそ)は、初代・念大慈恩の遺言として、南朝再興(後南朝)に一門あげて味方しようとしていた。
 南朝再興は、本当に念大慈恩の意思なのか? 疑問を持つ正覚庵念道(俗名・山入源四郎)とその弟子高垣藤四郎は、やがて、南朝再興のみならず、室町幕府第6代将軍位を巡って、京の幕府と鎌倉の公方の対立、政争に巻き込まれていく。
 本作は、全体4部作の構成で、人間関係が入り組んでいるため、第1部(武都・鎌倉が舞台)関係の人物相関図(↓)を作成しました。参考にしていただければ幸いです。


第一部人物相関図


人物相関図



【プロフィール】:
鮨廾賚此昭和33年(1958)生まれ。平成22年(2010)第40回池内祥三文学奨励賞受賞。現在、新鷹会会員、大衆文学研究会会員、歴史研究会会員、歴史時代作家クラブ会員。




これまでの作品:

風雲 念流剣 一(序章)
風雲、念流剣 二 
風雲、念流剣 三 
風雲 念流剣 四 
風雲 念流剣 五 
風雲、念流剣 六


↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓   ↓  ↓  ↓








【PR】システム構築、ソフトウェア開発はイーステムにお任せ下さい


************************************************************
当サイトからの引用、転載の考え方
・有料情報サイトですが、引用は可能です。
・ただし、全体の文章の3分の1内程度を目安として、引用先として「ニュースソース・NewsSource(有料版)」と必ず明記してください。
・ダウンロードしたPDFファイル、写真等は、透かしが入っている場合があります。これは情報管理上のことです。現物ママの転載を不可とします。ただし、そこから情報を引用しての表記は可とします。その場合も、全体の3分の1内程度を目安として、「ニュースソース・NewsSource(有料版)」と引用先を必ず明記してください。
・商業利用の場合は必ず、連絡下さい。
 メールは、info*officematsunaga.com
(*を@にかえてください)
************************************************************


【時代小説発掘】
風雲 念流剣 七 
鮨廾賚






第一部 鎌倉編 第六章 神剣の真偽 

一 暮露と小栗党の同盟 

 三日後――。
 左近次郎は、裏山で再び銀阿弥と見えた。

「どうであった。良い返事であろうな」
 銀阿弥は屈託なく訊ねた。同盟のことを全く疑っていないようだ。
「すまぬ。小栗党をまとめ切れぬ」
「なに!」
 銀阿弥の表情が変わった。その声には怒気が含まれていた。

「なにゆえじゃ・・・・?」
「長倉党の者が承知せぬ」
「ふん。佐竹か・・・・」
 銀阿弥の顔が歪んだ。どうやら佐竹家の内紛と長倉党の立場を熟知しているような口ぶりである。

「ならばやむを得まい。我らとのことはなかったことにしようかの」
「待ってくれ・・・・」
 左近次郎は、踵を返そうとする銀阿弥を縋るように止めた。

「我ら小栗党は、暮露と力を合わせることに否やはない」
「ほう」
 動きを止めた銀阿弥の目がきらりと光った。

「疑心暗鬼が無いといえば嘘になろう。だが、平三郎殿亡き後、我らは上杉憲実憎しの思いは日増しに募っている。憲実が小栗攻めの先手の大将だったことも事実」
「そうであろうな」
「だが、長倉党は違う。上杉憎しの思いは同じだが、憲実よりもより深く鎌倉公方を恨んでいる」
 長倉家が滅んだのは、小栗家が滅ぶ五年前になる。その年憲実は、上杉の当主に迎えられたが、まだ九歳であった。

 もともと長倉家は、山入家とともに、現在の惣領佐竹義人を上杉家から迎えることに反対して争い、鎌倉公方の逆鱗に触れて滅ぼされた経緯がある。養子の件は、公方持氏の肝入りであったからで、上杉家よりも鎌倉公方をより深く恨むのは、成り行き上やむを得ない事ではある。

「長倉源太左衛門が長倉党を去って後、我らとしっくりいっていないのだ。平三郎殿が単身上杉邸に乗り込んだことを快く思っておらぬ」
「ふむ。あの爺(じじい)か・・・・」
 銀阿弥は思案する顔になった。

 ややあって――。
「小栗平三郎どのは、念道に殺されたことは承知だな」
 左近次郎はこくりと肯いた。

 平三郎は運が悪かったというべきであろう。上杉邸に乗り込んだ日は、念道と佐竹義人が密かに会っていた日だったのである。そして二人を仲介したのが、外ならぬ上杉憲実だった。平三郎が太刀合った相手が念道でなければ、命を落とすことはなかっただろう。

「とすると、小栗、長倉の争いの要は、念道ということになる」
 銀阿弥は独り言のように呟いた。むろん、左近次郎に聞こえることを承知の上である。「それに源太左衛門か・・・・」
 小栗党は党首平三郎を殺されたのである。上杉憲実と共に念道に対する恨みも強い。

 だが念道は、かつての長倉党が支持した山入党の当主与義の子である。念道の弟子でもあった源太左衛門は、念道を庇い、同盟関係にある小栗党に配慮して長倉党を去った。
 その長倉党では、源太左衛門に対する同情もあって、念道に対する恨みはほとんど消えている。

「小栗党は我らと長倉党といずれを取るか」
 銀阿弥が思案顔をやめて左近次郎に訊ねた。
「・・・・」
 左近次郎は答えられない。無理もない。暮露との同盟について、三日間話し合ったが、結論はでなかったのである。やむなく左近次郎は、長い間の長倉党との厚誼を重んじて、断るために来たのだった。

「御辺(ごへん)はどうだ?」
 そんな左近次郎の胸の内を察したのか、銀阿弥は問いを変えた。
「それがしは、手を結びたい」

 左近次郎はうめくように言った。本音であった。このまま長倉党と鎌倉に居ても先が見えない。ならばいっそ、という賭けにも似た思いが募ってくるのは押さえようがなかったのである。平三郎亡き後、小栗党党首代行としての重荷にも耐えかねていた。

 ふっ、と銀阿弥が微笑んだように見えた。
「ならば、策を授けよう」

 翌日――。
 祇園藤次は、鎌倉の小町大路を一人で歩いていた。考えていることは念道のことである。

 行定邸で会ったとき念道は、
「念流は後南朝に与していない」
 と言ったが、藤次はその言を信じられずにいた。
「だが・・・・」

 京に居る念流の高弟は、念道のいう通り謹慎しており、猿一族も小倉宮を警護はするが、それ以上のことをしているわけではない。今のところ幕府に害を成なしているわけではないのだ。南朝再興を目指して蠢動しているという噂も聞かない。確かに楠木正勝を始めとする暮露の動きは警戒する必要がある。それでも正勝と念流が連携しているという具体的な証は、長福寺でのことのみである。

「ううむ・・・・」
 考え過ぎであったか、と藤次が思ったとき、
「むっ・・・・」
 前を行く人影に目が釘づけになった。

 その男は、褪せた小袖の腰に丸めた薦を着けて、尺八と思しきものを手にしていた。武蔵大路を真っ直ぐ北へ向かって歩いている。
(確か、暮露のなかぬき坊)
 ではないか、と思った藤次は、すぐにその後を尾行し始めた。

 鎌倉に来てから藤次は、暮露の動きに詳しくなった。正勝が足利持氏に面謁したと聞いてからは、積極的に情報を集めている。そのため、主だった者たちの面体や動きもほぼ把握していた。
(間違いない)
 藤次は確信している。

 一方のなかぬき坊は、藤次に尾行(つけ)られていると知ってか知らずか、ただひたすらわき目も振らずに歩いていた。
 鎌倉府政所を左に見て、六浦道に入った。しばらく歩くと二股の別れ道になる。なかぬき坊は、左の二階堂大路に入って行った。
(どこへ行くのか?)
 なかぬき坊の行き先を測りかねていた。

 やがて、なかぬき坊は、永福寺(ようふくじ)跡の裏手から細いけもの道に入った。
 永福寺は、建久三年(一一九二)源頼朝によって建立されたが、応永十二年(一四〇五)火災によって焼失している。すでに二十年も前のことで、辺りは荒れるに任せていた。
藤次は音を立てぬように慎重に後をつけた。

 その細道は、一宇の堂塔に続いていた。軒は朽ち、周りの雑木や雑草は伸び放題である。おそらく焼失するまでは、永福寺の一堂塔であったのだろう。
 なかぬき坊は、ためらうことなくその堂塔に入っていった。
 藤次は辺りに注意を払いながら堂塔の床下に潜り込んだ。夏とはいえ、ひんやりとして心地よい。

(聞こえる・・・・!)
 堂塔の中からぼそぼそとした話し声が伝わってくる。
 ゆっくりと話し声のする下に移動した藤次は、その声に耳をそばだてた。

(こんなところに隠れていたか)
 話している内容を正確に把握できるほどに聞こえてくるわけではない。それでも、言葉の切れ切れをつなぎ合わせていくと、どうやらここが小栗党と長倉党の隠れ家と思われた。

 藤次は来る時と同じように慎重に辺りを警戒しながら、静かに堂塔を離れた。その足で上杉憲実邸へ向かう。

「小栗党、長倉党の隠れ家を見つけたというか」
 憲実は鎌倉御所から退出してきたばかりだった。早々に藤次を引見すると、安堵した表情で訊ねた。

「間違いないかと」
「さて、どうしたものか・・・・」
 憲実は迷った。
 その迷いを読み取ったものだろう、
「直ちに捕えるべきです」
 傍らに控えていた長尾景四郎が声を励ました。

 すかさず藤次も賛意を表した。
「分かった」
 憲実も決断した。
「すぐに襲いましょう。愚図愚図していては気づかれる恐れがあります」
「そもそも小栗党と長倉党が、いっしょにいることが解せぬのだ」
 双方の利害は、必ずしも一致しているとは言い難い。
 それは藤次も感じていることだった。
「よいか。捕えるのだ。むやみな殺生は行うでない」
 憲実は景四郎に厳命した。

 深更――。
 藤次を先導に上杉の軍勢は永福寺裏の堂塔に踏み込んだ。

 寝込みを襲われた格好の長倉党は、ほとんど抵抗することなく上杉の軍勢に捕縛された。
「居ない。小栗党の者がいない」
 先に気付いたのは長尾景四郎であった。
「どこへ行った?」
 長倉党の者たちに訊ねたが、その者たちも、
「はて・・・・」
 と、一様に首をひねるばかりだった。

 もしや、と思ったのは藤次である。その疑念は間違っていなかった。上杉の軍勢が踏み込んだとき、小栗党は左近次郎の指示で裏山に逃れた後だったのである。

「どうだ。拙僧の言った通りであろう」
 銀弥勒が左近次郎に言った。
「さん候」
 その傍らにはなかぬき坊がいる。

 三人は堂塔を見下ろす高台に居た。辺りは闇に包まれていて、上杉軍に見つかる気遣いはない。だが逆に、上杉軍の松明の明かりで、銀弥勒たちからは、その動きがはっきりと見て取れる。

「確かに。ご坊の助言がなければ、我ら小栗党も一網打尽であった」
「危地を脱してなによりであった」
「だが、裏切った長倉源太左衛門の姿が見えぬが・・・・」
 左近次郎は疑問を呈した。
「ふふ。裏切り者があっさりと姿を現すわけがなかろう」
「確かに」
 左近次郎は納得したようだ。

「こうなっては、我らも腹を決めねばなるまい」
「期待しておるぞ」
「仲間を説得してこよう」
 と言って、左近次郎はその場を去った。

「うまく行きましたな」 
 長倉党の者たちが、上杉軍に引き立てられていくのを見ながら、なかぬき坊が小気味よさそうに言い放った。
「これ。滅多なことを言うでない」
 すぐに銀弥勒がたしなめる。

 どうやらなかぬき坊は、わざと藤次の目に触れるように姿を現したもののようである。源太左衛門の名を使って、上杉憲実への対処を巡って意見の一致をみない長倉党の排除に動いたもののようだ。


二 長倉源太左衛門の行方 

 梅雨が明けた。猛暑の到来である。

「鎌倉の蝉は元気が良い」
 朝からの喧しい鳴き声に、藤四郎は故郷の夏を思った。始めて迎える故郷以外の夏だった。

 暑い、暑いと何かにつけて連発する藤四郎に、
「はは。直に慣れよう」
 念道は笑って取り合わなかった。

 夕方、そんな二人が行水を使っているときだった。
「客人でございます」
 いつもの若い寺僧が取り次いできた。
「すぐに参る」
 身仕舞いを正した念道が本堂を訪ねると、長尾景四郎が端座して待っていた。

「主伊豆守より願いがあってまかり越しました」
 景四郎は、挨拶もそこそこにがばと床に額をつけた。伊豆守とは、上杉憲実のことである。
「顔をお上げくだされ。拙僧にできることであれば何なりと」
「有り難きこと。されど、ここでは申し上げられませぬ」

「ならば、正覚庵へ参ろうか」
「いえ。できますれば、我が主の巨福呂坂の邸にて・・・・」
 内密の依頼事と察した念道は、分かったと肯いた。
「では、すぐにでも」
 景四郎の急かすような言葉だった。藤四郎に留守を言いつけると、念道はそのまま憲実の邸を訪ねた。

「すまぬ。手を煩わせることになってしまった」
 景四郎に案内されて、念道が部屋に入ると、一人で待っていた憲実が詫びるように言った。
「何事でござりますか。まずは、経緯(いきさつ)をお聞かせ願いたい」
 そう言って座に着いた念道に、憲実はゆっくりと話し出した。

「先日、長倉党の隠れ家を襲った」
「まさか・・・・」
「小競り合いはあったが、互いに死者はない。長倉党の者どもは、全て捕らえた」
「小栗党の者たちは?」
「おらなんだ」
 憲実は首を振った。

「如何にして長倉党の隠れ家を掴まれました?」
「祇園藤次の手柄よ」
 憲実の答えを聞いた念道は、ううむと考え込んだ。
 だが、その藤次は、今この座にいない。遠慮したのではなく、憲実が外したとみるべきだろう。

「長倉党の者たちのみだったのですな」
「そうだ。小栗党の者たちは一人も居なかった。今も見張っているが、戻ってくる気配は全くない」
「もしや、誰ぞに図られたのでは・・・・」
「予もそう思っている。だがこれは、逆に我らにとって僥倖であった」

 憲実に悔いはないようだ。怪訝な顔をした念道へ、
「もともと上杉家は、長倉党への恨みはない。叔父上に確かめたところ、同じ思いであった」
 叔父上とは佐竹義人のことである。長倉党は、佐竹の惣領に上杉家から義人が養子として入ることに反対し、鎌倉公方に滅ぼされたのである。この辺りの事情は入り組んでおり、それぞれの感情の動きも複雑である。

 だが、双方に遺恨がなければ、
「すぐに召し放ちを」
 と、念道は勢いこんだ。
「いや。長倉党の皆を、我が家人として召し抱えたいと思うている」
「なんと!」
 これには念道も驚いてしまった。

「叔父上の同意は得た。本来であれば、佐竹惣領の叔父上が旧領に服すべきであろうが、経緯から察して長倉党が了承すまい。ゆえに、我が家で抱えようと思うたのだ」
「なんと懐の広い・・・・」
 念道は感動していた。
 養子義人の本家として、長年長倉党の恨みを買っていた憲実とすれば、捕らえた者たちを処刑してもおかしくない。それを許すばかりか、領地を与え召し抱えようというのである。

「長倉党に代わってお礼を申し上げる」
 念道は頭を下げた。
「それがうまくいかぬのだ」
 憲実の声が曇った。

「何故に・・・・」
 顔を上げた念道は、怪訝の面持ちである。無理もない。すでに領地を持たない長倉党の困窮は限界にあったはずである。
 長倉家滅亡の仇として、足利持氏、上杉憲実を狙ってはいたが、理由はどうあれ、そもそも武家として合戦に敗れたことが原因である。時勢から見れば、勝つも負けるもまた武家の宿命であったというに過ぎない。

「思うに山入祐義どのに遠慮しているのであろう」
 長倉党は、上杉家からの養子入り反対の盟主として山入与義(念道の父)を担いだ。その縁からすれば、与義の志を引き継いだ子祐義が健在であれば、それを裏切るようなことは承知できないということであろう。それなりの援助を受けてもいたはずだった。
 その気持ちは分かる、と念道は思った。義を重んずる長倉党らしい態度だった。

「だがこのままでは、まこと長倉党は滅亡ではないか」
 憲実の声は悲しみが籠もっている。
「さ候」
「ゆえに、和尚に長倉党を説いて欲しいのだ」
「憲実どの・・・・」
 誠意に溢れた憲実の言に、念道は思わず目頭が熱くなった。すぐにその後の言葉が出てこなかった。

 ややあって、
「愚僧で良ければ、喜んで・・・・」
 再び深々と頭を下げた。
「引き受けてくださるか」
 ずいっと近づいた憲実は、念道の両手を取って、
「頼み入る」
 と、こちらも深々と頭を下げた。

 上杉憲実と念道にここまで思われる長倉党は、幸福というべきだろう。だが彼らにも、武士としての矜恃があった。そのことも理解できない念道ではない。
 単に念道が説くのみで、長倉党が納得するとは思われなかった。なにがしかの策が必要であろう。しばしの猶予をもらって、念道はいったん寿福寺に帰ることにした。

「さて、困った」
 念道は独りごちた。
 巨福呂坂の上杉邸からの帰り道である。
 さてどうするか、と考えながら歩いていると、ホウホウという鳴き声が聞こえてきた。軒猿に間違いない。
 そのときである。
「長倉源太左衛門どのだ!」
 と、念道が閃いたのは――。

 人気の無い所へ誘った念道は、小路から外れた荒れ地で軒猿と会った。
「久しぶりだな」
 念道が先に口を開くと、
「鎌倉は何やらきな臭くなってきたようだ」
 軒猿は屈託なく言った。

「早耳よな。拙僧が探るより、こなたの方が早いのではないか」
「拗ねるな、和尚。小耳に挟んだだけよ。詳しく聞かせてくれぬか」
「楠木正勝が足利持氏に謁見した」
「ふふ。やはり真のことであったか」

「とはいえ、すぐに京と構える気は、持氏にはないようだ」
「正勝は承知すまいな」
「そこよ・・・・」
 念道はこれまでに探ったことを詳しく話して聞かせた。
 社寺だけでなく、鎌倉の武家や商家にも少しずつだが出入りできるようになっている。入ってくる情報も精度が上がりつつあった。

「京の動きはどうだ?」
 話し終えて、念道は京の動きを訊ねた。
「おばばどのは相変わらずだて。幕府の念流への風当たりが弱くなった」
「良い知らせではないか」
 念道の声が心なし軽い。
「畠山駿河守どの、土岐近江守どのの誠意と甲斐豊前守どのの奔走が効いたらしい。義持の勘気が取れて、両家とも旧に復したようだ」
 祇園藤次の報告で、謹慎せざるを得なかったが、ようやく元通りになったという。

 畠山駿河守、土岐近江守ともに高齢である。奉公衆として出仕しているのは子や孫だが、それでもかつての惣領が、足利義持の不興をかっているという事態は好ましいものではない。

「今出川義円などは、未だに警戒しているようだがな」
 話がそれて長くなりそうだと感じた念道は、
「それより軒猿よ。頼みを一つ聞いてくれぬか」
 自らの話題を出した。

「なに難しいことではない。人を一人探して欲しいのだ」
「ほう。和尚が人探しの頼みとは珍しい。で、誰を探せば良いのだ」
「長倉源太左衛門という長倉党の武士だ」
「歳、風貌、背格好は?」
 念道は詳しく話してきかせた。すると、軒猿は意外なことを言った。

「その者なら遊行寺におるぞ」
「遊行寺・・・・。出家したのか?」
「出家したということだろうな。確か源阿弥と名乗っていたような・・・・。遊行寺に止まっている剣阿弥から兵法を習っている」

 剣阿弥とは、京の一阿派に属する兵法仁であるらしい。もともと時衆は、諸国を旅することが多い。剣阿弥も旅の途中に遊行寺を訪れ、そこで源太左衛門の弟子入りを断れなかったのであろう。
「有り難い。礼を言う」

 念道は合掌して頭を下げた。
「なんのこれしき。また会おう」
 軒猿は軽やかな笑いを残して去って行った。
「相変わらず素早いことよ」
 念道も苦笑しつつ。しばらくその場に佇んでいた。


三 形代(かたしろ)の剣 

 念道は七日ぶりに刀匠行定邸を訊ねるため、日が昇るとすぐに寿福寺を出た。

 今日は中陰の満ちる日である。夜は、親類縁者を集めての法事を行うであろう。そのため、早めに出たのだが、
(居る・・・・!)
 寺に近い通りを暮露が一人飄々と歩いていた。

 そして、一定の距離をおいて、念道の後を歩いてくる別な暮露がいる。さらに、行定邸の前でもう一人見掛けた。

 有髪の彼らは、暮露という語の響きから、襤褸布をまとい、もっぱら托鉢を事とする行者のように思いがちだが、実態はそうではない。確かに宗教者ではあるが、特定の教義に属さず、むしろ本来は遊侠を事とする者たちなのである。

 暮露という語も、彼らが口ずさむ「ぼろん、ぼろん」という言葉、あるいは梵論、梵論字からきたものである。

 従って、何人も何回も同じ所を往来するはずがない。そこには往来する理由が在るはずなのである。
「今日に限って三人。彼の者どもも焦っているか」
 明らかに念道と行定邸は見張られていたのである。むろん、その目的が神剣にあることは言をまたない。

 すでに念道は気付いていた。にもかかわらず放っておいたのは、神剣の行方につながるものを、酒生坊が行定に託さなかったことを知っていたからである。いや、そのように行定と念道は思っていたといった方が正しいか。

 だが、暮露の見方は違う。神剣の行方につながる何かを残したのではないか。そうであれば、喪中よりも中有が明ける今日こそ動きがあると考えているだろう。

 香夜と酒生坊、弟子の位牌は、すでに阿弥陀堂に移されていた。
 読経を終えた念道に、
「ご坊には世話になりました」
 行定が改めて礼を述べた。

「なんの。それより、暮露どもにこの邸が見張られているのをご存知か」
「うすうすは。おそらく神剣に関わることでありましょう。今日で香夜たちの喪が明けますゆえ・・・・」
「感づいておられたか」
 そして念道は、声を落とした。

「実は、折入っての話が・・・・」
 その意を覚った行定は、
「余人を交えず、故人を偲びましょうぞ」
 と言って、しばらく誰も阿弥陀堂へ近づかぬように香織に命じた。

 行定の配慮に感謝して、
「鹿伏兎刑部のことなのだが・・・・」
 念道は長倉源太左衛門と会った時のことから話し始めた。

 藤沢の遊行寺を訪れたのは、軒猿と会った翌日のことである。

 寿福寺から遊行寺まではおよそ二里。半日あれば十分用が足せる。鎌倉を離れられない念道だが、
「遊行寺であれば・・・・」
 と、思い切って訪ねたものである。

 源太左衛門は、薄い茶の阿弥衣を着た時衆の姿だった。すでに頭も丸めている。
 出家した源太左衛門、いや今は源阿弥と名乗るその姿を見て、念道は既視感に捕らわれた。昔からずっと出家の身だったような気がしたのである。それほどに違和感のない姿だったということだろう。

 敵討ちを志しながら、そのことに疑問を呈したゆえに仲間から追われた源太左衛門に、念道はかつての己と重なるものを見たのかもしれない。

「拙僧が不明でありました」
 源阿弥は、かつて師と仰いだ念道を非難し、その元を去った非礼を詫びた。
 そもそも対立したのは、上杉憲実に対する評価だが、すでに源阿弥も己の誤りに気付いていた。それゆえに長倉党を離れ出家したものであろう。

「いや。拙僧にわだかまりはない」
 念道は出家のことには触れず、上杉憲実の気持ちのみを伝え、頑固に拒む長倉党をいっしょに説得してくれるように頼んだ。
「承知いたした」
 源阿弥は快く承知してくれた。そのことが上杉憲実に対する評価を改めたことの証左であったろう。

 長倉党は、念道と源阿弥の説得によって、頑なな気持ちがほぐれ、最後は小栗党と決別し、上杉家の被官となることを承諾した。

 厚く礼を述べる憲実のもとを辞し、二人で寿福寺に向かう時のことだった。
「時に行定どのが襲われたとのことだが」
「正しくは、行定どのを訪ねてきた酒生坊という行者が襲われたのだ。行定どのたちは巻き添えになったということだ」
「さようか。襲ったのは鹿伏兎刑部という兵法仁と聞いたが」
「いかにも。熱田神宮に頼まれ、神剣を取り戻しにきたものらしい」
 そう言って念道は、神剣を巡る動き、行定邸の惨劇を詳しく語った。

「ふうむ。仮にも社寺に雇われた兵法仁がそのような惨いことを行うとは」
 源阿弥は手を合わせて、
「南無阿弥陀仏」
 と念仏を唱えた。皺深い顔が曇っている。確かに巻き添えとなった香夜も行定の弟子も兵法とは無縁の者である。

「念道どの。これはあくまでも聞いた話だが」
 と断って、
「鹿伏兎刑部の評判はよろしくない」
 源阿弥はきっぱりと言った。

「はて・・・・?」
 念道が改めてその理由(わけ)を訊ねると、
「確かに鹿島の太刀を遣う兵法仁とのことだが、坂本で罪を犯し、追放された身とか」
 坂本とは近江国の地名で、比叡山延暦寺の門前町である。

「罪・・・・? 坂本で犯した罪とは」
「殺生と聞いている。なるほど剣の技量には優れたものを持っているようだが、生来傲慢で残忍な質であるようで、わずかの行き違いから騒擾となり、多くの無辜の者の命を奪ったとか」
 そう言って源阿弥は、再び手を合わせて小さく称名した。

「ご坊は誰からそのようなことを」
 聞いたのか、と問うた念道に、
「剣阿弥どのでござる」
 と答えた。いま源阿弥が剣を習っている人物である。もともと京双林寺の時衆と聞いている。
「剣阿弥どのは遊行寺に居られるか?」
「残念ながら、すでに京に戻られた」
 源阿弥とはそれで別れたのだが、念道はずっと気になっていたのである。

 そこまで話した念道に、
「酒生坊は神剣を持っていなかった。どこかに隠したと思われるが、そのことを探るために、暮露は我が家を見張っているのであろう」
 と、行定は憶測し、
「だが香夜は、何も預かっておらなかった。無駄というものよ」
 はは、と冷たく笑った。

「祇園藤次の話では、鹿伏兎刑部は熱田神宮に依頼されて神剣を探していると言っておりました」
 行定が肯く。
「源阿弥どのの話を合わせると、そのような者に依頼するとは思えぬのです」
「ふうむ」
 行定は考え込んだ。

「拙僧が直接熱田神宮に足を運べれば良いのですが、分けあって鎌倉を離れることができませぬ。どなたか真のおける人物に心当たりはござらぬか」
「今まで考えたこともなかった。香夜と弟子の死は、酒生坊が神剣を盗んだことに関わった神罰と思っていた」 
 この時代、神罰、仏罰を信じる者は多い。

「であれば、神罰は酒生坊に親しい行定どのにこそ下るべきでござろう」
「確かに」
 肯いた行定は、
「よし。それがしが行ってこよう」
 きっぱりと言った。
「いや。それは危なかろう。行定どのが熱田へ行けば、それこそ神剣を返しに行ったものと暮露たちに疑われよう」
「ふうむ。では、誰に・・・・」
 行定も適当な人物が浮かばないようだ。

 やはり藤四郎に頼むしかないか、と念道が観念したとき、
「そうだ。源阿弥どのではいかがか?」
 行定の提案に、
「なるほど」
 即座に同意した念道だった。

 それから十日ほど経って、念道は行定の邸を訪ねた。
「待ちかねましたぞ」
 すでに源阿弥は来ていた。
 念道が座に就くのももどかしく、
「熱田神宮は、神剣の奪取を鹿伏兎刑部に依頼などしておりませぬぞ」
 結論をずばりと言った。

「やはり・・・・」
 驚く行定とは異なり、何となく念道はそんな予感がしていたのである。さらに源阿弥は、
「ばかりか、熱田神宮から神剣そのものが盗まれておらぬ」
 と続けた。
「な、なんと!」
 信濃長福寺で見たあの神剣は偽物だったというのだろうか。

「にわかには信じられぬ。拙僧は長福寺で確かに神剣を見た。鮮やかな刀身もこの目で確かめた。とても偽物とは思えぬ」
「念道どのとて、神剣を見たのはその場が初めてでござろう」
「それはそうだが、剣の飾りも立派なものだった」
「拙僧もご神体を見せていただいた。真に立派なものでありました」
「詳しくお聞かせくだされ」
 これは行定の言である。

 源阿弥は改めて熱田大宮司と会ったときの模様を詳しく話して聞かせた。

 念道の依頼を受けた源阿弥は二つ返事で引き受けた。そのとき念道は、源阿弥に上杉憲実の書状を託した。中身は熱田大宮司への紹介状である。目的からして、熱田大宮司に直接話を聞く必要があると判断したからだった。
 その甲斐あって、熱田大宮司は快く源阿弥に会ってくれたという。

 源阿弥から話を聞いた大宮司は、
「はて、面妖な話よな。神剣、いや宝剣といえば、我が社のご神体。軽々しく盗まれるようなことがあろうはずがない」
 と首をひねった。
「卒爾ながら、拙僧にご神体を拝ませてはいただけませぬか」
 源阿弥は上杉家の使者でもある。そのまま引き下がっては役目を果たせない。現物を確認する必要を感じたという。

 その意を覚ったのであろう、
「めったにご披露せぬのだが、関東管領どのの使者でござれば」
 そう言って大宮司は、神殿深く源阿弥を誘った。

 左右に神官が付き添い、ものものしい中での開陳となった。
 宝剣を恭しく捧げ下ろした大宮司が、剣を抜いたとき、にわかに閃光が走ったように源阿弥には見えた。
「拙僧は、まごうことなくそれが神剣であると確信しましたぞ」
 そのときの興奮そのままに話す源阿弥の言を聞いて、念道も行定も一様にただ驚くばかりだった。

「では、拙僧が長福寺で見た神剣は・・・・」
 あのとき楠木正勝が披露し、念道が手にした神剣も確かに見事なものだった。
「大宮司どののお話では、〈形代(かたしろ)〉の剣が盗まれたのは真のこととか」
「形代・・・・? ご神体ではないと・・・・?」
 念道には今ひとつ合点がいかない。

 形代とは、神霊が依り憑くもののことで、人間や動物の他に人形や樹木などの場合もある。
 源阿弥が大宮司に聞いた話を要約すると、儀式用の神剣が一つ盗まれたというのである。

「神剣といえば、三種の神器の一つではござらぬか」
「然り」
 念道の言に源阿弥が肯いた。
 熱田神宮と王家に同じ神剣が伝わる不思議さは複雑である。その長い物語は、ここでは省略しなければならない。
「壇ノ浦で海に沈んだにも関わらず、いつのまにか、その後の皇位継承とともに代々受け継がれている」
 それは念道だけの疑問ではない。

「はは。かつて、後醍醐帝は、いくつもの三種の神器を操り、足利尊氏どのや北帝を悩まされましたな」
 行定の言には皮肉が込められていたが、
「さりながら、本来神剣は、熱田神宮のご神体として不出のものであるはず」
 どうやら、合点がいったようだ。
「その謎を解く要こそ〈形代〉というものでござろう」
 要するに、形代として認められれば、それが神剣となるということなのだが、いわゆる模造品とは異なるというところが分かり難い。
「ううむ・・・・」
 念道が考え込んでしまったのも無理からぬことであった。

「形代が盗まれたとはいえ、取り戻すことを拙僧は約して参りました」
 このまま楠木正勝に奪われては、やはり都合の良いように利用されるのは必定である。 源阿弥の言葉に念道、行定も大きく肯いた。

「で、鹿伏兎刑部のことは?」
「熱田大宮司では頼んでおらぬとのこと。ただし、押しかけた刑部が、一方的に取り返してやると恩着せがましく申したとか」
「なるほど。もしや刑部と暮露は、つながっているのではあるまいか」
 行定の疑問は、念道と源阿弥の疑問でもあった。
 三人は互いに協力し合うことを約して別れた。 


四 師姐(ししゃ)と師妹 

 長倉源太左衛門が、時衆源阿弥となったことに、藤四郎は少なからず驚いたが、
「だが、無事で良かった」
 とは実感である。歳が離れているとはいえ、一時期ともに剣を学んだ間柄であった。その誠実な人柄は、藤四郎にとって尊敬できるものだった。それだけに上杉憲実の評価を巡って師念道のもとを去っていったことに残念な思いを抱いていたのである。

 さらに、剣阿弥という時衆から剣を習っているという。いくつになっても、どこに居ても、その衰えぬ向上心に頭が下がる思いだった。
 とはいえ、それゆえにこそ再び寿福寺に戻ってくることは無いだろう。藤四郎には、一抹の寂しさもある。

 その源太左衛門と入れ代わるように、多恵姫が通ってくるようになった。喪が明けた香織も、再び通って来ている。
 二人とも寿福寺では、直垂に烏帽子を着した男の姿で通している。

「どうも妙な具合だな・・・・」
 男装二人の妹弟子といっしょに学ぶ藤四郎は、やや困惑の体である。
 源太左衛門とともに学んでいたときとは異なるはなやぎのようなものがあった。それが困惑の原因でもあったが、若い藤四郎にとって、決して避けたい質のものではない。

 香織と多恵姫はすぐに打ち解けたようだ。
 しばらく稽古した後で、
「師兄、少し休みましょう」
「そうするか」
 香織の言葉で、藤四郎は多恵姫を促して一息入れた。

 兄弟子のことを、禅宗では、師兄と呼ぶと聞いてから、香織は常にそう呼ぶようになった。多恵姫は〈義兄上(あにうえ)〉と呼ぶため、藤四郎としては何ともくすぐったい感じである。

「ところで師兄。弟弟子は何と呼ぶのでしょうか?」
「弟弟子・・・・? 師弟ではないのかな」
「では、妹弟子は?」
「さて・・・・」
 藤四郎は窮してしまった。
「禅宗では、女人の出家は認められておりませぬ」
 多恵姫が助け舟を出した。

「あら。では、多恵さまは私のことを何とお呼びするのでしょう?」
「義姉上(あねうえ)でよろしいのでは」
 香織と多恵は同じ十八歳だが、弟子になったのは香織が先である。そのため、香織が兄、いや姉弟子ということになる。

「いや。折角だから漢語がいい」
「・・・・」
 男装とはいえ、地で話す二人を相手に、藤四郎はやや持て余し気味である。香織に答えるだけの知識もない。
「兄弟に対して姉妹だから、師姉、師妹となるか」
「シシ(師姉)・・・・獅子? シマイ(師妹)はともかく、師姉はいや」
 香織が駄々をこねた。確かに〈師姉〉は余り良い語感とはいえないか、と藤四郎が思ったとき、多恵姫が助け舟をよこした。

「では、師に姐(あね)で〈ししゃ(師姐)〉はどうでしょう?」
 姐とは、本来、姉妹中の年長者を指す言葉である。だが、この言葉を使って〈姐さん〉とすると、やや蓮っ葉な印象がある反面、鉄火なイメージを喚起するのは、筆者だけだろうか。
「それ、いい」
 香織は気に入ったようだ。

「では、多恵さま。これからわたしのことを師姐とお呼びくださいね」
「まあ・・・・!」
 驚く多恵姫に構わず、香織は勝手に決めてしまった。
 二人のやりとりを見ていて藤四郎は思わず苦笑してしまったが、それを見た二人も思いっきり笑ってしまった。
 藤四郎とて二人とそれほどの歳の差があるわけではない。若い三人には、ほんの少しの差異が新鮮で、世の中の全てが輝いて見えた。

 同じ頃――。
 化粧谷の裏山で楠木正勝、銀弥勒、そして鹿伏兎刑部が会っていた。正勝は暮露の装束である。
「我らが総帥(おかしら)虚堂どのじゃ」
 銀弥勒が恭しく正勝を紹介した。正勝こと虚堂は、やや尊大な態度を見せている。
「初にお目にかかる。鹿伏兎刑部と申す」
「鹿島の太刀を遣うとか?」
「いかにも」
 刑部は大きく肯いた。

「もともとは伊勢の鹿伏兎家に連なる者なれど、生来の強者(つわもの)にて、太平の世に不平をこぼつ者」
「二六(にろく)で伊勢を飛び出しましたわ」
 二六とは十二歳ということである。
「ほう。暮露に相応しいではないか」
 銀弥勒の言に虚堂が応じた。

 暮露は鎌倉時代から登場するが、南北朝時代を経て、没落した南朝方の武士が多くなっていた。当然、北朝の幕府を快く思っていない。そのため近頃は、世に不満を持つ不逞の輩も多くなっている。

「ふふ。それがしは上に天を頂き、下は地に立つ者」
 刑部は嘯いた。要するに一匹狼ということを言いたいのだろう。
「これ・・・・」
 銀弥勒が制したが、
「ほう。それは面白い」
 虚堂は気にしなかった。

「いまだ神剣を奪えぬ者が、大きな口を叩くでない」
 銀弥勒は忌々しげに言った。
「まこと酒生坊が持っていたのか?」
「当たり前じゃ。我らを疑うか」
「待て」
 銀弥勒と刑部が対立しそうになるのを虚堂が止めた。

「神剣は我らにとって大事なものだが、急くことは無い。それよりも刑部とやら、こなたの技前を見たい」
「疑うか?」
「そうではない」
 刑部の疑問を打ち消した虚堂は、手にした柄傘を繰り出した。

「むっ・・・・」
 刑部は不意をつかれた格好だが、直前でかわすと、手にした太刀を抜き、逆に虚堂に斬りつけてきた。
 柄傘で二合受けた虚堂だったが、三度目には柄傘がばっさりと斬られてしまった。
「見事!」
 虚堂は感嘆の言葉を発して、あっさりと負けを認めた。

「試したか・・・・」
 刑部は怒りを露わにしている。
「怒るな。どうだ手を組まぬか」
「総帥・・・・!」
 驚く銀弥勒に構わず、
「こなたに引き受けて欲しいことがある」
 虚堂は親しさを込めて言った。こうした物言いが配下の者たちの心を捕えるのだろう。刑部もまた、突然打ち掛かられた怒りは、すでに消えていた。

「何だ?」
「なに。こなたの兵法を持ってすれば容易きことよ」
 虚堂は刑部を持ち上げて、
「さる人物に兵法を教えて欲しいのよ」
 と、やや突き放すように言った。
「兵法を・・・・?」

「そうだ。ただ教えるだけではない。いずれその人物とともに念道たちを斬ることになる」
「念道とは、念流か?」
「いかにも」
「暮露と念流は手を結んだと聞いたが」
「念流も一枚岩ではない。少しく異なる考えを持つ者もいる。だが、そのままのさばらしておいてはよろしくない。そろそろ除かねばならぬのだ」

 虚堂は冷ややかに言ったが、
「ほう。それは面白い」
 逆に刑部は興味を持ったようだ。
「かつて念道は、源四郎と名乗った若き頃、我が鹿島の太刀を学び、後、念流門に投じた裏切り者」
 刑部は念道を知っているようだ。そして憎んでもいるようである。
「よかろう。手を組もう」
 刑部は承知して、改めて訊ねた。
「誰に兵法を教えるのだ」
 虚堂は抑揚を込めずに、その人物の名を挙げた。
「一色小次郎」


五 岩窟の危機 

 藤四郎、香織、多恵姫の三人で稽古するようになって、十日ほどが経った頃――。

「しばらく、お休みいたします」
 多恵姫が遠慮がちに申し出た。兄憲実の代理で、下野国足利荘へ行くという。
 
 足利荘は、将軍足利家発祥の地だが、一族に縁のある学校がある。すでに寂れて久しいが、憲実はその復興を考えていた。そのため、忙しい憲実に代わって、まずは多恵姫が代理で、下見に行くことになったのだという。

「すぐに帰って参ります」
 と、言い置いて多恵姫は発っていったが、二十日過ぎても帰ってこなかった。
 藤四郎は小さな寂しさを感じていた。

 逆に香織はにぎやかである。もともと、藤四郎と二人きりで剣の修業を、と思っていたのが、長倉源太左衛門が弟子入りしてき、その源太左衛門が来なくなったと思ったら、母の不幸である。やっと二人きりかと思ったら、今度は多恵姫が加わって、また三人に戻ってしまった。
(つまらない)
 とは、香織の正直な気持ちだが、このところは二人きりである。やっと念願が叶ったというべきで、つい嬉しさが表情に出てしまうのもやむを得ないことだったかもしれない。
「暑いな」
「師兄。少し休息をいたしましょう」
 二人は型の稽古をやめて一息入れた。

「喉が渇きました。はい、お水」
 香織が竹筒を差し出した。
「うん・・・・」
 藤四郎にはやや戸惑いがある。香織の気安く親しげな態度に、郷里松平の里でのことを思い出したのである。

 藤四郎を見かけると、村の娘たちが何かと世話をやきたがった。それは明らかに親切以上のものが込められていて、よく困惑したものだった。香織の行動には、その娘たちに近いものがあるように思われるのだ。

 藤四郎が当惑を覚えるのは、決して香織が嫌いだからではない。男勝りな行動だけでなく、明るくからりとした性格は、むしろ藤四郎の好むところだった。美人でもある。もっと早く出会っていれば、おそらく自分も心惹かれたかも知れないと思う。

 だが、今の藤四郎は、脳裏に浮かぶ一人の女性の影を消すことができなかった。いや、消すどころかその影は、段々とときに長く、ときに大きく藤四郎の思いを占めるようになっていたのである。生まれて初めての経験(こと)だった。

「どうしていることか・・・・」
 竹筒の水を飲みながら、ぼんやり考えていると、思わず独り言が漏れた。
「えっ!」
 見ると香織が怪訝な表情をしている。
「あ。いや何でもない」
 武蔵野で助けた男装束のときはそうも思わなかった。だが、巨福呂坂上の上杉邸で見た多恵姫の可憐な美しさ、流麗な所作は、藤四郎の心をぐっと捕らえて放さないのである。
 瓜形の顔に短めの髪、澄んだ瞳、形の良い口唇。そして何よりも凛とした気品があった。故郷松平の里にはいない女性である。
(多恵姫・・・・)
 恋しいその人の名を口にしてようとして、藤四郎ははっとなった。しきりに香織が話しかけていたのだった。

 うん、うん、と頷きながらも、藤四郎は香織の話を聞いていなかった。
 むろん香織が嫌いだというわけではない。香織とともにする剣の修行は少しも苦にならない。一緒にいて好もしいものも感じている。

 だが、と思う。多恵姫のことを思うのと、ほんの少し何かが微妙に違うのである。
「師兄。聞いていますか」
「あ、すまぬ。つい考え事をしていた」
「このところぼうっとしていることが多うございますよ。熱でもあるのかしら」
 香織は藤四郎の額に手をかざした。
「熱はないようね」
「・・・・」
 多恵姫が修業に来る前は全く感じなかったのだが、こうして香織と二人きりでいることが息苦しい。
「どれ、修行を始めるぞ」
 はい、と香織が素直に頷いた。

 藤四郎は香織とともに再び型の稽古に戻った。香織は女ながらも筋が良い。腕も上がっていて、もう少ししたら打ち合いができるだろう、と念道にいわれていた。

 しばらく、型の稽古をしながら、ふと遠くを見る。
 青い空に一塊の雲が流れていた。
 はっ、として我に返る。

 藤四郎は剣の修行に全く身が入っていないことを知って愕然とした。と同時に、会いたいという気持ちに胸が締め付けられるような思いに捕らわれたのだった。
(姫。姫はいま何をしているのか・・・・)
 遠く流れる雲が羨ましい。あの雲に乗って、足利荘に飛んでいきたいと痛切に思った。 そんな藤四郎を寂しげな目で香織が見つめていた。

(藤四郎さまの心は多恵さまにある)
 自分の気持ちを抑えようとして、抑えきれずにいると香織は思った。その思いは、立場こそ違え香織と同じものである。
(藤四郎さまの気持ちが、わたしを向いてくれれば良いのだけれど)
 多恵のいない二人きりの稽古は絶好の機会で、香織はさまざま働きかけるのだが、どうも芳しくない。

(このままでは多恵さまが帰って来てしまう)
 その前に藤四郎の心を自分に向かせるにはどうすれば良いだろうか、と香織は一人悩んでいた。
 このままでは二人の間柄は進展しない。
「そうだ・・・・!」
 二人だけで共有する何かがあれば――。つまり二人だけの秘密があれば、その間はぐっと近くなる、と思った香織は、
「あれをお見せしよう」
 と決めた。

「藤四郎さま、見て欲しいものがあるの」
「はて・・・・?」
「これです」
 香織が差し出したのは、錦織の守袋だった。

「これがどうしたのだ?」
「神棚にあったの。でも、かあさまのものでもなく、とうさまのものでもない」
「弟子の誰かのものではないのか?」
「いいえ。中を見てください」
「いいのか」
 と断って、藤四郎が守袋を開くと、中から一片の美濃紙が出てきた。

〈相馬天王の下。熱田へお返しを請う〉
 と、書かれてあった。
 熱田の文字に藤四郎は反応した。

「これは・・・・!」
「そうなの。あの行者のものではないかと」
 行者とは酒生坊のことである。
「とすると・・・・。まさか」
 藤四郎も香織の言いたいことが分かった。

「どういたしましょう?」
「なぜ、神棚に?」
「分かりませぬ。喪があけて、とうさまが鍛冶を再開するので、お神酒を上げようとして見つけたの」
「これを誰かに告げたか?」
 思わず藤四郎の声音が強くなった。
 香織は黙って首を振った。藤四郎は強い興味を覚えたようだ。

「この相馬天王とは?」
「おそらく八坂大神のことかと」
「八坂大神とは?」
 藤四郎の問いは矢継ぎ早である。
 だが、香織の答えに淀みはない。あらかじめ調べておいたことだからである。
「鎌倉の御代。相馬次郎とおっしゃる方が、自邸の守護神として勧進したと聞いております」
「ということは、相馬どのの邸に・・・・?」
「いいえ。今は浄光明寺の裏山に祀られておりますとか」
 南北朝の戦乱で避難したということである。
「よし。これから、その場所へ行ってみよう」

 しめた、と内心では思ったが、
「でも・・・・」
 香織はわざとためらいを口にした。
「誰にも告げていないのであろう。ならば知っているのは我ら二人。大丈夫だ」
 渋る香織を誘って、藤四郎は寿福寺を出た。
(うまくいった)
 香織の心は喜びで満たされたが、むろん行動に出すことはなかった。

 社の由緒によると、相馬次郎師常が京の祇園八坂神社から勧請したのは、すぐる建久三年(一一九二)のことであるという。この時点で、すでに二百年以上の時を経ているが、いくつかの地を経た後、扇ガ谷の鎮守として、寿福寺西南の地に現在(いま)もある。

 浄光明寺裏山に、神剣が隠されていると察した藤四郎は、すぐに行こうと決断したが、それは、日中でもありいかに暮露でも襲ってくるようなことはあるまい、と思ったからである。
 そして、それ以上に藤四郎は逸っていた。念道の役に立ちたかったのである。いっしょに鎌倉に出てきながら、念道は忙しく立ち働いている。それに対して自分は剣の修行のみである。未熟で足手まといになるかもしれない、と思う反面、半人前ではない己の存在を認めてもらいたいという気持ちが強かった。

 それに神剣には縁がある。酒生坊と銀弥勒の戦いに遭遇し、危地にあった酒生坊を救ったのは、他ならぬ藤四郎であった。神剣の所在らしきところを知っては、見過ごしにはできない。

 藤四郎と香織は、すぐに八坂神社に向かったが、寿福寺を出る際、寺僧に行き先を告げたのは、万一を思ってのことだが、そのことが吉凶双方に作用した。

 二人が八坂神社に着いたとき、まだ、日は中天に達していなかった。だが、相馬天王が祀られていたのは岩窟であった。そのうえ、浄光明寺の裏山そのものが鬱蒼と生い茂った樹木で昼なお暗い。
「この中へ入らねばならぬか」
 さすがに藤四郎は躊躇した。おのれ一人なら良いが、香織も一緒である。万が一ということもある。

「師兄。躊躇っているときではありませぬ」
 香織に迷いはない。ここまでは香織の思惑通りであった。
(ままよ)
 藤四郎も覚悟を決めて岩窟に入った。
「俺から離れるな」
 藤四郎の言に香織はぴったりと身を寄せた。

 入口は狭かったが、奥の方は案外に広く高い。松明も焚かれていて真っ暗というわけでもなかった。管理する者がいるということであろう。藤四郎はやや安堵した。

 しばらく行くと行き止まりで祠が祀られていた。それが相馬天王なのだろう。
「灯りがいるな」
 近くの松明を手にして、ゆっくりと祠の下に火をかざしながら、
「掘り返した後がないか見てみよう」
 香織を促して目をこらした。
「師兄。これは・・・・!」
 香織の指し示したところは、だいぶなじんではいたが、掘り返した後が確かに認められた。
「よし。掘ってみよう」
 松明を香織に預けた藤四郎は、慎重に掘り返し始めた。

「むっ・・・・」
 やがて何か堅いものにぶつかった。
 それは白木の箱であった。藤四郎は丁寧に掘り返して箱を取り出した。
 箱の長さは、およそ二尺五、六寸。藤四郎は一礼すると、木箱の蓋を開けた。

「やはり・・・・」
 そこには柄巻き、鞘ともに豪華な一振りの太刀が現れた。
「おそらく、神剣に間違いない」
 藤四郎は、すぐに箱に収めると、
「ぐずぐずしている時ではない。急ごう」
 白木の箱を抱えると、香織を促して岩窟を出た。

「あっ!」
 声を上げたのは香織である。後悔と恐怖が一気に襲ってきた。
「待っていたぞ。高垣藤四郎」

 そこには銀弥勒、なかぬき坊の顔があった。他に十人ほどの暮露が、銘々の得物を持って控えている。
「しまった・・・・!」
 臍(ほぞ)を噛む藤四郎に、
「神剣を返してもらおう。さすれば二人とも無事に帰してやろうわい」
 銀阿弥は勝ち誇ったように言い放った。

「もしも神剣を返すのを拒み、手向かうようであれば命はない」
 銀阿弥の指図で、控えていた暮露たちが一斉に得物を構えた。

(続く)










このブログへのチップ   100100pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント(投稿順)
1. 鮨廾賚此丙郤圈 2015年9月6日 23時7分 [返信する]
本作(第6章)の第1節に「銀阿弥」とありますが、「銀弥勒」の誤りです。お詫びして訂正しますm(_ _)m

 


◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:


くる天
officematsunaga
速報情報は、オリジナル取材ネタも含めてtwitterで無料公開!
twitter

【オフイス・マツナガのブログ】

【CONTACT/連絡先】

カレンダー
<<2015年09月>>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
マーケット情報
by 株価チャート「ストチャ」


FX経済指標


会員制システム
会費は月額1000円で、すべての記事、すべての連載、バックナンバーを見ることができます。また、一般には入手困難な資料等をダウンロードできます。
 購読の規約に関しては、くる天 よくある質問を参考ください。


会費の支払い方・課金の仕方

1:くる天へ会員登録する。
2:ポイントを購入する。
3:記事を購入する 。
 という手順となります。
 初めての課金の申し込み方

返金システムに関して

なお、会費を支払い購読されて「これは課金に値しない」と判断された方には、すみやかに返金に応じます。詳細は、返金システムに関してを参考ください。

入稿後は加筆・修正しません

有料会員制度のサイトという性格と、くる天さんのシステムから、有料記事に関しては入稿後の修正、訂正はきかないようになっています。そのため誤字・脱字・錯誤が含まれる場合があります。誤字・脱字・錯誤等の修正に関しては、別途、指摘させていただく場合があります。誤字・脱字・錯誤  修正情報

皆様へのお願い

 申し込まれたアクセスコード、パスワードを他人に教えたり、譲渡する行為は犯罪行為です。すでに、第三者におしえてしまった!という方は、すみやかにパスワードの変更をお願いします。やむなき場合は、しかるべき対応をさせていただきます。
皆様へのお願い  
当サイト連載コラム
週刊日程表

本日のマーケット

今週の永田町

永田町レポート

本日のオフレコ情報

遠藤顧問の歴史だよ

時代小説発掘(無料公開)

カテゴリ
全て (3356)
2014衆議院選挙当落予想 (12)
無料公開記事 (7)
週間日程表 (154)
選挙 (26)
政治 (86)
経済 (6)
社会 (17)
永田町レポート (67)
今週の永田町 (326)
本日のオフレコ情報 (71)
本日の日経225 (29)
本日のマーケット (1654)
特オチ最前線 (75)
瘋癲老人のレイジーな日々 (25)
扱い注意 (38)
ネットでメシウマ!ウェブマーケティングの虚実 (32)
伊藤博一の事件の眼 (23)
鬼デスクの酔いどれ日記 (44)
アダルトサイト運営奮闘記 (3)
遠藤顧問の歴史だよ (30)
業界記者の覆面レポート (2)
真名のケーザイ探検 (27)
ホッピー・モツ焼・闇市の世界 (4)
ネットでビビるな!ネット音痴の業界人へ (14)
今週のマスコミがびびったネットネタ by 野次馬 (10)
アラカルター久里&占い軍団 (46)
コーヒーブレイク・エクササイズ編 (64)
コーヒーブレイク・ボイスエクササイズ編 (12)
医読同源 (1)
永田町奥の院を新人記者「僕」行く (12)
アンコール (2)
「永田町に棲んだ女たち」2 (13)
「永田町に棲んだ女たち」 (15)
ぼやき三毛猫 (49)
白川司郎訴訟関係 (4)
動画で go !!!! (7)
縄文だよ!!!! (4)
【時代小説発掘】 (204)
2009年 衆議院選挙  最新調査データ (26)
衆議院選挙 選挙区レポート (4)
島田が行く!報道現場の盲点 (2)
誤字・脱字・錯誤  修正情報 (6)
見落とすな!ネット情報・リンク先・保存先 (3)
「永田町に棲んだ女たち・特別番外編」 (8)
雑誌販売動向 (7)
最近の記事
12/06 12:26 江戸浅草物語14「月こそ心よ花こそ心よ」 (無料公開)
11/15 15:30 〈助太刀兵法46〉北斎蛸踊り(8) (無料公開)
10/26 08:49 「本日のマーケット」(FX編)・・・今週は日米の金融政策イベントに注意。
10/26 08:40 「本日のマーケット」(株式編)・・・ 続伸後に日経平均株価が1万9000円台を回復。
10/21 08:39 「本日のマーケット」(FX編)・・・ドル円は120円ちょうどの壁を意識。
10/21 08:25 「本日のマーケット」(株式編)・・・手掛かり材料難のなか、方向感の出づらい展開。
10/19 08:33 「本日のマーケット」(FX編)・・・午前11時に発表される中国の一連の経済指標に注目
10/19 08:23 「本日のマーケット」(株式編)・・・午前11時、中国経済の指標しだい。
10/14 08:48 「本日のマーケット」(FX編)・・・昨日に続き中国の経済指標。米9月小売売上高。
10/14 08:31 「本日のマーケット」(株式編)・・・前日の動きが継続し軟調な展開。
10/13 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・ドル円は120円大台を中心に方向感に欠ける動きが当面続きそう
10/13 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・5日線(前週末9日時点で1万8218円)が下値を支え
10/05 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・東京タイムではドル円やクロス円は押し目買いが優勢
10/05 08:34 「本日のマーケット」(株式編)・・・続伸後、日経平均株価が1万8000円に迫る。
10/04 12:07 江戸浅草物語13「天海僧正の結界が破られる時、魔界の者たちの進撃が始まるのか」 (無料公開)
10/02 08:44 「本日のマーケット」(FX編)・・・米雇用統計を控えた様子見姿勢
10/02 08:35 「本日のマーケット」(株式編)・・・週末要因や米雇用統計を前にポジション調整
10/01 08:47 「本日のマーケット」(FX編)・・・9月日銀短観、9月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)などが材料。
10/01 08:35 「本日のマーケット」(株式編)・・・欧米株式の上昇を受けて買いが先行後、もみ合い。
09/30 08:52 「本日のマーケット」(FX編)・・・日中は119円後半のもみあい
09/30 08:44 「本日のマーケット」(株式編)・・・反発後、上値が重い展開。
09/29 08:55 「本日のマーケット」(FX編)・・・株安・円高パターンの継続はドル高圧力を後退
09/29 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・続落後に落ち着きどころを探る展開。
09/28 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・東京時間のドル/円は120円半ばを中心にもみあい。
09/28 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・手掛かり材料難のなか、もみ合い。
09/25 08:53 「本日のマーケット」(FX編)・・・・朝方、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が年内利上げが適切との見方を
09/25 08:44 「本日のマーケット」(株式編)・・・引き続き弱含みで推移。直近の安値1万7415円61銭を意識。
09/24 08:37 「本日のマーケット」(FX編)・・・・連休明けの東京時間のドル/円は120円前半を中心にもみ合う展開。
09/24 08:26 「本日のマーケット」(株式編)・・・続落スタート。連休中にNYダウが軟調に推移。
09/20 10:55 〈助太刀兵法45〉北斎蛸踊り(7)(無料公開)
オフイス・マツナガのサイト
[現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ]

[オフイス・マツナガ書籍部]

[今週のキーワードbyオフイス・マツナガ]

[オフイス・マツナガのブログWordPress版]

[週刊日程表(アクセス規制有)]

[調査分析報道・資料倉庫]

【公にされない公の資料を公開】

【その他 オフイス・マツナガweb管理人】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近のコメント
風雲 念流剣 七 (無料公開)(鮨廾賚此丙郤圈)
宿志の剣 三 (無料公開)(会話スキル★吉野)
週刊・月間誌 販売動向13年3月6-7日(管理人:kitaoka)
週刊・月間誌 販売動向13年3月6-7日(珈琲好き)
■この国の最大の問題点は「スパイ防止法案」がない点。マスコミだけでなく、政党にも外国勢力が跋扈。(珈琲好き)
イチローストレッチが止まらない!(バーバリー 時計)
■あまりにあっけなく、野田民主党惨敗。あまりにあっけなく、安部自民党大勝利(takeshi.komi)
時代小説発掘 !!!!!告知!!!!!()
〈助太刀兵法21〉 尾道かんざし燈籠 (無料公開)(モンクレール ダウン)
薩摩いろは歌 雌伏編(十一)痛撃(無料公開)  (株式の初心者)
ブログ内検索

RSS
携帯からも見られます!
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。

Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved