第四部 3話【熱き心で突っ走れ!?】 | |
[ハラベエさんの犬星☆猫星(第四部)] | |
2013年4月22日 13時18分の記事 | |
ハラベエさんの犬星☆猫星 =BEEとハラベエの愛の物語= 作・原 兵 衛 第四部連載開始! 第四部 3話【熱き心で突っ走れ!?】 UPしましたー見てね(。・ ω<)ゞ♪ ☆今回のお知らせイラストは 【ウェルシュ・コーギー】ですみてねー(´∀`)ノ
☆【第0部】 【1P】 ☆【第一部】 【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】【12P】 ☆【第二部】 【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】【12P】【13P】 ☆【第三部】 【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】 【12P】 ハラベエさんの犬星☆猫星 =BEEとハラベエの愛の物語= 作・原 兵 衛 第四部 3話【熱き心で突っ走れ!?】 劇場の休演日といえばゴルフと相場が決まっています。 旭さんも例外ではなく、ベテランの共演者数名にハラベエさんを加えて、中国道沿いのコースに出かけました。 旭さんはハンディはシングル、プロ並みの技量で、パワーも抜群です。 五百ヤードのロングホールで、ドッグレッグをショートカットして直接グリーンにワンオン狙うといった、豪快なゴルフを展開し、同じ組で廻ったハラベエさん、将に瞠目の連続でした。 ところが、インに入って、事件というか、ショッキングな事件に遭遇したのです。 いや事件ではありません、ハラベさんが惹き起こした大変なミスでした。 直線のロングホール、オナーの旭さんのティショットは三百ヤード近くは飛び、ボールはフエヤーウエイ左の深いラフに沈みました。 ハラベエさんは、二打を費やして旭さんよりやや後に付けました。 そして三打目、アドレスしていると、左手のラフで自分のボールの位置を確かめている旭さんの姿が視線に入りました。 『いきまあす!』 ちらっと振り向いた旭さんが、軽く手を挙げました。 ほんの少し前に出ている位置、危険はないものと判断して、クラブを振り下ろしたハラベエさん、引っかけてしまいます。 即座に……『ふぁー』と叫んだハラベエさんの目に映ったのは、旭さん目がけて飛んでいく白いボールでした。 一瞬、旭さんがのけ反り、周囲が騒然となり、病院に運ばれ、劇場に「休演」の札が掲げられる……といった最悪の情況が、走馬燈のように映り……両の手で顔を覆いました。 だがあたりは相変わらず、鳥の声しきりの、のどけさです。 ?……。 恐る恐る指の隙間から伺うと、何事もなかったように、スタンスとっているアキラさん、次の瞬間ナイスショット! お見事、ツーオンでした。 ハラベエさんは、旭さん目がけて疾走しました。 『だいじょうぶですか?』 と、声をかけました。 『?……』 と、振り向いた旭さん、その顔は、寸前に放ったナイスショットの満足感に溢れています。 『ボール、当たりませんでした?』 と、もし当たっていたらその場に立っているはずもないのに、間抜けな質問をしたハラベエさんに……。 旭さんはこともなげに、 『?……!ここを何か掠めていったなぁ……』 と、右手を挙げて脇の下を触り、こともなげに云うとグリーンに。 ハラベエさんのボールはOBラインを超えていました。 その後も旭さんは快調で、アンダーパーで上がり、ハラベエさんは無惨な大叩きに終わりました。 念のために、旭さんの脇の下を調べると、微かな擦過傷がありました。 数センチボールが逸れていたら、大変な騒ぎになったはずです。 そんなおぞましい光景が脳裡を掠め、立ちくらみを覚えたハラベエさんでしたが、旭さんは恬淡と同行者と談笑し、従業員のサインの要望に、笑顔で応えていました。 白昼夢を見ているようなハラベエさんでした。 その後ご一緒の機会には恵まれませんでしたが、その時のショックは、未だにハラベエさんの記憶にはっきり刻み込まれています。 齢古稀を超えての再会に、一入感慨深いハラベエさんです。 しかも、その旭さんが世に問う力作での仕事です。 国内外混沌たる情況の仲、国民の望むのは英雄の出現ではないでしょうか。 その念(おも)いを遂げる起爆剤に旭さん演ずる織田信長です。 『戦国の夢追い人 熱き心で突っ走れ』 『人は若いと云うけれど これが最後かなぁ……、見逃すな!』 そうです、見逃さないで下さい! ……人生七十古来稀(まれ)……、と、かの杜甫の句にある七十歳を優に超え、今なお精力的な活動を展開している存在は、こと私たちが生息している演劇界に於いても枚挙に遑がありません。 と同時に、同年代の戦友たちの訃報に接することも多くなりました。 男女ともに世界最高齢は日本人という事実が物語る、平均余命の伸びも顕著です。 医学の進歩もあって寿命が延びても自ずから限界があります。 以前なら、とっくの昔に引退しているような老優が、今なお矍鑠と、活動していても、不老不死ではないのですから、終焉はきっときます。 だから……、 『人は若いと云うけれど これが最後かなぁ……、見逃すな!』 などと、ちょいと弱気風に云われると……そうか、かれも歳をとったなあ……と惻隠(そくいん)の情を覚えかけます。 だが、その一方、これはかれ独特のレトリック……まだまだやるぞ!という強気なメッセージともとれますね。 何しろ、かの、日活映画の至宝、若くしてこの世を去ったタフガイこと、石原裕次郎さんと肩を並べたマイトガイ、小林旭さんの言葉ですから……。 タフガイ去って幾星霜、マイトガイの活躍は今も光り輝いています。 しかもこの度は、夢グループの特別企画に、戦国の夢追い人、天下統一を成し遂げながらも、非業の死を迎えざるを得なかった、織田信長に扮しての登場です。 配するに、松方弘樹。 映画全盛時代、一方の旗頭として大活躍の名優です。 そして、浅丘ルリ子。 銀幕を飾る、大輪の花です。 そして、旭さん共々、現在も尚、舞台に、テレビのバラエテイ番組などに活躍中の、れっきとした現役です。 何れも、座頭としての集客力を大いに期待される存在です。 そんなお三方のコラボレーション、何かが起こる予感があります。 平成二十五年六月二十七日〜七月三日、五反田 ゆうぽうと公演。 その後展開される、関東各地の会場にご参集のほど、伏してお待ち申しあげております。 2013年6月27日(木)「ゆうぽうとホール」公演 熱き心で突っ走れ!夢コンサート→【詳しくはこちらクリック】 ☆【第0部】 【1P】 ☆【第一部】 【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】【12P】 ☆【第二部】 【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】【12P】【13P】 ☆【第三部】 【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】 【12P】 ランキング参加中 ポチっとお願いします〜(*´д`*)ノ くる天 人気ブログランキング フルーツメール | |
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