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第四部 7話【ハラベエの学生時代2】
[ハラベエさんの犬星☆猫星(第四部)]
2013年8月1日 4時16分の記事

ハラベエさんの犬星☆猫星
=BEEとハラベエの愛の物語= 作・原  兵 衛 

第四部 7話【ハラベエの学生時代2】
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☆【第一部】
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☆【第二部】
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☆【第三部】
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ハラベエさんの犬星☆猫星>
=BEEとハラベエの愛の物語= 作・原  兵 衛 

第四部 7話【ハラベエの学生時代2】


 何故、大学の5年間授業料を完納して、0単位だったのか?
 最初に接した講義の内容に落胆したのは事実です。
 高校時代、演劇にのめり込み、戯曲や演劇に関する著作物や資料をを手当たり次第に、読み耽ったハラベエさんにとって、講義の内容が、単なる資料の朗読にしか聞こえなかったのです。
とはいいじょう、ハラベエさんが、己のノラな行動を正当化してしていたに過ぎず、単なるさぼり癖が幅をきかせて居たに過ぎません。
 千葉さんは受験を諦め、遠縁にあたる中小企業に入社し、共同生活からはなれることはせず、暫くは三人の生活が続きました。
 大学は無縁のまま、クマサンが捜してくる雑誌関係のバイトに精を出しましたが、どうやらこれが性にあったようで、くまさんは雑誌記者としての道を選び、ご存命ならお会いして青春時代の四方山話に花を咲かせたい、大げさな言い方ですが、ハラベエさんのレゾンデートル(存在理由)に深く関わる大事な人物です。
 雑誌のバイトは、『娯楽案内』という、現在のテレビガイド前身ともいえる小冊子の取材が主でした。
 秋田に帰郷して、母親を口説き、そろそろ出回り始めたテープレコーダーを買ってもらい、初期のものですからやたらにでかくて重いのを担いで、編集者が設定したインタビュウや座談会を録音し、原稿に仕上げて、並みのバイトでは考えられないような報酬を得ていました。
 取材には記憶に鮮烈に残っているものもありますが、おしなべて順調にいったものより、失敗というか、没になったケースの方が多いようです
 慶応大学の出身で、ふくよかな美人、頭のキレの良さで、人気上昇中の筑波久子という女優さんが、全てを捨てて渡米するというので急遽取材となったのですが、人手不足でインタビュアーも仰せつかったもの、ハラベエさんよりちょっと年長の美女が泰然自若、堂々たる人生論を披瀝するのに圧倒され、不得要領のまま仕上げた原稿は没、あの頃は純情だったのです。
 若手の落語家が、数名まとめて真打ちに昇進を記念しての座談会……柳昇・小南といった顔触れでした。
 やる気満々の若手の集まりですから、熱気を帯びた言葉が飛び交い、ハラベエさんも立場を忘れて、議論を戦わせていました。
 第三者として冷静な判断力が要求されるのに……これも没。
 演劇界のある事象に関するコメントを頂く権威に、一応在籍している明治大学演劇科の主任教授を推し……この名称が正しいか誤りか、お名前が正確かどうか、それすらも知らぬ不真面目な学生でしたが……。
大木直太郎先生の、確か世田谷当たりのご自宅を訪れました。
 刺を通ずると快く書斎へ。
 ハラベさんは、内心、たとえ授業は欠席しても、社会人として立派に働いてている学生に、お褒めの言葉が頂けるものと思っていました。
 ところが、そうと知ると先生は俄に不機嫌になりました。
 『なんだ君は……学生の本分を忘れて、何が雑誌記者だ!』
 いきなりの怒声に仰天したハラベエさんに、先生は矢継ぎ早に激しい言葉をぶつけてきます。
 ハラベエさんはふと、これまで顔も合わせたこともない先生が、これほどまでに学生に熱情をこめて語りかけてくることに疑問を抱きました。
 訪れた時に射し込んでいた夕陽は既に沈み、夕闇が辺りを支配しています。
 さしもの先生も疲れたのか、言葉がとぎれがちになったのを幸いに辞去する旨を伝え、忠告に対しての礼を云いました。
 『ようく、考えなさい……これ、おとうさんからだ』
 ?と、小首を傾げるハラベエさんの目の前に差し出された封書。
 先生宛の宛名書きは、疑いもなく幼少時から見慣れた父の筆跡です。
(成る程、それで親父代わりに叱責されたんだな)
先生の言葉が続きました。
『ボクは、君のお父さんの代理として意見を言ってるのではない』
?……。
『中卒高卒で立派に社会人となった人達、その中には大学まで進みたいがいろいろな事情で断念せざるを得なかった人もいる……その人たち比べたら恵まれてると思わないか……親御さんが、子供の将来のために、せっせと仕送りをして下さる、その思いに応える気持は君にはないのか……卒業後、どんな道を選ぶかは君の勝手だ、せめて在学中は真摯に勉学に励む……そんな姿を見せることが、親御さんに対する恩返しとは思わないか』
ごもっともです、とご意見有り難く頂戴しましたが、父と先生の連係プレーの効果はなく、ハラベエさん相変わらずの生活を送りました。
その内、クマさんが無事卒業の日を迎え、江古田での三人の共同生活は終わりを告げました。
千葉さんは会社の寮に入り、クマさんはちいさな部屋を江古田で借り、バイト時代に身につけていた、編集技術と取材経験を生かして中堅どころの出版社に就職しました。
ハラベエさんは、一時相も変わらず、クマさんとの共同生活を続けましたが、そんな息子の身を案じた両親が、新しい寄宿先を用意してくれました。
 鎌倉市内から、叔父夫婦が移転していた借家で、兄も大学時代に寄宿していましたが、クマさんたちとの生活にのめり込んでいたハラベエさんは敬遠していたのです。
 が、今度は違います。
 そろそろ、違った空気を吸うのもいいだろう、それに叔父の家に居候ということになれば、小遣い銭も増えるいうもの……と計算しました。
 計算違いでした、両親は仕送りを叔父に送り、必要な時はその都度支給するようにしたのです。
面倒くさいとは思いましたが、何分にも幼い頃過ごした湘南海岸の空気は美味いし、叔母が支度する食事は美味で豪華、就中、三浦三崎で水揚げされた新鮮な鰹が、大皿一杯出て来るのが楽しみでした。
加えて、一人の男性の登場が、ハラベエさんを江の島海岸に定着させる要素となりました。
坂野……同い年で、専修大学の学生でした。
ハラベエさん、大学に通う気持はありませんが、叔父夫婦の手前通学する姿を見せなければなりません。
何かと口実を設けて、十日ほどはぶらぶらしていましたが、重い腰を上げたのは、四月の中頃。
江の島から江ノ電に乗り、藤沢で湘南電車に乗り換えて東京へ……これが通学コースで、これも叔父夫婦の手前、定期券は購入してあります。
その定期券は、初使用のその日から本来の目的で使用されることはなかったのです。
坂野との出逢いが、そうさせたのです。
初対面から心奪われることは、男女の仲でままあることです……いうなれば一目惚れというやつですが、時には男同士でも同じような現象が見られるようです。
お互い、いかがわしい趣味の持ち主ではなく、至って健康な男性同士の間に流れる、情緒的なものです。
坂野は色黒の、苦み走ったいい男、中肉中背だが、精悍そうな堅太りの体型、いうなれば喧嘩の強そうな印象。
片やハラベエさん、その頃はどちらかというとほっそりとした色白の優男。
全然タイプの異なる二人でしたが、どこかに惹かれる仲間意識みたいなものがあって、混み合う電車の激しい揺れに、思わずもたれかかったのがきっかけでした。
二言三言言葉を交わすと、同じ種類の人間だという認識が生まれました。
二人が共に、麻雀が趣味というより、ある種生き甲斐とでいうか、麻雀なしでは夜も日も明けぬマニアだったのです。
二人は、電車が東京駅に着くと、ごく自然に水道橋に近い、坂野の行きつけの雀荘に向かい、そこでハラベエ・坂野のコンビの初御目見得となりました。
翌日は、ハラベエさんの行きつけの店と、河岸を替えて、都合十軒ほどの雀荘の中から、比較的闘いやすいと思われる三軒ほどに絞り、以後連日通い続けました。
二人ともそこそこの腕前、しかも相性の良さも合ってか、かてて加えて、ハラベエさんがクマさんたちと練り上げた、団体技もつかい、麻雀行脚は結構収益を上げました。
学生二人の好成績が続くと、店の者や常連客たちが胡散臭い目で見るようになります。
そうと察して二人は、夏休みに入り、麻雀行脚を休止、東洋一と称する江の島西浜の海水浴場で一夏過ごすことにしました。
幸い、叔母がゴムボート屋の権利を取得したので、バイトで雇ってもらいました。
仕事は至って簡単、朝の店出し、空気入れ、夜の店じまい、日中は時間超過のゴムボートに、注意を促して廻るのですが、流石は東洋一、正しく芋の子を洗う大混雑ですから、その中から探し出すのは至難の業でした。
でもそこは若さ、監視員並みに迷子の世話から急病人の世話で走り回り、合間には女の子にちょっかい出して太陽族の元祖みたいに、浜を我が物顔に、青春を謳歌したものです。
夏が行き秋ともなると二人の足は雀荘を目指します。
定期を遣っての雀荘通いは、瞬く間に過ぎましたが、どうやら収支はとんとん、間もなく夏を迎えて片瀬西浜のバイト生活が始まりました。
二人はお揃いの青い縦縞の生地でシャツを仕立てて貰い、得意顔に浜を闊歩しました。
二年目の夏も瞬く間に過ぎました。
一応は大学四年の夏ということになりますが、ハラベエさん一向に学校へ行く気が沸かず、坂野と行動を共にするか、クマさんなどの先輩連中と時折あって、演劇論を闘わしたりしましたが、ハラベエさんの行状に疑問を抱いた父の指示で、新しい寄宿先に行くことになりました。
ところは東京都田無の公営住宅、主は父の満州時代の友達だった、名古屋大学医学部出身の内科医、竹内医師。
若い美人の奥さんと可愛いい女の子と三人で引き揚げ者専用の住宅に住み、中野区内の診療所の所長をしていました。
奥さんは大柄で活発、歳は旦那さんよりハラベエさんに近く、父にも娘のように可愛がられていた経緯もあって、仲の好い姉と弟で他人には通じた程です。
女の子も飼い犬のスピッツもよく懐き、快適な居候生活でした。
相変わらず大学へは行かずのらくら遊び暮らしているハラベエさんを見て、父から預かっている責任を感じたのでしょう、竹内医師は仕事をつくってくれました。
診療所に近い、渋谷区の幡ヶ谷の古い開業医が、引退で廃業するのに際し、診察室を借りて竹内医院として開業することになり、ハラベエさんを事務員として住み込ませたのです。
性に合っていたのか、事務員としても助手として、違法とは知りながら、診療所との掛け持ちで、竹内医師が留守の時など、注射や軽い怪我の包帯交換を行ったものです。
但し、ペニシリン・ショックが話題になり始めたので、大事をとって、治療に関しては一切手を出さぬようにしました。
引退はしたものの、暇を持て余していた、家主の老医師が診察を手伝うようになりましたが、この人物とはどうにもウマが合わず、終いには、ハラベエさんが診察費の現金収入を使っている、つまり横領していると竹内医師に告げ口されたのです。



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〜OGUNI・WORLD〜
地域:大阪府
性別:男性
ジャンル:趣味 漫画・小説
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シーズの愛犬BEEとハラベエを取り巻く生き物たちとの、
出会いと別れを描いた感動、ファンタスティック・ノベルです。

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