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第一部 2話 【BOWとLOVES、そしてショウちゃんとヒナコ。】
[ハラベエさんの犬星☆猫星(第一部)]
2009年10月11日 0時0分の記事



ハラベエさんの☆犬星・猫星☆
  =BEEとハラベエの愛の物語= 作・原  兵 衛 

第一部 2話 【BOWとLOVES、そしてショウちゃんとヒナコ。】



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ハラベエさんの〜☆犬星・猫星☆
=BEEとハラベエの愛の物語=
感動ファンタスティック・ノベル 作・原  兵 衛

第一部 2話 【BOWとLOVES、そしてショウちゃんとヒナコ。】

BEEの死後、両親のBOWとLOVEが急に老い込んで見えました。
カレらの感情を人間並みのものと考えがちなハラベエさんの目には、子供に先立たれて嘆き悲しむ、年老いた親の姿そのもののように映ります。
BOWは十五歳です。※BOWの写真

ママの知り合いから譲り受けた子で、ハラベエさんが仕事で付き合っていて仲のよかった、ロック歌手(※?……章末参照)からもらってBOWと名付けました。     
血統書こそありませんでしたが、シーズー犬の長所を完璧にそなえ、愛くるしいその姿をテレフォン・カードにしたところ、反響は上々でした。
その頃はハラベエさんも元気に、大阪のミナミを飲みあるいていた頃です。行く先々でBOWのテレフォン・カードを見せびらかし、ママや女の子たちに
「可愛い!」「頂戴ちょうだい」「飾っておくわ」などと云われると悦にいって、札びらならぬカードびらを切ったものです。
これがただの写真なら、それほどの反応はなかったかもしれません……ま、大事にしてくれるのはカードが有効な間だけ……そう思いながらもハラベエさん、親馬鹿気分を楽しんでいたのです。
一本の麺を両方からすすり合い、最後はチュウで終わる他愛もない遊びを繰り返すハラベエ。※BOWとハラベエの写真

しかし、BOWも含めての家族と、のうのうと日を過ごしてはいるものの、常に後ろめたい思いがつきまといます。
今は遠く離れて暮らしている二人の娘。
上の娘とは覚えがありますが、下の子とは、家族としてのふれあいが一切なかったからです。
そんな思いを振り切るように、ことさらにボロと陽気に遊びたわむれるハラベエさんでした。
しばらくは続いたBOWとハラベエさんの良好な親子関係でしたが、突然崩れ去る日がきました。
BOWはお風呂が好きでした。
一緒に浴槽につかって手を離してやると、伸びるがままにしている豊富な毛の浮力でゆったりとただよいます。
大きな目を半ば閉じ、鼻歌でも出そうな、まるで温泉好きのおっさんのようなBOWを眺めているときの幸せ、その頃は家の中はカレを中心に明るい笑い声があふれていたのです。
ある日、ご機嫌なBOWをシャンプーして、いつものように浴槽から汲んだお湯ではなく、直接水で流そうと蛇口をひねりました。
「キャイーン!」
金切り声を上げたBOWはパニック状態、ハラベエさんの手をすり抜けると、左手の親指の付け根に骨まで達する噛み傷を残して逃げて行きました。
蛇口からほとばしったのは熱湯だったのです。
 以来、BOWは風呂嫌いになりました。
 他の誰かが誘っても、身を硬くして尻込みするどころか、「風呂……」と聞いただけでも、辺りを見回して警戒するのです。
 ハラベエさんの傍に寄り付かなくなりました。
 ハラベエさんとしては、ミュウを相手にするしかありません。
 このミュウに関しては、猫類中心の展開になった時に詳しくお話いたします。
 すでに敵対関係ともいうべきハラベエさんとBOWに、追い討ちをかけるような決定的瞬間がおとずれます。
 トイレを失敗したのを、ハラベエさんがむきになって叱り、BOWも負けずに反抗するので、ついには座敷箒で追い掛け回す始末、どうにも大人気ない行動ですが、日ごろの徹底的な無視に、積もり積もったふんまんが噴き出して、自分がコントロールできなかったのです。
 お互いが無視する日々が続きましたが、しばらくするとBOWもそれほど敬遠することがなくなり、ハラベエさんも何かと声をかけたりしましたが、抱き上げるところまでいくにはかなりの時間を要しました。
 抱こうとすると、なんとなく身構えます。
 抱き上げると、逃れようとはしませんが、手にはBOWの筋肉のこわばりが伝わってきます。
BOWのこだわりみたいなものがその目に顕れました。
 濃く青い瞳が、徐々に赤く輝き始め、やがて金色にと変わっていくのです。
 映画で見た、異星人の目の輝きと同じです。
「BOW、お前インベーダーか!」
 と、思わず口走ったほど不気味なものでした。
 下ろしてやると、そそくさと遠ざかっていくBOWはいつもの目です。
 以後、時折その目を見ることがありましたが、はっきりした原因はわからずじまいです。
 しかし、なにやらしこりがあることは否めません。
 年をとるごとに回数は減っていきましたが、死ぬまでこの現象は見られましたし、妙に気位が高く、偏屈(へんくつ)にさえ見えるBOWでした。
 そんなBOWに嫁をと思い立ち、近所のペットショップに行きました。
 嫁をもたせれば性格も温和になるだろうという単純なねらいでしたが、多少は効果があったようです。
 ウィンドウの中に三人いた幼い女の子のうち、二人は見向きもしないのに、一人だけしきりにガラスを引っかき、話しかけてくるかのような子がいました。
(アタシヲ、ツレテッテェ)
 そう云ってるようにハラベエさんには見えます。
 相性がいいんじゃないかと、その子を連れて帰り、BOWと同じバ行にしようと、とるにたりないこだわりでブスと名付けました。
 不評でした。
 中でも強硬意見は、動物病院の婦長さん。
「ブスちゃんでは、可哀想です」
 待合室で名前を呼び上げるたびに心が痛むと云うのです。 
ブスをブスと呼んだら可愛そうだが、いい顔をしてるんだから……というハラベエさんのしょうもない言い分は却下され、診察券には「LOVES」と記載されることになりました。
※LOVESの写真

 本名がブスで呼び名がLOVESということで、ハラベエさんしぶしぶ納得の態はしていましたが、内心はそうでもありません。
 その証拠に、ブス、ブッチュ、LOVESなどのうち、ハラベエさんが呼ぶ回数が多いのはLOVESだったのです。
 やがて、BOWとLOVESは結ばれ、前にお話したように、四人づつ四回お産をして、子供たちの大半はご近所に、中には名古屋や長崎に行った子もいます。

 ここで、ハラベエさんの家族の一員ではありませんが、この先重要な役割をになうことになる、ショウちゃんをご紹介いたしましょう。
 ショウちゃんは中型で、茶色のミックス。
 同じ町内の百メートルほど離れた住宅の子です。
 玄関先につながれているのですが、どうやって紐をはずすのか、いつも自由に走り回っていました。
 遊び疲れると家に帰って、自分で紐をかけるようだという噂もありますが、まさかそんなことはあるまい、眉唾(まゆつば)ものだと思っていました。
 このショウちゃんに、ハラベエさんが付けたあだ名はパイロットです。
 ハラベエさんは、最寄(もより)の駅への往復に自転車を使っていますが、帰り道に飛び出してきて、先導してくれるからです。
 帰る時間は日によってまちまちなのに、待ち構えていたかのように、確実に姿を現します。
「自分の帰るとこぐらいわかってるがな」
 初めの頃くりかえしていた言葉です。
「ごくろうさん」
 になりました。
 仕事で長い間留守にしていても、帰れば必ずといってもいいほどパイロットをしに現れるので、よほどハラベエさんが気に入ってるのかと思うと、そうでもありません。
 ハラベエさん宅の表まで来ると、一声吠えて身を翻(ひるがえ)し走り去るのです。
 時折、表を通りかかったショウちゃんに声をかけ、ジャーキーを与えようとしても、遠慮するかのように尻込みして行ってしまいます。
 このショウちゃんは、たいへん危険な癖というか、奇妙な行動をとることがありました。
 通行中の車に向かって、威嚇(いかく)するかのような激しさで吠え、牙をむいて車体に跳びかかっていくのです。
 運転手さんの中には、降りて追い払おうとする人もいましたが、めげるショウちゃんではなく、町内を出て行くまで続けました。
 ショウちゃんが喧嘩を売っていく対象は、なぜか箱型のトラックだけで、乗用車にはそ知らぬ顔をしています。
 一定の車両と一定の地域で、ショウちゃんが何故敵意をむき出しにするのか、
ハラベエさんにとって、パイロットを買って出てくれることも併せて不可解な謎でした。
 といっても、その時点ではさほど重要なこととも思わず、けったいな子やなあ……といった程度の印象だったのです。  
 近い将来、ショウちゃんが深くかかわってくることになるのですが、この時点のハラベエさんは知る由もありません。
 晴雨にかかわらず、町内を元気に走り回るショウちゃんでした。

ここで、BOW、LOVES、BEEたちと共にハラベエさんの家族を構成している、ヒナコについてお話したいと思います。
 ヒナコは、ミックスの女の子、たぶんマルチーズ系の血を引いているんでしょう、白い毛に包まれた子で、BOWたちと四人揃ってひとかたまりといった感じで、仲良く暮らしています。
 このヒナコは出もどりです。
 愛犬を相次いで失った大事なおともだちのところへ、知り合いから譲り受けた女の子を、何日か手元に置いてから連れて行ったのです。
 ちょうど雛の節句だったところから、ヒナコと名づけられましたが、新しい養い親は「ズレモナカ」とも呼びました。
 下顎(したあご)が突き出していて、上下の歯の噛み合わせが悪く、その形状が、最中(もなか)の皮がずれている状態を想起させるところから「ズレモナカ」です。
 以前、そのお友達の周辺に、もう亡くなりましたが「ズレモナカ」と呼ばれた人がいました。
 要職にある人で、さすがに面と向かっては言いませんが、陰口ではなく一種の愛称としてつかわれていたのです。
 堂々たる体躯のその男性と、小さい体のヒナコにつけられた共通の「ズレモナカ」でしたが、ヒナコはあずかり知らぬこと、よく動く元気な体を、小型犬らしい愛くるしさにくるんで、家中を走り回っていました。
 そんなヒナコの幸せはつかの間のことでした。
あっけない、養い親とヒナコの別れが一年ちょっとでおとずれたのです。
 入退院を繰り返しながらの、闘病生活の間に続けていた仕事もすべて断らざるをえない病状。
貪欲なまでの仕事への執着心にもかげりが見られました。
死の床に臥しながらも、家に独り残しているヒナコが気になるので、時々ようすを見に行ってくれと頼まれました。
ハラベエさんは何度か留守宅をおとずれ、ヒナコの相手をしました。
 しかし、その人がヒナコの待つ家に生きて帰ることはありませんでした。
 無言の帰宅。
 仏間に安置された遺体に駆け上り、その胸元をゆするヒナコでした。
生前、お手伝いさんが寝室のドアを開けるなり飛び込んで、起きてくれとせがんだ行動を繰り返しているとしか考えられません。
しかし、ヒナコの朝の儀式は、もう必要ではなくなったのです。
葬儀の間、ハラベエさんはヒナコを抱き続け、終わるとそのまま連れて帰りました。
ボロたちも心なしか、ヒナコの悲しみを思いやっているかのように振舞いました。
そう見えるのは、カレたちを人間と同じような感情の動物とする、ハラベエさんだからでしょうか。
しばらくすると、ヒナコが突然天井の方を見回すしぐさが目立つようになりました。
「来てはる、来てはる……ヒナが、大事にされてるかどうか見に来てはる」
 とママ。
 あるじに先立たれ、実家に帰ってきた可哀そうな子を、粗末に扱うはずはないじゃないかとハラベエさんはぼやきました。
 そのうち、テレビから流れる特定の声に、耳をそばだてるように聞き入るようになったヒナコ。
 その死を惜しむ追悼番組が、ひとしきり画面をにぎわしていたのです。
 声の主は、ミヤコ蝶々さんでした。

※ミヤコ蝶々記念館
ミヤコ蝶々記念館

※? ロック歌手、BORO。
   ヒット曲に「大阪で生まれた女」がある。
   
ハラベエつれづれ草

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〜OGUNI・WORLD〜
地域:大阪府
性別:男性
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シーズの愛犬BEEとハラベエを取り巻く生き物たちとの、
出会いと別れを描いた感動、ファンタスティック・ノベルです。

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