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もの言わぬもの
[オートマチック・ガールズライフル(小説)]
2015年5月17日 15時43分の記事

オートマチックガールズライフル31話です。

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キィィィ・・・

シュウぅワ

しゅぎゃんーー!!ばうわーー!!

びりびりびり・・・


「うわあ・・・はっやいなぁ・・・」

見上げる目の前。

アンの頭上の超低空を、遥か後方から来た。

3機編隊のジェット戦闘機が綺麗に並んですっ飛んで行った。

道路の上空を真っ直ぐに。

「ものすごい音と振動ね」

迫力満点。


私が座って見上げる空は、

「青いなあ・・・どこまでも青くて透き通ってる」

「この気持はウソじゃないよね?」

晴れた空の匂いは、何でこんなに気持ち良いのかな?

アスファルト道路に寝てる兵士の死体をイス代わりに使う。

「死後硬直なの?」

まだ死体が温かいわね。

通りを向こうへ、数十名の武装部隊が進軍する。

戦闘指揮官が何がしきりに叫んでるけど。

知らない言語だ。

「やっぱり、アンの世界じゃないわ」

「異世界、異次元の世界」

よく似ているけど、やっぱり違う。

見た目的に色んな決まり事が違うわ。

「でも心は同じなのかな?」

各所に隠れてる不審者を尋問してる。


「こんなに世界はリアルなのに・・・私は居ない」

灰色のアスファルトに染み込んだ血は、黒くて寂しそう。

「血は赤いのが決まりなのかな?」

「何で?」

・・・この死体さんも飽きたな。

「よいしょっと」


アンはお客さんだわ。

傍観者であり、幽霊だ。見るだけで手を出せない。

「うん、アンはもう平気よ?」

「私に見せてくれるのは、教えたいのよね?」


「もう迷わないよ、何度だって試されるの」

「産まれて来る意味が知りたい、アンはそういう女なのよ」


「私は血塗られてる訳でも呪われてもいないわ」

「この人生はアンに与えてくれる」

「乗り越えるためにあるのね」

「死ぬことも・・・生きることも」


バリバリバリバリ!

あ、市街戦が始まった。

白いコンクリートのビルたちは、何も言わない。

「そうよね、生きているものだって言わないんだから」

歩き出さないと・・・・

広いアスファルト道路を危険ゾーンに向かい歩き出す。

「・・・ふ、ふふ」

「お化け屋敷だね?」

アンは口笛吹けないから。

鼻歌を歌うの。

「ふんふんふん♪」

生き地獄の中を歩くの。

人は間違いを犯す、でもそれは本意ではない筈よ。

不本意という本意ならば。

どうすればいいんだろう?

「まだわからない、アンはまだ若いわ」

近くでいっぱい御臨終してる。魂は気づくかしら?

ライフルは喋らないのね。

隣の兵隊さんは額を撃たれて後ろに飛んだ。

血走る目で何を見ているの?

多すぎる血が涙に見えてきた。

アンは血じゃなくて、涙が出てる。

肉はやわらかい、鋼鉄の反対だ。


「この人達、あの世へ逝ったら仲良くなれるのかな?」


アンも何かを創造したいな。

何ができるかな?



あ、お迎えがきたわ。

はい、アンです。




「うにゃ?」

カリカリカリカリ・・・・

「あ、病院だ」

隣の娘がベッドで漫画描いてる。

「・・・あれ?」

「アリサちゃん、お昼ごはん食べたの?」

カリカリカリ・・・

「アンさん、何寝ぼけてるんですか」

「もう夕方ですよ?」

「それと、牛乳飲みながら寝るのは辞めたほうがいいですよ」

「ヘルパーさんが困ってましたよ」

「うげ」

「ごめんねえ・・・」

「いいですよ私は、何も怒ってませんから」

「・・・アリサちゃんて」

「何ですか」

「学校は?」

「ああ、ハイスクール卒業してから発病したんです」

「無職だけど」

「アンさん、あなた戦争へ行ってたんですか?」

「え、・・・うん」

「そうなっちゃったのよね」

「ふーん・・・」

「まあ、生きてるじゃないですかアンさんは」

「まあ!アリサちゃんは大仙人なのね?」

「はあ?」


ガチャ

「はい、晩御飯来たよ」

がたん

「うね?」

「コレはすぐ判るわ」

「味噌ライスね?」

「あんた何言ってんの?」

「コレは魚フライ肉玉ライス」

「当院オリジナルメニューだから、知ってちゃおかしいのよ?」

「はい、ごめんなさい」

「はいよ、特大牛乳」

どん!

「うへえ」

ガチャ


「・・・アンさん」

「やっぱカッコいいです」

「何かしたんですか?」

「うひゃ?」

「べ、別に何もないよ?」

「戦場で踊ってたのよアンは・・・戦地の踊り子ね」

「あははは・・・アンさん?」

「あなた何か書けるんじゃないですか?」

「うへ?」

「さあ、早く食べないと食料が逃げていきますよ?」

「!」

「そうよね、食い物は命より大事ね」

「いただくわ」

「アリサも頂きます」


むしゃむしゃむしゃ

もぐもぐもぐ


アンのミシン工場の仕事は、まだ雇ってくれるみたいだけど。

私の穴の代わりは、あの後輩の娘じゃ無理じゃないかな?

アニィに今度、紙と鉛筆セット買ってもらおう。

書籍も要るわね。色鉛筆と水彩?

アンは何か特技があったのかしら?


ごくん・・・

「なんにもないのね」

「アンさん・・・食べちゃってから言っても遅いですよ?」

「え、ああ・・・そうよね」



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