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大崩壊の後の世界(女神大陸1話)
[女神大陸(小説)]
2015年8月22日 1時31分の記事

自作小説の「女神大陸」ですが。

一年位前に書いたのでしょうか、続きを書きたいので掲載します。

暴力を肯定する他人の著作品に疑問を投げたかった。

子供に暴力を教えてはいけないと思うんです。

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「・・・さん!」

「ユミさん!ちょっと待ってちょ!」

「!」

私は振り向くのね、オーバーにわざとらしくスマイル。

「あら?」

下校の初めの一歩、校門の外の階段を降りるの。このクソ長い白い石の階段は細くて急で入り組んでて。足を踏み外したら、あの世行きねきっと。周りは赤色と青色の屋根だらけ。海岸の岸壁に民家が密集。
ぐっと黒のローファー革靴(お高いのよ?)を踏ん張る。
後ろの階段上部には、いつもの子ザルが居る。

「ユミさん!何でいつも給食袋を置いてくんですかっ?」

「!」

「サダコさん!恥ずかしいから大声出さないでよ!」
「まるで私が給食が嫌いな女子だと思われるじゃないの!」

「・・・え、給食好きなの?」

ばしゅん!

「もがもがもがっ!」

来た道を引き返す。子ザルの口を封印する私。

「あなた何考えてるのよ!」

そうなのですよ。この上に鎮座する学校には給食があるの。給食制度と呼ぶのだそうですよ。

「うんうん!」

「おわかり?サダコさん」

「んんんん!」

ばっ!

「ひいぃひぃ・・・」

今のタイミングの制服は春服のブレザー、赤と白と黒の。
白いワイシャツに緑ネクタイ。
はっきり言ってお嬢様ですね。

・・・でもユミは貧乏なの。
親が無理して市立学校に入れてくれました。
かなり下にある海岸の海が青くて綺麗。潮の香りは、今はいい匂いだけど。臭い日もあるのね。
皆で海鳥を取って食べようとユミが提案したら。
クラス中でバカ笑いされてしまったわ。
先生さまは、やはりバカ笑い。

「でもね、ユミさん。あなたのアイデア理論には」
「皆が憧れますよ?」

「えっへっへっへ」

そうなのですよ。
私には輝かしい栄光の実績がありンス。

例えば、

「あなたが提案した、公式制服改変・投票制度」
「季節ごとの衣替えに伴うデザインやタイプの変換を」
「全校投票で決めるシステムは素晴らしいです」
「問題の予算赤字埋め合わせを、積金、貯蓄の割り当て」
「レンタル化、及び手作り補修」
「つまり洋服デザイナーとしての実習も兼ねるユミさんの案は」

「画一化した現代にケンカを売っています」

「あっはっはははは!!」

クラスでバカ受け状態。私はヒーローだわさ。いやヒロインと言うのかしら。
女子高でないのよ、男子も居ますね。少し少ない。
学業よりも文武両道よりも。

人を育てる。

人間力が優れる人に成れよこのガキ!

という教育方針。


知っていますか?

かつてこの大陸では、人が争っていたのですよ。道具を持って傷つけ合い、血と涙と下半身液を流したのです。嘘みたいな話ですが、事実だそうです。
ユミは授業で教えられます。

何かに敵意を持つ自分こそが、敵なのだと。

モノの金持ちが、心の金持ちを支配していたそうです。
自然に帰らなかった罰を人は受けたのだそうですよ。
大きな大めいわく合戦で多くの人が死に絶えました。
何百年もかけて、人は立ち直りました。
抱きあう心を取り戻そうと、愛を求めて生きる事を信じました。
贅沢から離れて、シンプルな生活も取り入れましたの。

でも、それも進化と呼べるのだそうです。

科学テクノロジーが進化しても、人の心は退化しましたわ。
まるで鏡ですよ。


熱いトークはここらへんにして。

いま、ユミがハマってる。合体たい焼きの店にGOですよ。
え、知らないの?こんなに美味いのに。まあまあ、嘘なら食べてから殺しても良いですよ?
お金は自腹ですよモチ。モチと言う、いにしえの郷土料理も食べてみたいです。


ぴろんりん♪

「おじさん!合体ひとつ下さい!」

「はいよ、ユミちゃんはマジメなたい焼き娘だねえ」

「何ですか、そのギャグは?」
「あ、無言で子ザルがついてきたのね」

「ひっどいですう!サダコは子ザルじゃありません!」
「プンスカプンスカ!」

「あははっは!・・女の子は粋が良いねえ」

「はい!専売特許ですから!!」



むしゃむしゃむしゃ

崖っぷちの高所の岩に座って、潮風を浴びながら海を眺める。
合体たい焼きをほお張りながら。
スカートが汚れちゃったよ。

「ねえ、サダコさん」

「何ですかユミさん?今アンコをホジッてるから忙しいんです」

「・・・うーん、なんか」
「うみ?」
「なんかが脳に近づいてます、ユミの発案はいつもそうなの」

「ああ、ユミさんのアイデアは黄金大陸なんですって」
「先生方が言います」

「なんだ、認めてくださるのね」

むしゃむしゃむしゃ

んぐんぐんぐ

「!」

びゅんっ!

ばちっ!

「アエ〜ッ!」


「チョット何してんですか!ユミさん!」
「石ぶつけて海鳥を殺しましたね?」

「うん、食べようと思ったのです」

「知らないんですか?」
「それは暴力という行動ですよ?」

「え、そうなの?」
「な、なんてことをユミは・・・」

「今なら誰も見てませんよユミさん」
「早く墜落現場へ行きましょう!」

「ええ、そうでゴザルね」


海岸の海辺に浮かんでる、撃墜した海鳥は・・・・あれ?

「海鳥が生きてるよ?子ザルさん」

「早く回収して逃げなきゃ、手伝いますから」


大怪我をした白い海鳥をマイ自宅に持ち換える私。
とりあえず、赤チンキを塗って包帯ぐるぐる巻き。

「うーん、ミイラって言うのねこれ」
「でも生きててくれて良かったです」
「ごめんなさい、鳥さん」
「ユミがバカなサルでした」

抱きしめて眠りにつく。

ベッドの布団の中はユミの鳴き声で充満。
パジャマのユミは、寝る気です。

「トリさん、トリさん」
「ユミを食べてもいいですよ?」


まだ夕方ですよ。
家族はまだ帰ってませんの。


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