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姫況織蹇璽襯▲Ε
[優世代戦闘機・姫(戦記小説)]
2020年2月8日 6時36分の記事

「優世代戦闘機・姫」2話です。

2話は最近書きました。



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「お〜い!今なら20万ミッタ―だぞ!」

賭けの対象になったつもりはない、あの小林中尉と同等とは。
ランウエイ上誘導路をタキシングする姫況燭蓮⊇航されたばかりなのにひどく疲れたように見える。
優・次世代支援戦闘機・姫況拭∩芦鵑虜鄒錣猫儀燭ら新たに授与された機体。
副座式に搭乗人数が変更され、全体的に大型化され、エンジンがツインへ変更。
機体下部に位置するエアインテークが大型化。翼がエンテ型、カナード翼に変更された。
今回の新型の設計段階では、政治的要素からSTOVL機構は見送られた。
対空に加えて、対地、防空迎撃能力が備わり、主力戦闘機とも張り合えるくらいにグレードアップされた。
姫儀燭寮鐺コンピュータ・ヒメ三型は姫況燭離劵Aタイプにバージョンアップされた。
そう、重帝国との紛争はまだ続いている。
重帝の侵略はまだ完了していない。南半島の激戦で一度は海の外まで追いやった。
内地では反戦運動が盛んに行われている。
ネットでは戦争賛成派の右翼と反対派の左翼がけんか状態の罵り合い、ここでも戦争が続いている。
動乱の時代が来た、侵略者から自国を守るために徴兵令が発令された。
元の紛争の原因は何だったのだろう?
もう今では誰も語らなくなったが、くだらない理由なんだろう。
ああ、私は寺田大尉。このニーゲン国(日元国)の中堅パイロットだ。
今、小林中尉とペアの相原中尉の搭乗する姫況親麋峙,離陸するところだ。
エアインテークを最大まで解放させて空気を吸い込む。
キーーンという耳にこびりつく金属音をざらつかせる。整備班は退避を完了。管制タワーからの指示待ちらしい。
航空部隊仏魂301小隊、機体カラーはいつも通りグリーンだ。レッドとイエローのストライプが入る。
私の一番機の発進はまだ、相棒の佐野中尉が下痢で大番狂わせ。
ツナギを着た小柄な隊員が私に向かって敬礼する。

「寺田大尉!」
「主翼のアライメントバランス補正完了しました」
「佐野中尉は軍医の診察中です」
「発進は10分遅れとなります」

誘導員マーシャラーに紛れて、整備班の黒井ちゃんが教えてくれる。黒井ちゃんはまだ20歳の女性隊員だ。
眼をつけてる奴が沢山いるが、私には妻と子供がいるからな。

「黒井曹長」
「装備のガンポットだが」
「対地支援には向いてないんじゃないか?」

「大丈夫ですよ」
「寺田大尉ほどのベテランなら」

「なるほど」

機体下部についているガンポッドは対地攻撃用で、30ミリ4連装。
遅れて佐野中尉が装備品をつけながら気圧服を着て登場。左手に空軍ヘルメットを抱えて。

「佐野中尉!」
「う〇こは出たか?」

「はい」
「軍医の診断では全治30分だそうです」

「やだあ!」
「ばっちい!」

「はは」

黒井ちゃんに嫌われちゃったな佐野。

私も姫況唇貳峙,料粟淵灰ピットに搭乗する、メインサブ戦術ディスプレイ、計器類すべてに火が入っている。
酸素マスクをつけてヘルメットバイザーを下す。
計器類チェック、フラップが降りているのを確認する。誘導員がタイヤ止めを外す。タイヤブレーキ解除。ノズルに点火。

シュシュン

佐野中尉がもう後席でスタンバイ完了している、素早い奴だな。
二番機がすでに発進したようだ。ランウエイは空いている。
誘導路を出力11パーセントでタキシング。ラダーペダルを踏んで方向を変える。

「ブルーセクションよりキンモクリーダー」

「こちらキンモクリーダー」

「離陸を許可する」

「了解」

エアーインテーク全開、スロットル開度120パーセント。アフターバーナーに点火。
滑走路を220ノットで滑走。

右手の操縦桿を軽く手前に引く。
陸地が離れて空へ。

離陸。

「今日の目標は、主目標地対空車両、及び機甲部隊、副目標航空勢力の警戒」
「佐野中尉」

「聴こえてます」
「寺田大尉」
「ヒメコンが何か言ってますよ」

「?」

キンキンキンキン

「本日湿度高し」
「高高度で巡行するべし」

戦闘コンピュータ・ヒメA型の気配りらしい。

「ヒメ流のジョークですよ」
「返答はOK!キャサリン!」

ブー!!

「こちら二番機」
「待ちくたびれたよ」
「今回のはカシですよ寺田大尉」

上空で待機していた小林中尉の二番機と編隊を組んで飛行する。
まだ朝だ、朝日がキャノピーに反射して綺麗だ。オレンジ色の光が粒となって空気の中に溶け込んでいる。
高度1万フィート、対空攻撃が届かない高度で飛行。
眼下には白い雲と白い雪が覆う鉱山が立ち並ぶ。

「小林中尉」
「整備の平井兵長が言ってた、20万ミッタ―って何のことだ」
「誰かが賭けの対象になってるのか?」

「ああ、あれね」
「う〜ん」
「どっしよっかなあ」

相原中尉が割り込む。

「ちょっと二人とも!」
「これはオープンの無線交信ですよ」
「内緒話なら秘匿回線でやってください」

「いいんだよ相原ちゃん」
「さあもう作戦区域についたよ」

小林中尉が馴れ馴れしく言う。
森林が覆う田園地帯。
地上目標を視認できる高度まで高度を下げる。
燃料タンク・ティアドロップを捨てる。
後席の佐野中尉が無機質に喋る。

「ミッション開始」
「会敵します」

装備のガンポットはかなり低空まで高度を下げなければ対地目標に当たらない。
熟練の操縦技術を要する。

ベテランか・・・

「寺田大尉!」
「何にやけてんですか!」

「いやさっき黒井ちゃんにね」

「あー!!」
「クロたんと何いちゃついてたんですか!?」

そう戦場に似つかわしくない会話をしながら任務は遂行されてゆく。
対空車両3両をガンポットで撃破。対空車両の弾丸が機体をかすめてゆく。
操縦は前席の私が、対地攻撃は後席の佐野中尉が行う。

突然目の前に攻撃ヘリが現れる。

「!」

ガルゥウウウウウ!

とっさにラダーペダルを踏み調整しながら機首に搭載されている30ミリバルカンを発砲する。
攻撃ヘリを撃墜。バラバラになった破片がキャノピーをかすめる。

「やばかったですね大尉」

「撃ったのは私だぞ」

「はいはい」
「地上部隊から航空支援要請」
「10キロ前方に展開する敵機甲部隊を撃破」

「了解」

地上スレスレに飛行する、一歩間違えば地表に激突する。

ドムドムドム!

戦車5両を撃破。
未確認3。
地上の敵装甲車両がオレンジ色の光を放ちながら、弾けるように破壊されてゆく。
黒煙が立ち上る。
正面や側面からの攻撃に強い戦車も、背面や上面からの攻撃には弱い。
航空勢力は地上部隊にとって脅威だ。

「ガンポッドの弾薬残りは」

「あと340発」
「大事に使います」

チンチンチンチン!

「ヒメだ!」

ヒメの戦闘機動マヌーバ提案。

「高度を確保せよ」
「対空迎撃」

青色の有機LED戦術ディスプレイ上で戦術データと戦闘結果の立案データが、図形グラフ化されて文字と一緒に流れてすっ飛んで行く。

「大尉!」

「了解!」

ノズル全開、アフターバーナー点火。出力120パーセントで高高度を目指す。
ガンポッドを切り離して捨てる。格闘戦に備える。
対空装備は赤外線ミサイルが2、レーダ誘導ミサイルが2、計4発。あと30ミリバルカン。

「1機太陽に隠れている!」

太陽に向かって上昇する。

アラートアラート!

「レーダーミサイル1基!12時!」
「ブレイク!ブレイク!」
「大尉!」
「チャフフレアを」

「分かっている!」

推力ダウン、迎角をつけたまま機首の方向を変えずに踊るように位置をずらす。カナード翼だからできる芸当。
空気の流動が機体の前翼を流れてゆくのがわかる。

シュン

正面からかわした、距離が近い、敵機と向かい合う。ヘッドオン対決。一騎打ちのように、機首を向け合いバルカンで撃ち合う。重帝自国開発の主力量産機だ。

「揺れるぞ佐野中尉!」

「冗談!」

グワ!

ガルゥウウウウウ!

駄目だ、双方無傷。すれ違い、敵機が右に旋回しながら高度を上げる。
こちらは即座にインメルマンターン、スロットル開度全開、時間がすべてだ。後は運かな。
重力の波が来る、目の前が真っ暗になる。血液が足に下がってくる。6G位かかってるのだろうか。
空気の中で機体が踊っている感覚がする、重力と会話している。

ピィピィピィ

敵機の後方をつけた。こちらが敵機より低空。視界が戻ってくる。

ビィイイ!

バスンバスン

赤外線ミサイルを二発放つ。二基は狂ったように目標に向かって飛んで行く。
敵機がチャフフレアを放出しながら旋回して逃げる。

ヒュン

ガスン・・・

二発目が命中。撃墜。
冷汗がどっと噴き出た。

「寺田大尉殿?」
「生きてますか?」

「ああ、ヒメの機転のおかげだな」

「おーい」
「寺田大尉い!」
「基地へ帰るゾウ!」

「小林中尉」
「さっきの話なんだが」

「ミッション完了」
「主目標及び副目標は達成されました」

佐野中尉が無機質に喋る。
一番機と二番機は編隊飛行で基地へ帰投する。
田園地帯にはいくつもの黒煙が昇る。

「大尉」
「地上部隊指揮官が礼を言っています」

「ああ、20万ミッタ―の話ねえ」
「あれは」
「俺達仏魂小隊が20回出撃で生還出来るかどうかに20万だそうだ」
「で、今回の出撃がちょうど20回目だそうだ」
「賭けときゃよかったね」

「なんだやっぱり私も賭けの対象じゃないか」
「こちらキンモクリーダー」
「とっとと基地へ帰投するぞ!」

真夏の日差しが生える昼前の山間部。頂上には雪がまだ残っている。姫況燭離灰ピットキャノピーに太陽の光がぎらついて映る。

「お〜い!今なら20万ミッタ―だぞ!」
 

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