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NZ「神の彫刻」ミルフォードサウンド探訪
 
2011年1月24日 1時16分の記事





ニュージーランド南島のクイーンズタウン。名前の由来が“女王にふさわしい町”というだけあって、コバルトブルーに輝く水深378メートルの氷河湖ワカティプレイクの湖畔に佇む美しい町だ。

緯度の関係で夜の10時ごろまで明るいクイーンズタウン。真夏ではあるが、北島のオークランドなどに比べると気温はぐっと低く、青空がのぞいたかと思うとあっという間に長く白い雲が、氷河湖に沈水した急峻な山々を覆う。

先住民マオリ族は、ニュージーランドを「アオテアロアAOTEAROA―長く白い雲の地」と呼ぶそうだが、まさにその言葉通りの場所である。

今回、ある取材を兼ねてクイーンズタウンを訪れたが、幸いにも予てから一度は行ってみたかったユネスコの世界自然遺産「ミルフォードサウンド」にも足を運ぶことができた。



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1年のうち3分の2は雨。クイーンズタウンから険しい山岳地帯の1本道を5時間ほどかけていくため、時には道が通行止めとなるなど、悪天候でツアーがキャンセルされることもある。

当初予定していた日のツアーは中止され、翌日セスナ機で赴くことになった。
夏らしいブルースカイに入道雲。素晴らしい天気に恵まれて風もほとんどない。
知人から小型機での飛行は相当揺れると忠告され、相当心構えをしていたが、タービュランスに巻き込まれることもなかった。
以前、豪内陸部の干ばつの取材のときに乗った50人乗りの定期便のほうがジェットコースターなみに乱高下して、よほど恐ろしかった。

フレンドリーなパイロットの手馴れた操縦で、コバルトブルーのワカティプ湖を眼下に見下ろしながらクイーンズタウンの飛行場を飛び立つと、ほどなく夏の深緑で覆われた山々が見えてくる。
山肌を細く蛇行する淡いセメント色の清流は、川くだりのラフティングやジェットボートなどで有名なショットオーバー川だ。

セスナ機が標高2千メートル級の高山地帯上空にさしかかると、山の色は濃い藍色に変化し、ところどころに積もる万年雪が目に入ってくる。

地上から千数百メートルの山々の谷間にぽっかり浮かぶ漆黒の湖が目前に出現したかと思うと、すぐ霞のような雲が神秘的な景観を覆い隠してしまう。まさにここは天上界、天使や仙人の住む世界だ。

そして霞の切れ目から、白銀の中にウォーターブルーの宝石がが散りばめられたような色彩を放つ「氷河」が目の中に飛び込んできた。

オーストラリアを旅する時とは全く違う“色”の世界が広がる。

その“天上界”を抜けると鮮やかな深緑の山々が両側にそびえ、その真ん中をエメラルドグリーンの湾が流れるフィヨルドが、まさに大画面3Dの迫力で迫ってくる。

遂に念願の「ミルフォードサウンド」に到着だ!

マオリ語で「ピオピオタヒPiopiotahi(一羽のツグミ)」と呼ばれるこの地は、南極につながるタスマン海から内陸に15キロ続く氷食谷(フィヨルド)で、標高1200メートルを超える急峻な断崖絶壁が囲んでいる。

断崖絶壁といっても、オーストラリアのビクトリア州の奇岩群「十二使徒」があるグレート・オーシャン・ロード沿いの断崖のような身が引き締まるような荒々しさはない。

同じように沈水した山々が突き出る景観を描いた水墨画のような“白黒”の世界でもなく、想像していた以上に、多雨林の緑あふれる景観だ。

“色”といえば、山の緑の中に岩肌の明るい銅褐色が見え隠れし、湾は濃紺と深緑色が交錯する。空の透き通る青に群がる雲の純白。高さ1000メートルの崖を縫って描かれる糸のような滝の白いライン…豊かな色彩ではあるが落ち着き絶妙な調和が保たれた色合いである。

セスナ機はスムーズにフィヨルドの内陸部にある小さな滑走路に着陸し、隣接するボートハーバーへ移動。そこからいよいよ「ミルフォードサウンド」クルーズがスタートする。

フィヨルドの水面はいたって穏やか、シール・ポイントと呼ばれる岩の上には15頭あまりの野生のオットセイが寝そべり、船がすぐそばまで近づいても見向きもしない。

その向こうには、糸のように降り注ぐ、フェアリー・フォールズ(妖精の滝)が流れ落ちる。

滝の水が花嫁のウエディング・ベールのように見えるブライダル・ベール・フォールズは、まさに聖水が透き通った天女の羽衣のように絶壁に沿って落ちてくる。

船は滝のすぐそばに横付けになり、そのウエディング・ベールのシャワーを浴びることができるが、冷たい滝の水にもかかわらず、華厳の滝のような”厳かに滝にうたれる”という感覚は全くない。

ミルフォードサウンドは、「氷河」「フィヨルド」「断崖絶壁」という言葉から連想される「冷厳」「モノトーン」「過酷」といった”男性的”なイメージとはほど遠く、「色彩豊か」で「包容力」があり、「安らぎ」さえ感じるとても”女性的”な場所であることに気がついた。

「聖なる石」ポウナム(翡翠)を捜し求めてこの地にやって来た先住民マオリの人々は、このミルフォードサウンドの景観を目の当たりにし、まさに「神の彫刻作品」だと驚嘆し畏敬の念をあらわした。

クルーズ船の発着ターミナルロビーには、深緑の翡翠が散りばめられた大きな岩が飾られているが、その岩の下にある説明文にはこう記されている...

太古の昔「聖なる石」ポウナムの守護天使ポウティニは、酋長タマアフアの妻を奪い、二人でピオピオタヒ(ミルフォード)の南に逃げて隠れた。怒り狂い2人を探しまわるタマアフアは、ピオピオタヒの入り口で、奇妙な“音”を聞き、その場所に行く。妻はそこで“石”と化していた。
タマアフアは深く悲しみその場に泣き崩れ、流れた涙が石に染み込み、キラキラと輝く美しい翡翠色の斑点となった...。

マオリの伝説によれば、岩は石と化した酋長タマアフアの“妻”だというのだ。

何とも叙情的な伝説だろう!

かつては人食い人種で、倒した敵の脳みそを好んで食べたというマオリ族のイメージとはかけ離れて、石になった妻のことを哀れみ号泣する酋長の姿も、大自然の母性愛を感じるここ「ミルフォードサウンド」では自然に思えてくる。

やはり極上の芸術作品や世界遺産の自然は、実際に本物を見、その場所に行き、体感してこそ、作者の意図や自然の放つ真のメッセージを受け取ることができるのだと思う(もちろんそう簡単に行けるものではないが…)。

今回「神の彫刻」ミルフォードサウンドをまさに五感で耽美することができた幸せを心より感謝したい。


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