『魔女とキリスト教』 上山安敏著 | |
[インドア的生活(読書)] | |
2010年3月20日 23時30分の記事 | |
オタク心を擽る『魔女』という言葉・・・。 魔女っ子物っていう分野があるぐらいですから、どうやらかなり魅力的な言葉らしいです。がっ この言葉の持つ意味、かなりがっちり深いです。
う〜〜ん、私の場合は別に『魔女っこ』に興味があってこの本を手に入れた訳じゃありません。 ぶっちゃけるとこの手の本は何冊か持っていて、そのうちの一冊です。 本の題名の通り、この本の内容は キリスト教と魔女に関する真面目な学術書です。 魔女という存在がどのように生まれたのか から始まって、 キリスト教における魔女の存在や意味 等が書かれています。 要するに ヨーロッパ全域における魔女という人々(広意義に捕らえると男性も含まれる)は、どのような存在として考えられたいたのか。また その考え方がどのように変貌していったのか。 と言うことが書かれています。 キリスト教に関しても若干書かれているので(でないと理解できない事柄が書かれているため)そう言う面においては 面白く読める本だと思います。 今の高校での世界史における西洋史がどのように教えているかはわかりませんが、少なくとも私の年代においては『魔女狩り』が行われた暗黒の中世は、サラリと流されました。先生に噛みついたんですけれどねぇ〜。 『おかしいですよ。ルネッサンスをやっておいて、この時代をやらないのは!!』 ってね。 まぁ〜。この時代をやっちゃうと、かなり色々なところで問題が発生するからなんでしょうが、 西洋史(ヨーロッパ史) と言うことから考えれば絶対に落とせない時代なんですね。 思想の統一(かなり強制的に)、知識の独占、財産の占有化などなど・・・。 かなり無茶やってるんですよねぇ〜。 どこがやったのかは、自分で調べてくださいね。 (メ゜o゜ノ ヘ(。><)ノ 逃 本当はものすごぉ〜〜〜く面白い時代なんですよねぇ〜。この時代。 学校では『覚えなきゃならない』っていうことが重要視されて教えるものだから、中々好きになれない歴史の授業なんですが、実はその時代のことを色々調べて知り始めると、こんなに面白い勉強はないもんなんですよね。 今、『歴女』『歴男』なんて言う言葉がありますが、そう言う方にもお薦めできます。 堅い本なのですが 私はかなり面白く読ませて貰いました。 ちょっと値段は張りますけれどね。 魔女とは何か?魔女の淵源は古代地中海世界の太母神信仰に遡る。それは恐怖と共に畏敬にみちた存在であった。時を経て太母神はゲルマンやケルト等の土着の神々と習合し、キリスト教との相克の過程で「魔女」に仕立て上げられていく。そして中世の異端審問、凄惨な魔女狩り……。民族学、神話学、宗教学、精神分析学等々、広範な学問の成果に立脚し、魔女を通じて探った異色のヨーロッパ精神史。 なんて紹介されていますので、ぜひぜひ。 題名 魔女とキリスト教 副題 ヨーロッパ史再考 著者 上山安敏 出版 講談社学芸文庫 | |
このブログへのチップ 0pts. [チップとは] [このブログのチップを見る] [チップをあげる] |
このブログの評価 評価はまだありません。 [このブログの評価を見る] [この記事を評価する] |
◆この記事へのコメント | |
コメントはありません。 | |
◆この記事へのトラックバック | |
トラックバックはありません。 トラックバックURL https://kuruten.jp/blog/tb/syowosutete/112678 |