TOITAの「航空無線通信士受験クラブ」第23期無線工学第1章空中線と電波伝搬 番外編〜バラン〜 | |
2018年8月25日 9時30分の記事 | |
第1章空中線と電波伝搬 番外編 ”バラン” 前回、 平衡と不平衡のお話をいたしました。 今回は、 平衡と不平衡のものを繋ぐ場合の変換方法の 1 つであ る バランについてお話を致します。 次回の試験では、 出題されないと思いますが、念の為 、番外編 としてお話を致します。 それでは その形や原理がどうなっているのか見て行き ましょう。 [バラン] バランには、色々の種類がありますが 図-4は、同軸ケ ーブルを使用して作っ た物です。 続きは、続きを読むをクリックしてお読みください。 今回は、全文を無償で公開しています。 当塾は、昨年の10月でまる10年になりました。 ここまで続けてこられま したのは、皆様方のお陰と感謝して います。 今後も、低価格で分かりやすい合格の為の講座を続けてま いる所存ですので、宜しくお願いいたします。 「時は、金なり」と言いますが、50円を有効に使えていますか ?。 2月期の試験は、航空大学校の入学や就職にと大変重要な 試験になります。 独学が難しい事は、特集記事でお話した通りです。 試験迄は、思った程、時間がありません。 時間を無駄にして後悔されない様にして下さい。 [お知らせ]有料記事をお読み頂く為には、コンビニで 電子 マネーをお買い求めの上、 下記の URLをクリックしてポイ ントを取得する手続きをお済ませください。 ポイントは、「くる天」様の有料ならではの 他のブログをお 読みになる為にもお使い頂けます。 なお、電子マネー「C-Check」は、2000円 から購入出来ま す。 http://kuruten.jp/blog/help041.html
第1章空中線と電波伝搬 番外編 ”バラン” 前回、 平衡と不平衡のお話をいたしました。 今回は、 平衡と不平衡のものを繋ぐ場合の変換方法の 1 つであ る バランについてお話を致します。 次回の試験では、 出題されないと思いますが、念の為 、番外編 としてお話を致します。 それでは その形や原理がどうなっているのか見て行き ましょう。 [バラン] バランには、色々の種類がありますが 図-4は、同軸ケ ーブルを使用して作っ た物です。 図では、同軸ケーブルの外側の導体と内側の導線のみ を描いていますので一番外側の絶縁物と内部導体と外 部導の間の絶縁物は、省略しています。 図の下の U 字形の部分がバランです。 バランの長さは、λ/2 になっています。 それでは、原理について説明致します。 図の左上の同軸ケーブルの左側から内部導体を流れて 来た電流:I は、a点で、平衡形ケーブ ルとバランへ I/2 づつ流れます。 V と書いてある下の 小さな赤い矢印は、GND ( 外側 の導体 )から見た内部の導体の電圧の極性を示します 。 a 点 では、 矢印が上を向いていますので、内側の導 体の電圧は、”+”です。 そして、 バランに入ったばかりのa点での電圧は、” +”で、電流も、同じく”+”です。 バランの出口の b 点 では、バランの長さが λ/2 で すので、b 点での位相は、a 点に対して逆転します。 その為、V の極性を示す矢印が下を向いています。 内部導体の電圧の極性は、”−”になります。 よって平衡形ケーブルの下側ではb点へ電流が流れ込 みます。 a 点と b 点では 電流も電圧も互いに逆位相で同じ大 きさですので、 これで、 不平衡から平衡形へ変換が 出来る訳です。 直接、不平衡形に平衡形を繋ぎますと 平衡形ケーブ ルの 2 本の導線に流れる電流が違ってしまい、不平 衡となってしまいます。 ちなみに平衡形のケーブルの特性インピーダンスは、 不平衡形のインピーダンス:Zo の4倍になります。 不平衡形の同軸ケーブル (下の図のB) の特性インピ ーダンスは、75 [Ω]で平衡形のリボンフィーダー ( 下の図のA )は、300 [Ω] です。 平衡形の特性インピーダンスが、 不平衡形の特性イ ンピ−ダンスの4倍になる理由は、以下の通りです。 a-b 間のインピーダンスZab は、a-b 間の線間電圧 がa 点と b 点で逆ですので 電圧が2倍の 2V となり ます。 (a 点と b 点の 矢印を見て下さい。矢印の長さが電 圧の高さを、向きが極性を示しています。) 一方、電流は、I/2 ですので、 Zab = 2V/(I/2) = 4Zo となります。 磁界は、VHF帯とUHF帯の電波伝搬についてのお話 を致します。 | |
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