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TOITAの「航空無線通信士受験クラブ」第25期受験直前講座 (8)VHF帯とUHF帯の電波伝搬に関する演習問題の解答 |
2020年1月7日 9時30分の記事 |
第25期受験直前講座 (8)VHF帯とUHF帯の電波 伝搬の解答 航空無線通信士の試験で出題される電波伝搬について の問題の種類は、多くありませんのでこれを機会に理解 しておきましょう。 それでは、再度、問題をご覧下さい。 [演習問題12] 次の記述は、超短波(VHF)帯以上の電波伝搬について 述べたもです。( ) 内に入れるべき字句を下の番号か ら選んで下さい。 (1)地表波伝搬では、中波(MF) 帯に比べて 減衰が著 しく ( ア ) 。 (2)電離層 (スポラディツクE層を除く) ( イ ) 。 (3)送受信点の中間に高い山があり 相互の場所を見渡 す事が出来ないが、 山頂が、受信点及び 送信点か ら見渡せるとき、電波は、伝搬 ( ウ ) 。</p> <p>(4)一般に、直接波と ( エ ) との合成波が受信される 。 (5)大気中に湿度の逆転層が生じ ラジオダクトが形成 されると、( オ ) 事がある。 1 電離層反射波 2 より遠方迄伝搬する 3 小さい 4 で反射する 5 大きい 6 しない 7 大地反射波 8 を突き抜ける 9 する事がある 10 通信が出来なくなる </p> <p>この問題は、過去問を元に作り直した問題です。 オリジナルの過去問は VHF帯の電波伝播の知識がなく ても文書の流れから答えが分かってしまう問題です。 そこで、VHF帯の電波伝播を理解して答えて頂く為に、 文書の流れからだけでは 解答出来ない様に致しました 。 なお 解答と解説の文章の中の赤字の言葉と青字の言葉 は、覚えておいて下さい。 [演習問題12の解答と解説] (1) 中波 (MF)帯 とは、波長が1.000 [m] 〜100 [m] で主に、ラジオ放送に使用されています。 一方、VHF 帯は、波長が 10 [m] 〜 1 [m] でFM 放送や 航空無線を始めとした 移動体通信に使用さ れています。 中波帯の電波伝播は、図-1 の様に地表波と呼ばれ、 地球の丸みに沿って伝搬しますので 比較的遠方迄、 届きます。( 中波帯の電波が電離層反射すると 更 に遠方迄、届きます。) これに対して VHF帯では、直線的に伝搬しますので 下の図の幾何学的直線の様な(実際は、多少、曲りま すので 赤の矢印の様な)伝搬をしますので、 遠方へ 届かないと言う事になります。 計算をした事が有りませんのでハッキリした事は、 言えませんが今、皆様がいる所が 平らであると思え ても、数十 [km] 先と今居る所を直線で結びますと 数十 [km] 先では、下の図の幾何学的直線の下にな りますので、見通す事が出来なくなります。 つまり、直進する電波は、 見通し距離より先では、 受信出来ないと言う事です。 この為、スカイツリーの様な 高い所から TV 電波を 輻射する事でアンテナと地球とを結ぶ 幾何学的直線 が接する場所を遠方へ伸ばして より遠方で受信出来 る様にしています。 幾何学的直線が接した先では、VHF 帯の電波を受信 する事が出来なくなりますので試験問題では 「減衰 が (大きい)」と言う答えをオリジナルの問題の出題 者は、望んでいます。 しかし、いつもお話をしています様に 電波は、減衰 しません。輻射点から 遠ざかるにつれて、電波が広 がりますので、受信点での 電力密度が下がる為、電 波が弱くなるのです。この問題の場合では 幾何学的 直線が地球に接した先になりますので 電波が届かな いと言うだけなのです。 お話が永くなりましたが オリジナル問題に合わせて て答えは、”5” の「大きい」とします。 (2) 中波帯 (MF)や短波帯(HF)の電波は送信点の先の電 離層で反射され、反射された電波が更にその先の地 表で反射し、また、電離層で反射すると言う事を繰 り返しますので、地球の裏側に迄電波が届く事があ ります。 続きは、記事をお買い上げの上、お読み下さい。 [受験クラブからのお知らせ] 日本刀での真剣勝負の場合、負けた方は、確実に死にます。 自信がなければ、その場には、臨めません。 航空無線通信士の試験で不合格でも死ぬ事は、ありませんが 自信なくして、望めますか? オリンピック選手でコーチのいない方は、ほとんどいません 。また、コーチ次第で成績がグーンと伸びる事があります。 貴方の受験される航空無線通信士は、自己投資に値しない資 格なのでしょうか? 合格を手にするかどうかは、貴方次第なのです。 「時は、金なり」と言いますが、50円を有効に使えていますか ?。 本文には、見本部分の数倍の重要な記事が書いて あります。 特に2月期の試験は、航空大学校の入学や就職にと大変 重要な試験になります。 独学が難しい事は、特集記事でお話した通りです。 試験迄は、思った程、時間がありません。 時間を無駄にして後悔されない様、是非、本文をお読み下 さい。 |
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[カテゴリ:無線工学] |
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