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TOITAの「航空無線通信士受験クラブ」第25期受験直前講座 (9)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴に関する演習問題の解答 |
2020年1月10日 9時30分の記事 |
第25期受験直前講座 (9)VHF帯に比べての 帯の特徴の解答 今回は、 VHF帯に比べての SHF帯の特徴及び自由 空間における 平面波の伝搬についての 演習問題の 解答と解説を行います。 それでは、問題から見てみましょう。 [演習問題13] 次の記述は、超短波(VHF)帯の電波に比べた時のマ イクロ波(SHF)帯の電波の特徴について 述べたもの です。 正しいものを”1”、誤っているものを”2”として 答えて下さい。 ア 波長が長く、電波の直進性が顕著である。 イ 広帯域伝送がしにくい。 ウ 伝搬距離に対する損失 (自由空間基本伝送損失) が小さい。 エ 10 [GHz]以上の周波数になると降雨による影響 を受けやすい。 オ 給電線として導波管を使用することがある。 [演習問題13の解答と解説] ア 答えは、”2”です。 光の速さ:c [m/s] 、 周波数:f [Hz] 、 波長: λ[m] としますと λ = c/f [m] (1) ですので f は、分母にありますので大きく (高く ) なればλは、小さく(短く)なります。 波長に関しては間違いですが 直進性については 、周波数が高い SHF帯の方が VHF帯より波長: λ が短い為に 回折がしにくくなる為に直進性が あると言えます。 又、 鋭い指向性のアンテナを 使用しやすい為に 大地反射波が 少なくなる事も 直進性が良いと言われる所以 (ゆえん)でしょう。 イ 次の図をご覧下さい。 f1〜f2迄の周波数は 音声の持つ周波数成分で す。Fc は、搬送波の周波数でf1とf2に対して極 めて高い周波数とします。 変調した結果が 次の振幅変調と書いた図になり ます。 仮にf1=10 [Hz]、f2=3 [KHz]、Fc=1 [MHz] としますと、 振幅変調と書いた図は、成立しま す。とこらが f1及び f2が Fc より高くなると 成立しなくなります。例えば、音声でなく デジ タル・データの様に 広い範囲の周波数成分を持 つ信号だとしますとf1 が数十 [Hz] でf2 が数 十 [MHz] だったりします。 すると先ほどの Fc=1 [MHz] では 変調出来な くなります。しかし、Fc= 100 [MHz] とか Fc = 1 [GHz](1000 [MHz])とかでしたら変調可 能です。つまり、搬送波の周波数が高い程、 音 声やデータの持つ周波数が高い (広帯域)の信号 を伝送出来ると言う訳です。 中波では、帯域幅:6 [MHz]のTVの放送は、で きませんが VHF帯以上でしたら可能です。 よって、答えは、”2”です。 私は、福岡に住んでいますが 、東京のキー局制 作の TV番組を見られるのは 東京からマイクロ 波で中継されたきた番組を地元の放送局が 地上 デジタルの周波数で送信するからです。 携帯電 話も基地局から先は、 固定電話と同じ回線を使 いますので、 遠い地域との間は、マイクロ波で 多数の音声 ( 音声を多重化して広い帯域 ) デー タとして伝送されます。 ウ 自由空間基本伝送損失は、 航空無線通信士の範 囲を超えていますが、 試験問題に出ていますの で、ご説明致します。 アイソトロピック・アンテナと呼ぼれる 理論上 のアンテナで実在しないアンテナのお話は、 既 に、していますが、 等方性アンテナと呼ばれ、 輻射した電波は、球状に広がって行きます。 ア ンテナからの距離:dの地点は、表面積: 4πd ^2の球の表面の一点になりますので距離が遠く なる程、単位面積を通過する電力が 少なくなり ます。 これを損失と考えたものが自由空間伝送損失 ( 自由空間基本伝送損失):Γ ( ガンマーと読みま す。)で次の式で表されます。 続きは、記事をお買い上げの上、お読み下さい。 [受験クラブからのお知らせ] 日本刀での真剣勝負の場合、負けた方は、確実に死にます。 自信がなければ、その場には、臨めません。 航空無線通信士の試験で不合格でも死ぬ事は、ありませんが 自信なくして、望めますか? オリンピック選手でコーチのいない方は、ほとんどいません 。また、コーチ次第で成績がグーンと伸びる事があります。 貴方の受験される航空無線通信士は、自己投資に値しない資 格なのでしょうか? 合格を手にするかどうかは、貴方次第なのです。 「時は、金なり」と言いますが、50円を有効に使えていますか ?。 本文には、見本部分の数倍の重要な記事が書いて あります。 特に2月期の試験は、航空大学校の入学や就職にと大変 重要な試験になります。 独学が難しい事は、特集記事でお話した通りです。 試験迄は、思った程、時間がありません。 時間を無駄にして後悔されない様、是非、本文をお読み下 さい。 |
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[カテゴリ:無線工学] |
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