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TOITAの「航空無線通信士受験クラブ」第26期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR_DMEその2
2020年3月23日 9時30分の記事
 
              第2章航法支援施設
             (1)VORとDMEその2

各航法支援施設の原理については  ネット上でも書かれ
ていますが、肝心な部分が書かれていなかったり  原理
そのものが不正確なものであったりし  正確なものを見
る事ができません。
又、残念ながら 受験参考書でも 肝心な部分がボヤかさ
れて書いてありますので  読者には、理解しがたいもの
になっています。
曖昧な事は、記憶に残りません
航法支援施設の曖昧な説明の例としましては  以下の様
なものがあります。
”ローカライザーは、 滑走路に向かって左側でVHF帯の
内の1つの周波数の搬送波を 90 [Hz] で変調した 電波
を輻射し、そして同じ周波数の搬送波を150 [Hz] で変
調した電波を滑走路の右側から輻射する”   と言う 説明
がありますが、 同一周波数の電波を 同じ施設から輻射
する事は、 電波が干渉してしまいますので通常、 その
様な事は、出来ませんので 不正確な説明と言えます。
この様に不正確な説明が多いのは  航法支援施設の製作
するメーカーや それを使用する お役所の極一部の人し
かきちっと書かれた書籍の存在を 知らない為です。 
また、その書籍の内容は、 非常に高度で、単に、 航法
支援施設に 興味がある程度の人では、 難解すぎて理解
できません。 

今回のお話は  受験以外で航法支援施設に興味をお持ち
の方にも 分かりやすくお話をしていますので 大変貴重
な内容となっています。


なお、各施設の写真の掲載には  国土交通省航空局の許
可が必要ですので  掲載出来ません。写真をご覧になり
たい方は  当ブログの 東海総合通信局  のブック・マー
ク又はCQ出版社殿の 「RF WORLDNo.7」の ブック
・マークをクリックしてご覧下さい。 

それでは、今回は VORの構成のお話を致しますが、そ
の前に電波とは 何かを考えておきましょう。説明には
、多くの予備知識が必要です。
電波がどの様な物かについては、 電磁気の章で詳しく
お話をしますが、ここでは、 電波を使ってどの様に音
楽やデータを伝えるかと言う事を 簡単にお話します。
(正確には、電波としてアンテナから輻射される前の高
周波を どの様に音声やデータで変化させアンテナから
電波として輻射するかと言う事です。)
電波を音声信号やデータで変化させる事を 変調
と言い
す。その変調方式の基本は、 以下の4通りです。

 (1)電波の強さを信号の大きさで変化させる

   電波の強さを音声信号 (以下送るべき音声やデ
   ータを音声信号と言います。)の 大きさに比例
   した大きさに変化させる。 受信側では、電波の
   強さに応じた 電圧を取り出す回路で音声信号を
   得る事が出来ます。
   この変調方式を振幅変調 又はAM変調 と言いま
   す。
         皆様が 使用する事になる航空無線で主に使用さ
   れる変調方式がこの方式です。 

  
(2)電波の周波数を信号の大きさで変化させる

   この変調方式は電波の周波数を音声信号の大き
   さに比例して変化させる方式です。
         周波数変調又は、FM変調と言います。
         携帯電話も初期の頃は、この変調方式を使って
   いました。 現在でも FM放送や空港内で地上職
   員の方が持っている トランシーバー等の  変調
   方式として使用されています。

   (3) 電波の位相を信号の大きさで変化させる

   位相とは、正弦波やパルスの始まりの時間又は
   、始まりの角度を言います。
   例えば、X軸と Y軸の交点から伸びる長さ L の
   棒が交点を軸として グルグル  回っているとし
   ます。 回る向きは、左廻 りです。
   1秒間に 1回転するとしますと 0 秒の時は、原
   点の右側の X軸上にいるとします。この角度は
   、0°です。
   1/4 秒後には、90°進む事になります。
   今、 お話した X-Y 平面を長さ L の棒が回るセ
   ットをもう一つ用意します。
   最初のセットは、0 秒の時、棒の角度が0°でし
   た。
   次のセットは、0秒の時、棒の角度が 90° とし
   ますと二つのセットの棒の始まりの角度が 90°
   違います。
   それぞれの時間におけるの角度を 位相と言いま
   す。
   又、二つの棒の角度の差を 位相差と言います。 
   音声信号の大きさにより電波の位相を変えるの
   が、位相変調  又は、 PM変調 と呼ばれる変調
   方式です。
   主にVHF帯以上の周波数を用いて 陸上を移動す
   る移動体通信で使用されます。

(4)その他

   (1)と(3)の組合せたもの等がありますが、
         航空無線通信士の 試験範囲を 超えていますの
     で割愛いたします。
         この方式は、LAN や 防災無線の変調方式とし
         て使用されいます。

以上の様に電波に音声信号を乗せる方法は電波の振幅
波数または、位相を変えるしかありません。
   
 

2.VORの構成
VORとは、VHF Omni-directional Radio Range: 
超短波全方向式無線標識の事です。
それぞれの VOR 局の電波の周波数は、112.0 [MHz]
〜 
118 [MHz]の中から1つの周波数が割り当てら
れています。
VOR には  C-VOR と D-VOR が有りますが、現在は、
D-VORが主流ですので D-VOR のお話をします。


VORの仕組み(D-VOR:ドップラーVOR)

図-1をご覧ください。VOR局のアンテナの配置を真上
から見ますと、図-1の真ん中に基準位相信号アンテナ
が有り、その周りに可変位相アンテナが円周上に配置
されています(図では茶色と赤の丸で示してあります。
)。
基準位相信号アンテナには、 基準位相信号 (30 [Hz]
の正弦波)で 振幅変調 された高周波が給電されていま
す。
基準位相信号アンテナからは水平面の全方向へ電波
が輻
射されます
この電波を受信しますとVOR局からの距離が同じであ
れば、どの方位から受信しても同じ強さでこの電波を
受信する事になります。



続きは、記事をお買い上げの上お読み下さい。

[受験クラブより]
今年は、オリンピックイヤーです。
オリンピック選手でコーチのいない方は、ほとんどいません
。また、コーチ次第で成績がグーンと伸びる事があります。
受験勉強も同じ事です。高校や大学に入試には、予備校
が有ります。航空無線せ通信士も同じです。
貴方の受験される航空無線通信士は、自己投資に値しな
い資格なのでしょうか?

合格を手にするかどうかは、貴方次第なのです。


「時は、金なり」と言いますが、50円を有効に使えていますか

本文には、見本部分の数倍の重要な記事が書いて
あります。
特に2月期の試験は、航空大学校の入学や就職にと大変
重要
な試験になります。
独学が難しい事は、特集記事でお話した通りです。
試験迄は、思った程、時間がありません。
時間を無駄にして後悔されない様、是非、本文をお読み下
さい。


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[カテゴリ:無線工学]
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