二年目。 27　第三章　一年宿舎 - 「アースルーリンドの騎士」

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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『ファントレイユとの出会い』
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『仮初めの時間』
　

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二年目。 27　第三章　一年宿舎

[★二年目　連載]

2010年7月2日 0時29分の記事

中休みです…。

この次の章で四人の美女が登場し、作者ですら、BLじゃなく
女性との乱交シーンを書く、気構えでした。が………。

やっぱりBL方向へ、一直線。に成りました…。

スフォルツァが、マジだったせいです…。

スフォルツァ。と言うキャラと、不慣れだった作者が
彼の言動を、読み切れなかったばっかりに…。

とうとうアイリス受け。を書く羽目に成りました………。

この回の後、次の章に突入します。
多分また、18禁になるでしょう………。

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そっ…とアイリスを見つめる。
「夜…なら完全に君を全て見られるのか？」
アイリスは俯く。
「それでも…あまり無茶は出来ない。
幼い頃…私は家庭教師に夢中で彼は…私を自分のものにしたかったけれど、でも………」
スフォルツァは不安げに小声で尋ねる。
「でも？」
「…出来なかった……。
彼が少し、入っただけで私は………」
スフォルツァがじっ。とその気品の塊の美少年を見つめる。
「…あまりの痛みで気絶したから…………」

スフォルツァは落胆したように首を下げて溜息を吐き出した。
が、そっ…と小声で告げる。
「俺は幾らでも方法を知っている。
勿論、無茶は絶対しない。
が、結ばれる事は可能だ」
アイリスは俯いたまま、こっくり。と頷く。

スフォルツァは寝台を抜け出すと、その上に座るアイリスにとびきりの悪戯っぽい笑顔を向け、顔をそっと近づけて優しいキスを彼にし、そして言った。
「夜…又来る」
アイリスはこっくり。と頷いた。

扉の閉まる音がすると、寝台脇のテーブルの上のベルを取って鳴らす。
続き部屋の召使いが駆け付けると、アイリスは静かに言った。
「サフォーシャに…友達を連れて夕食後ここに押しかけてくれ。と使者を出してくれ」
召使い…シェイムは笑顔で返す。
「また…悪巧みですか？」
「人聞きの悪い……。
楽しい学園生活を満喫する為の布石だ。
人に見られないよう彼女らをここに、入れられるか？」
「召使いの専用通路もありますしね…。
全然誰にも。って訳にはいきません」
アイリスは、頷いた。
「それでいい」
シェイムはやっぱり笑うと、部屋を出て行った。

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