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二年目。 60 第六章 スフォルツァの祈り
[★二年目 連載]
2010年8月5日 13時41分の記事



切れ目無くて、今日は長いです。

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その晩は最悪だった。
アイリスの感じる色っぽい顔が浮かび続け……悶々と夜を過ごし結局彼をオカズに、五回抜いてようやく…眠りに、着く事が、出来たからだった……………。

 次の朝はもう、限界だった。
大貴族子息達が集う、一般宿舎の雑多な雰囲気とは掛け離れた優雅な朝食の席で、現れたアイリスの、腕を引き自室に連れ込む。

食卓の席に着く皆に振り返り
「悪いが先に、始めてくれ!」
そう…叫んで。

扉を閉めるとアイリスの、困惑した表情が注がれ、その視線が腕に落ちる。
俺は慌てて今だしっかり掴む、彼の腕を放した。

彼は俺の顔を見、一つ大きな吐息を吐く。
「…まさか、私の事を思い描いて眠れなかった。
と朝っぱらから文句を聞かされるのか?」

その口調は最早、演技の可憐な少年では無く、対等の友のような口調だった。

俺は…彼の冷静さにムキに成っていた。
「君は平気なのか?!
そんなに簡単に、忘れられるのか?!
俺はそれ程………!」

口に手を当てられ、つい黙る。
アイリスがきつい濃紺の瞳で『食堂に聞こえる』と顔を振って示す。

手を降ろす彼に、小声でささやく。
「知られちゃまずい。か?
がもう数人は気づいてるし第一!
俺は言いふらしたい!」

アイリスの瞳がきつく、鋭く成った。
「…よしてくれ。
迂闊にそんな噂が流れたりしたら…上級の奴らが
『女の代わりをしろ!』と、上品に遠回しに、脅して来るじゃないか!」

俺は叫びそうだった。
それでも抑えた、つもりだった。
「そんな奴らに指一本だって触れさせたりしない!」
結果…叫んでいたが。

アイリスが皮肉に笑う。
「ずっと貞操を護ってくれる君と一緒に居ろって?」

それは…本望だった。
俺の本心を察したんだろう。アイリスが口を閉じる。
そして『仕方無い』と言うように顔を下げて吐息を吐き出す。

そしていきなり俺の胸ぐらを乱雑に掴むと、引きずるようにして歩き出す。

俺は胸の上着を引っ張られたまま彼に寄り添って歩き…彼が開ける俺の自室の寝室に連れ込まれた。

一晩中彼を思い痴態を演じた、寝乱れた後は召使いが整えていた。
朝日差すその寝台迄来ると、アイリスは俺を真っ直ぐ見つめ、素早くささやく。
「時間が、あまり無い」

それを聞くなり、俺は彼に飛びついていた。
昨日の剣の試合で我慢したせいか、彼を掻き抱くなり貪るようにその唇に口付け、性急に舌を入れて絡ませる。

どっ!
彼の背を寝台に押し倒すと、上着の前合わせに手を、掛ける。
がアイリスの手が即座にその手首に巻き付き、思い切り、引く。

唇を離すとアイリスが、きつく睨みながら脅す様に低い声音で怒鳴る。
「脱いでる間なんて、あるか!」

叱られて、俺は項垂れる。
「だっていきなり、突っ込む訳に行かないだろう?
第一…俺はただ、入れたいだけじゃない」

アイリスは俺を呆れた様に見つめ、口を開く。
「…つまり…私の肌が見たいのか?」

俺は、意志が通じずもどかしくて怒鳴ってた。
「そうだ!君の全てを見たい!
君を俺のものにしたいんだ!
君の全部を!!!」

アイリスは暫く…目を見開いて沈黙した。
がつぶやく。
「…私と一緒に、抜くだけじゃ我慢出来ないのか?」

言って聞かせるより早い。と、また口付けて舌を差し入れる。
「ん…ぅ……ん………っ!」
アイリスの声が漏れると、かっ!と体の血が、沸騰した。

手を彼の衣服の、前合わせに掛ける。
引き千切ろう。と力を込めた瞬間、手首を握られ凄い勢いで引き剥がされる。
「冗談だろう!
朝食抜きの上、私に衣服の着替え迄させたいのか!
入学二日目で二人揃って、遅刻なんて出来るか!

口でしてやるから!
頼むから、いい子で居てくれ!!!」

その叫びは人に命令し慣れてる迫力があって…俺はつい、彼の顔を凝視した。
が驚いてる間も惜しい。
「いい子にしてたら、ご褒美をくれるのか?」
彼にのし掛かりながら、そう言う。

アイリスは半分背を倒されて顔を背け、ちっ!と舌を鳴らす。
上品な彼の、そんな様子に、だが俺は彼を追い詰めた悦びで震えた。

「どうする?
力尽くは、嫌なんだろう?
第一俺だって君さえ…同意してくれたら、うんと優しくするさ!」

アイリスは、それは知ってる。と言う顔をし、仕方無い。と視線を俺から外したまま、告げる。
「今夜」

俺は頷く。そして馬乗りから右足を振り上げて身を起こし、寝台に殆ど背を付く程倒れ込んだ彼に手を、差し伸べた。


つづく。

ベルこの連載を最初から読む。
上のページを開き、下から順に
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新しいウィンドウを開く。

で、別窓を開き、元のページは目次。として
開けたままにしてお読み下さい。


ベルこの連載をまとめて読む。
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の後の
『二年目』のタイトルからお読み下さい。



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