このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
くる天
最近の記事
12/24 06:41 二年目休載中で、その前の物語を開始しました。
02/21 16:59 アースルーリンドの騎士『二年目』68 屋外浴場 11
10/12 04:44 天使は夢の中 なろうにアップしました。
10/06 03:07 現在歯痛の為、更新まだまた休止させていただいてます。代わりに…。
09/28 00:11 連載休載のお知らせ。
カレンダー
<<2010年08月>>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
RSS
作品りんく
王冠1アースルーリンドの騎士王冠1
 宝石白『ファントレイユとの出会い』
宝石紫『野獣のうぶな恋心』
宝石ブルー『幼い頃』
宝石赤『シェンダー・ラーデンの恋人』
宝石赤『仮初めの時間』
 !!注意!!
宝石赤はBL18禁汗
YOU TUBE
YOU TUBEを
大きい画面で見る方法。
画面の再生(赤矢印)
をクリック。
右クリック。
「動画のURL」
を クリック。
URLを右クリックでコピー。
ブラウザのURL部分に
貼り付け
Enterキーを押す。




登録サイト


ぶろぐぱーつ


£*天使のアンティーク✿時計*


募金
二年目。 73 第七章 アイリスの怒り
[★二年目 連載]
2010年8月20日 0時59分の記事





しかしアドルッツァと並んでスフォルツァを後にするアイリス。

ってモロ、純情な少年の心を弄ぶ悪女っぽい。

シェイムが同情するはずです…。

【PR】占いシステムの開発なら経験と実績があります。




「彼はお前に惚れてるな?
………その色気はまさか、あいつと夕べ?」
馬車の扉を開けてアイリスを促すと、アドルッツァはその背にそうつぶやく。

アイリスは座席に腰掛けると乗り込むアドルッツァを迎えながら、口を開く。
「相変わらず鋭いな。
さっき言った、最悪に厄介なのは彼だ。
凄く、惚れ込まれてシェイムに悪女扱いされてる」

馬車が走り始めてもアドルッツァがずっと、吹き出し続けるのを耳にアイリスはぶすっ垂れて言った。
「いい加減、笑い止んだらどうだ?」
「いや…くくくっ!
いや失礼!
流石のお前も、純愛には術が無いか!

エルベスと一緒に、お前が大人しく上級生に他の美少年同様、犯されてる筈が無い。と首捻ってたが、やっぱりだったな!

…それで?
護ってくれる騎士として彼を垂らし込んだものの、思ったより惚れ込まれ過ぎて困ってたのか?」

アイリスは憮然。とした。
「垂らし込んでない!
代わりに一学年のボスに成ってもらおうと、愛想をちょっと、振りまいただけだ!」

アドルッツァは真顔に成った。
「やっぱりお前が、学年一の身分だったか?」
アイリスはその美男に振り向く。
「おかしいだろう?
シャリス(アイリスの父親)の家柄だったらせいぜい、二番か三番目なのに」

「講師共も、エルベスとお前の血の繋がりを無視、出来なかったんだな」
「お陰で必死に工作しなけりゃならない」

アドルッツァが、揺れる馬車の窓の外の緑一面の景色へと、視線を振る。
アイリスが気づき尋ねる。
「…何?」

アドルッツァは緑溢れる森が過ぎ行く景色から、アイリスに視線を戻しささやく。
「だって普通は逆だ。
二番目か三番目の筈なのに、トップに立てるんだからな。
喜ぶのがマトモな14の若造だ」

アイリスの、眉間が寄る。
「マトモな若造やって、四年間の自由を棒に振る気は無い!
あんたが言ったんだ!アドルッツァ!
学年のボスなんて苦労ばっか。
責任の所在の無い下の方がうんと、自由が利く。と」

アドルッツァは呆れた。
「それで…さっきの彼に、肩代わりさせたのか?
何と言って?」
「体が弱い。と嘘付いて」

アドルッツァはまじまじと、本物のお姫様のように綺麗で小柄で気位の高いシャリスと面差しの良く似たその息子、アイリスを見る。
アイリスは明らかに母方の血を受け継ぎ、シャリスと違って大柄だった。

シャリスがアイリス位の年齢の時、折れそうに華奢で、そこらの女の子より余程…か弱いお姫様のように、見えたものだ。
そんな子が教練なんかに入学なんてしたら当然、飢えた猛禽共の餌食に決まってる。

自分を始めその友人達はどれだけ苦労してシャリスを護った事か。
だがアイリスはタフで器用で頭が良く、世渡りも上手い。
シャリスの時のような心配とは縁遠い。と、彼も今だシャリスを取り巻いてる友人達も顔を合わせる度にそう話してた。




つづく。

ベルこの連載を最初から読む。
上のページを開き、下から順に
右クリックの
新しいタブを開く。か
新しいウィンドウを開く。

で、別窓を開き、元のページは目次。として
開けたままにしてお読み下さい。


ベルこの連載をまとめて読む。
『北領地[シェンダー・ラーデン]の恋人』
の後の
『二年目』のタイトルからお読み下さい。



<div align="center">ベル天野音色その他の作品ベル
王冠1 アースルーリンド 王冠1
宝石白『ファントレイユとの出会い』 
 大人のファントレイユが近衛で大活躍してます!
宝石ブルー『教練校での出来事』
 入学したてのファントレイユに貞操の危機が?
宝石緑『野獣のうぶな恋心』
 天然テテュスに惚れ込む、遊び人のグエンの翻弄される恋心
宝石紫『ゼイブンの夢。』
 ファントレイユの教練入学でゼイブンがパニック!
宝石白『確かなもの』
 ギュンターの生い立ち
!!18禁BL!!
宝石赤「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ
『[シェンダー・ラーデン]の恋人』『二年目』

ギュンターとローランデの始まり…。『二年目』
そして終わり『[シェンダー・ラーデン]の恋人』

宝石赤「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ『仮初めの時間』
 「幼い頃」アイリスの屋敷に来る前の
ローランデとギュンターのお話。

宝石赤「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ『卒業』
 ローランデの卒業時のギュンターとのお話。
宝石赤「アースルーリンドの騎士」ある日の出来事
 ギュンターの来訪
流れ星その他SF
ナゾの人『Memory of Haruka or the far past』
 彼はかつて、アトランティスに居た・・・。
いて座『キリスト教圏では絶対書けないショート。』
 キリストの、もう一つの物語

このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
評価はまだありません。

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:



◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/aasulurind/129090
 ◆◆◆◆◆
このブログにある
文、イラストは
著作権放棄
してません。
無断転用、記載は
お控え下さい。

プロフィール
「アースルーリンドの騎士」-ブロくる
天野音色 さん
「アースルーリンドの騎士」
地域:愛知県
性別:女性
ジャンル:趣味 漫画・小説
ブログの説明:
オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。
カテゴリ
全て (1603)
[3 恋の勝者 その後 帰りの道中の出来事 (12)
★二年目 連載 (1380)
¶二年目 1 新しい顔ぶれ (3)
¶二年目 2 三年宿舎 (1)
¶二年目 3 一年宿舎 18R (1)
¶二年目 4 アイリスの寝室 18R (1)
¶二年目 5 オーガスタスの1日 (1)
¶二年目 6 スフォルツァの祈り 18R (1)
¶二年目 7 アイリスの怒り 18R (1)
¶二年目 8 美少年アスラン 18R (1)
¶二年目 9 綺麗な少年 18R (1)
¶二年目 10 ローフィス 18R (1)
¶二年目 11 抗争の始まり (1)
¶二年目 13 ギュンターとディングレーの介抱 18R (1)
¶二年目 14 ローフィスの采配 (1)
¶二年目 15 学年無差別剣の練習試合、前日 (1)
¶二年目 16 アイリスの思惑 (1)
¶二年目 17 剣の試合、当日 (1)
★ペンタブ練習画 (52)
★ある日の出来事 (42)
†『幼い頃』番外編ディンダーデンとアシュアーク 18R (1)
★ある日のディンダーデン (1)
オーガスタスを倒す日。 (1)
第五回【競演】炎の女王サランディラ テーマ『祭り』 (1)
お知らせ (2)
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。
りんく
アメブロ「アースルーリンドの騎士」
キラキラ「ブクログのパプー」
恋の矢腐女子(BL)のお方は、こちら
ベル王冠2アースルーリンド総合案内

アースルーリンドの騎士「幼い頃」
困った作者
NEVERまとめ
トラフィック

Copyright (c) 2008 KURUTEN All right reserved