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二年目。 81 第七章 アイリスの怒り
[★二年目 連載]
2010年8月29日 1時46分の記事



さて…。
アイリスですが、折角女性と楽しもうと思ったのに「どうせいつも上級生に、尻の穴を可愛がられてんだろう?」
なんて男に口説かれて、怒髪天みたいですね…。

でも手が出ないのが、流石。
ギュンターなら確実に、殴ってたでしょう…。


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こっそり入り、目立たない様酒を注文して酒場の隅の椅子に、掛ける。

その向こう、酒場中央で連んでるのはどうやら、教練の四年達のようで、アイリスはますます顔を、隠すように縮こまる。

が、常連の女の一人だろう。
横に来るなり顔を、覗いて来る。
そして、微笑う。
「随分、若いのね?」
アイリスも微笑む。
「相手としては、不足?」

あら。と女が微笑む。
明るい栗毛を結い上げた、頬のふっくらした明るい、感じの良い女性で、アイリスは彼女の白い肌の暖かさや、くねる官能の肢体を思い描いただけで、股間が熱くなるのが解った。

…重傷だ。
周囲が男だらけ。
しかもスフォルツァに女扱いされ、相当溜まってる。

彼女の腕が首に絡み、顔が、落ちて来る。
その暖かな唇がしっとり。と重ねられた途端、うっとりしている自分に気づく。

唇が離れると、注文した酒がテーブルに届く。
彼女が顔を上げて尋ねる。
「…ここは初めて?」
アイリスは笑った。
「ここはね」

彼女は呆れた様に肩を竦めた。
「教練の…学生さんでしょう…?
随分いい所の育ちなんじゃないの?」
「そう…見える?」

が、その時戸が開くと、酒場がざわめく。
彼女と共に、つい…振り向く。

誰よりも長身の赤毛。
四年のボス、オーガスタスとその横の金髪は……素晴らしい美貌、三年の編入生、ギュンターだった。




アイリスはあんまり意外な取り合わせで、暫く呆けた。
オーガスタスは堂とした長身の体格で、ギュンターは抜きんでた美貌で目立ちまくる。

アイリスはまずい…!
と身を、屈める。
自分の顔だって、覚えられている筈だ。
壇上で一番身分が高い。と入学式で晒し者にされている。

がその時、横に居た女性の腕を乱暴に掴み、どかせて、顔立ちはそれ程悪く無いがいかにもやさぐれて下品で、乱暴そうな男が目前にその、下卑た顔を現した。

男はじろじろ。と自分の顔を、見つめて来る。
アイリスは内心、怒鳴った。
『いいから喧嘩を売れよ!
俺の女だ。餓鬼が手を、出すな!
とか何とか言って。

直ぐ様オーガスタスが飛んで来る!
彼が評判道理の男なら、下級生に絡む男を決して見過ごさない!』

が、男は下卑た笑いをその顔に浮かべる。
「随分、べっぴんだな?
女扱いされてんだろう?
立派な体格の、猛者共に。

で?タマには女でも、抱きたく成ったのか?
だが…勃つのか?
そのお綺麗な顔で?

…どうせいつも上級生に、尻の穴を可愛がられてんだろう?
そっちの方が、イイんじゃないのか?」

アイリスは瞬間、握り込んだ拳を震わせた。
もう…少しで殴りかかる所だった。

学年無差別練習試合の前でこんな場で、勇姿を曝す訳には絶対いかない。
そんな事をする位なら、スフォルツァに尻の穴を舐められた時点で蹴っといた方がうんとマシだ。

アイリスはありったけの理性を働かせ、耐えた。
片方の発散が無理なら、もう片方を発散させる迄だ。

要はこの男に隙を見せ、どこかに連れ込ませ、二人切りに成ればいい。
そうすればどれだけ…腕力や戦闘力を見せつけようが、今迄の苦労が水の泡に成る事は無い。

アイリスはそっ…と席を立つ。
男が被さり、四年やオーガスタスには見られない筈だ。

男が立ち塞がっても、大人しくその横を抜けようとする。

がとうとう男は自分に腕を回し抱き、力尽で外へと、連れ出した。



つづく。

ベルこの連載を最初から読む。
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『北領地[シェンダー・ラーデン]の恋人』
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『二年目』のタイトルからお読み下さい。



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