アースルーリンドの騎士『二年目』　36　一触即発　8

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』　36　一触即発　8

[★二年目　連載]

2013年1月10日 10時40分の記事

ある意味、大型台風のようなギュンター。

しかし王族と言う立場から自由に動けない

ディングレーにとって、好ましいヤツのようです…。

まあディングレーの本音は

立場忘れ好き勝手に暴れたい。ですからね…。

つまり中身はギュンターと同じの

似たもの同士…（笑）

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「二年目」を最初から読む

ギュンターは、頷いた。
「じゃ、あんたは保護する気なんだな？」
「俺はな。
が、シャクナッセルがお前をご指名で、試したいと言うんなら止めない。
今夜は俺の取り巻きの一人を行かせ、そいつの部屋に泊めるから、明日お前の所に送り届ける。
…いつがいい？」
「明日の朝食後」

「………一時限目は乗馬だ」
「…だからサボれる。
俺は乗馬は寝てても落馬せず、目的地に行ける」
「………器用だな。
講義の無い時間は取れないのか？」
「だって補習があるだろう？
アスランもサリアスも最近剣の稽古に熱心で、毎度皆が終わった後に二人まとめて面倒見てるから、時間が取れない」
「解った。
なら朝食後に送り届ける」

ギュンターは爽やかに笑った。
「何から何まで、本当に悪いな！」
ディングレーはムッとした。
「だから！
俺の不肖の兄のせいだろう?!」

「グーデンとあんたは別人格だし、極悪兄貴の所行を責任感じて尻ぬぐいするなんて、俺に言わせたら尊敬ものだ。
せめて感謝くらい言わせてくれ」

真正面から金髪美貌の男に見つめられ、ディングレーは頷いた。
「ただ聞けばいいんだな？」

ギュンターはその愛想の無い言葉にぼそり。と呟いた。
「感謝を受け取って貰えるともっと嬉しいんだが」
「贅沢言うな！
後は引き受けるから、さっさと彼を送り届けないと、ローランデが寝台に入っちまうぞ？」

ギュンターは微笑って一つ、頷いた。
(もうすっかりディングレーってば、ギュンター相手だと王族忘れて素ですね………。By 作者)

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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