アースルーリンドの騎士『二年目』　37　警戒　13

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』　37　警戒　13

[★二年目　連載]

2013年2月14日 19時23分の記事

ちょっとSAIの指筆を試してみたくて

お初のダベンデスタを描きました。

効果入れた笑った。

ダベンデスタはゲって感じで

ギュンターはキラキラ…。

まあ理由は文読めば

解るはず…。

しかしはやし、思う様に伸びなくて

結局GIMPで修正…。

SAIだけで仕上げるのは無理…。

だってGIMPって、初心者でも上手に見える

手抜き塗り方が

出来るから…。

SAIで手抜き塗りすると、ボロボロ…（涙）

しかしある意味

本心を開けっぴろげに打ち明けたのに

変な奴扱いされて気の毒なギュンターでした（笑）

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

つい…と腕に肘当たり横向くと、ダベンデスタが皿を持ち上げスープを飲み干していて、皿の向こうからこちらに目だけ向けて見、もぐもぐ言う。

「…何だって？」
顔寄せて聞いてやると、奴は皿置いて言った。
「…夕べ派手な立ち回りがあったと、さっき見た奴が噂してた。
暗がりで良く、解らなかったらしいが、多数に襲われてたのは金髪だったらしい………」

じっと見られ、ギュンターは顔背け、頷いた。
「…ああ、俺だ。
二年のフィンスがラナーン連れて尋ねて来た」

ダベンデスタは目を、まん丸にした。
ギュンターが続き話す。
「結局俺の部屋にグーデンの見張りが張り付いてたから、フィンスの客間を借りた」

「…まさか…ラナーンともう………」
ギュンターは鶏もも肉の骨を素手で掴み、振り向く。
「ああ」

そして、もも肉に齧り付く。

その食べ方を見ても、剣の講義でギュンターの猛獣振りを散々見てるダベンデスタは、もう驚かなかった。

こう見えてもこいつの中身は野獣なんだ。
そうとっくに認識していたから。

「…グーデンが絶対黙ってないな」
「…フィンスの部屋から帰る早朝も待ち伏せされた」

ダベンデスタがまだ、食事の手を止め目を見開き見つめているから、ギュンターは言った。
「お前らに、迷惑かけないよう極力するつもりだから」
「それは…構わない。
第一三年に手出ししたら、相手がグーデン配下だろうがディングレーの取り巻きが黙ってない」

そう言ったダベンデスタの顔をギュンターは、たっぷり見て頷く。
「デルアンダーでも顔腫らす事あるか？」
「そりゃ、四年相手じゃな！
奴らもそれなりには、手こずるだろうよ！
だが奴らは団結してる」

ダベンデスタは
『解るだろう？』
と目で言うから、ギュンターは肉にかぶりつきながらも、連中の(デルアンダーらの)仲間意識の高さを思い返し、一つ、頷いた。

「で？
…ラナーンを送って来たのはフィンスだったのか？
ローランデで無いのが…らしいな！」

ギュンターが食事の手止め、ふ…と、ダベンデスタに振り向く。
「…らしい？」
「ローランデは堅物だ。
最も…北領地[シェンダー・ラーデン]の貴公子であの容貌じゃ…社交界で品のいい美女、よりどりみどりなのにな！
…なのにそれは控えめで、そんな様子も丸で無い。
だから…余計上級らは…四年ですら彼に、突っかからない」
「…なんで？」

ダベンデスタが呆れてギュンターを、見た。
「だって男同士で張り合うとしたら、腕力か…女だろう？
だからお前、腕に覚えのある女垂らしに睨まれまくってるじゃないか！
…最もグーデン一味が率先して手出ししてるから奴ら、出を控えてるが」

「……………………」
ギュンターは、頷きたくなかったが、頷いた。

が、先程頭の中占めた映像を思い出し、ダベンデスタに振り向き告げる。
「…ローランデは、笑うと可愛いな！
それに凄い美少年だ！」

言った途端、ダベンデスタがもっと目を見開くから暫く見ていたら、ダベンデスタは片眉思い切り釣り上げ、そっと顔寄せ囁く。
「…お前夕べ…頭思い切り打ったろう？」
「……………………………………」

言ったダベンデスタは片眉上げたまま。
ギュンターは口開く。
「ローランデを……………」
「『可愛い』『美少年』はいつも奴と一緒の、シェイルへの定番の飾り文句だ。
シェイルが、あいつ(ローランデ)とだけは頬染めてダンスするから、シェイルを指咥えて見てる野郎共にローランデは、睨まれまくってる」

ギュンターは、眉寄せて聞いた。
「…………………………俺は、変なのか？」
ダベンデスタは大きく首を、縦に振って言った。
「絶対頭、殴られたろう？
襲撃された際、しこたま」

「…………………………………」
ギュンターは答えず、肉を手で掴んだまま、ダベンデスタの顔を沈黙してただ、見つめ続けた。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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