アースルーリンドの騎士『二年目』37　警戒 22 - 「アースルーリンドの騎士」

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』37　警戒 22

[★二年目　連載]

2013年2月23日 15時22分の記事

ローフィスの登場です。

ローフィスって結局、二年の学年筆頭。

三年の学年筆頭(ディングレー)

そして四年の事実上の筆頭(オーガスタス)

と全部深い繋がりがあるので

学年隔てて繋がりを付けているのは

ローフィスのお陰。

ギュンターが表で派手にやっても

背後にローフィスとか居て

それぞれの学年筆頭に情報流したりして

フォローが多分整っているんだと思います。

ただ、ローフィスだけ居ても

事は動かなかったようですが…。

ディアヴォロスの四年のお話で

「下級に目が行き届かない」

ってありましたが

それが普通でしょう。

ディングレーもローフィスが居なかったら多分

ローランデと親しくは話さなかったと思う。

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　食事の席に着くと、ヤッケルがふらり…と居なくなる。
そして…ローフィスを連れて戻って来た。

「実物のあんたを知れば、絶対ラナーンは夢を壊されて切ない空想を、しなくなる」
ローフィスは椅子の前で暫く…俯いた。
そしてさっさとかけるヤッケルの横に座ると、ヤッケル見て言う。
「…折角俺を美化してくれてるんだ。
そのままにしとこうと言う親切心は無いのか？」

が、もうローランデもフィンスもくすくすと笑い、ラナーンはフォークを握る手を、無言でテーブルの上に置く。

ローフィスが、ラナーンを見る。
「俺の血まみれの姿が大層ウケてたって？」

「……………………」
ラナーンが固まり、横のフィンスがそっと言った。
「…口聞くと、ヤッケルみたいなんだけど………」

ローフィスが即座に言う。
「俺とこいつを一緒にするな！」

シェイルが直ぐ、ラナーンに必死に言った。
「ヤッケルよりうんと、口が悪いんだ…」

ローフィスが、ジロリ…とシェイルを見る。
それを聞いたラナーンが、大きく口をあんぐり開けたので。

ローフィスは反対横の、上品に食事してるローランデを見る。
「…俺、黙ってると空想するに耐える美男か？」
ローランデはくすり。と笑う。
「黙って、いればね」

フィンスも言う。
「ともて感じのいい、軽やかな美男に見えます。
口さえ聞かなければ」

ローフィスは二人を見てぶすっ垂れる。
「…お前ら、幾ら大貴族だろうが、年上に対して口の利き方を考えろ！
どうしていちいち『口聞かなければ』と注釈付ける？
褒める時は全部褒めるのが相手への礼儀だぞ？」

すかさずヤッケルが二人を助ける。
「………だってあんた、絶対素直に褒めないじゃ無いか…。
年下だから、目上の奴の口調が移ったんだ。
攻めるべきは自身の普段の言葉使いだろう？」

シェイルが一生懸命、ラナーンに言う。
「…だけど、気持ちは凄くあったかいんだ…！
ただ、言葉が最悪に乱暴なだけで…！」

ローフィスはもう、投げやりに頬杖付いた。
「…シェイル………。
褒め言葉に全然成ってない」
シェイルは直ぐ向き直って怒った。
「ちゃんと、褒めてる！」

どこが………。
とそっぽ向くローフィスに、皆は笑い続け、楽しい食事風景と成った。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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