アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　5

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

くる天

最近の記事

12/24 06:41 二年目休載中で、その前の物語を開始しました。
02/21 16:59 アースルーリンドの騎士『二年目』68　屋外浴場　11
10/12 04:44 天使は夢の中　なろうにアップしました。
10/06 03:07 現在歯痛の為、更新まだまた休止させていただいてます。代わりに…。
09/28 00:11 連載休載のお知らせ。

カレンダー

RSS

作品りんく

アースルーリンドの騎士王冠１

『ファントレイユとの出会い』
宝石紫

『野獣のうぶな恋心』
宝石ブルー

『幼い頃』

『シェンダー・ラーデンの恋人』
宝石赤

『仮初めの時間』
　

注意

はBL18禁

YOU TUBE

YOU TUBEを
大きい画面で見る方法。
画面の再生(赤矢印)
をクリック。
右クリック。
「動画のURL」
をクリック。
URLを右クリックでコピー。
ブラウザのURL部分に
貼り付け
Enterキーを押す。

登録サイト

ぶろぐぱーつ

￡*天使のアンティーク✿時計*

募金

こちら

アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　5

[★二年目　連載]

2013年3月7日 11時5分の記事

ギュンター編入当初の

まだ細かった頃

きっとみんな盛大に

妄想していたんでしょうね…（笑）（笑）

オーガスタスもディングレーも

野性味が勝るから

本能的にギュンターとアイリスの本性が

解ってるだけに

その二人に欲情してる。と世間に思われるのは

嫌みたいです…。

【PR】システム構築、ソフトウェア開発はイーステムにお任せください

イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

　ギュンターが宿舎に戻ると、明かりが灯り扉が空いていて、横のオーガスタスと顔、見合わせる。

覗くと腕組みしていたディングレーが振り向く。
中で大きな寝台を据え付けていた大柄な二人の召使いも、寝台から両手離し身を起こす。

「………入れ替えてくれたのか？」
ディングレーは満面の笑みでギュンターの言葉に答える。
「どうだ？
これならオーガスタスと寝てもどっちも落ちない！」

「…………………」
ギュンターは、横に置いた椅子の分迄横幅ある、デカイ寝台を見つめた。
今や狭い部屋の1/3を占めていた。

横でオーガスタスがため息付き、ギュンターはつい、振り向き見上げる。
オーガスタスが顔下げてぼやく。
「…どうしても俺の添い寝にギュンターを指名したいのか？」
が、ギュンターが直ぐ反論する。
「俺に付いてラナーン居る二年宿舎に行く途中なら、奴ら間違いなく襲って来るだろうから、思い切り殴れるぞ？」
「そりゃそうだが…。
それで無くとも同学年の、事情知らないヤツがこっそり聞いて来る。
お前と、デキてるのか？と。
ここに泊まったらナンかあるように勘ぐられるに決まってる！」

御大の言葉に、ディングレーが笑う。
「奴が女やグーデン愛玩の他、あんた迄垂らし込んだと？
安心しろ。
あんたとギュンターが剣の講義で戦う姿を見たヤツ全員、あんたの下でよがる、ギュンターの麗しい姿の妄想はすっかり消え去ったそうだ」

「…………ホントか？」
ディングレーはオーガスタスの疑問に請け合った。
「ああ。
代わりに獅子と豹の猛獣が上下に牙剥く姿しか想像出来なく成った。と、俺の取り巻きですら、言ってる」

ギュンターが顔下げ、囁く。
「……………その前はもしかして……………」
「まあ大層色っぽく、お前は下でくねったてんだろうよ。
俺には絶対、思い浮かばないがな」

ギュンターが室内に入り、ぽん！とディングレーの肩叩く。
「…あんたは正常だ」

が、オーガスタスがぼそり…と告げる。
「そりゃそうだ。
そのディングレーの下でも皆の妄想の中では、お前は裸で大層色っぽく、よがってたろうからな！」

ギュンターはディングレーの肩に手置いたまま固まり、ディングレーも俯いて固まった。

オーガスタスが寝台で跳ねる横でそれをチラ見し、正面の粗末な木の椅子にかけ、振る舞われた果実酒を飲み干すディングレーに、ギュンターは尋ねる。
「…俺みたいに下でよがってる想像なんかされず、あんたは上なのに…どうして固まる？」

「…だって…お前相手に勃つ。なんて思われてるだけで…………」
と言葉濁し横向き呟く。
「…オーガスタスに、聞いてみろ」
とオーガスタスに押しつける。

ギュンターは横で転がり寝台の強度を確かめてるオーガスタスに振り向く。
オーガスタスは素っ気無く言う。
「…ハウリィの義兄相手に欲情するくらい悪趣味だと思われたら、お前どう思う？」

ギュンターは口を開き言いかけ…が眉寄せた。
「…俺が、ハウリィの義兄と同じか？」

オーガスタスもディングレーも同時に取りなす。
「そこはスルーしろ！」
「ただの例えだろう？」

そして、オーガスタスもギュンターの横に身を起こす。

オーガスタスと横にギュンターが並んで寝台に腰掛け、向かいにディングレー。
三人で顔つきあわせ、互いに手を伸ばせば相手を、はたきそうな程側に居る。

が、ふっ…と以前ならこんな場合、自分ともう一人の二人でギュンターと………。
そう誤解されたんだと、オーガスタスとディングレーは同時に突如思い出し、二人は瞬時に固まる。

そしてやはり同時に、大きなため息を付いた。
それを聞いたギュンターが、とうとう怒鳴る。

「だからどうして…！
あんたら、まだマシだろう？
コマされたと思われてるのはこの！
俺の方なんだぞ?!!!」

ギュンターに怒鳴られてもディングレーは顔を横に深く背け、オーガスタスは顔下げて上げなかった。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

ミラーサイト

 『幼い頃』

このブログへのチップ 0pts. [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
評価はまだありません。

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。
◆コメントを書くお名前： URL：メールアドレス：(このアドレスが直接知られることはありません) コメント：

◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。トラックバックURL https://kuruten.jp/blog/tb/aasulurind/244622