アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　11

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　11

[★二年目　連載]

2013年3月13日 11時50分の記事

ギュンターがローランデに惚れかけているというのに

また二人。

グーデンとこからの逃亡者が（笑）

しかしラナーンや彼らが

ローランデと近く付き合うきっかけなんですから

皮肉なもんです（笑）（笑）

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王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

が、フィンスを尋問してる最中、扉のノックの音。
フィンスは助かった。とばかり席を立つ。

ギュンターがオーガスタスを睨み続けるが、オーガスタスはグラスを開け、また酒を注ぎ、ギュンターを無視した。

フィンスが、振り向く。
「貴方を呼んでいると。
ローランデの部屋で」

即座にギュンターで無く、オーガスタスが問う。
「誰が？」

それが………とフィンスが困った顔で二人を見るから、オーガスタスとギュンターは思わず互いの顔を、見合わせた。

フィンスが扉開き、二人を促す。
今度ギュンターは美しい主と同様の、美しい淡い色彩の部屋へ、オーガスタスと共に足を踏み入れた。

オーガスタスは室内でローランデの横に居る二人を見た途端、吐息吐くから、ギュンターはついオーガスタスに振り向いた。

「…良かった！
まだフィンスの所に居たんですね！」
ローランデに出迎えられ、ギュンターは彼を見る。

一度、彼の事を『凄い美少年』と意識したせいか、その隙無い立ち居振る舞いといい、たおやかで品のある様子と言い、彼がそれは素晴らしく綺麗に見えて、ギュンターは足元が一瞬宙に浮いた気がした。

気づくとオーガスタスが自分を見ていて、丸で心中察した様に目を見開き
『一度眼医者に診て貰え』
と言う顔をしていた。

…自分の感情は人に解りにくいと言われてるのに、どうしてオーガスタスに解るのかな。と首捻ってたら、オーガスタスに顎しゃくられ、ローランデが示す二人の………どうやら二年らしい小柄な美少年らが、こちらを、救いを求めるように見ているのが目に、入る。

「…どうした？」
聞いてやると、二人はおずおずと…口開く。
「あの………シャクナッセルさんが居なくなってから………」
「僕…達……彼の分迄相手しろって……寄ってたかって………もう…あんまりひどいから我慢出来なくなって…！」

フィンスがギュンターに振り向く。
「…グーデン配下の愛玩の少年達です。
ミーシャとレナルアン…。
二人共二年で、ミーシャはやはり二年のグーデン配下、ローゼンベルタの…レナルアンは三年シャリアンの…専属に収まっていました」
ギュンターの、顔が憤るように一瞬、揺れる。

「…俺を頼って？」
二人が、頷く。
一人は赤毛の巻き毛に水色の瞳の、背の高い美形で…もう一人は明るい栗毛で、色白でグレーの瞳の可愛らしい少年だった。

ギュンターは二人の縋るような瞳を見、ローランデに視線を移す。
がその見事な騎士は見つめられ、直ぐ頷く。

「私の元で保護します」

オーガスタスが、背後で大きな、ため息吐く。
ギュンターが振り向く。

オーガスタスの真剣(マジ)な黄金(きん)の瞳が、ジロリと向けられ、ギュンターはそれは『やるぞ』と告げていると解った。

が、途端オーガスタスはにっこり二人に微笑う。
「…ローランデのとこに、世話に成れ。
体が変に成ったらギュンターが面倒見る」

二人は、大柄で頼もしげなオーガスタスにそう告げられ、心からほっとしたように、微笑んで吐息を吐いた。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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