アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　16

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　16

[★二年目　連載]

2013年3月18日 16時17分の記事

だいぶ前にセシャルを描きましたが

やっぱりイメージと違うので

かなり直したんだけど

どうかな？？？

…うーん。

真っ当に育ってたら女の子の憧れの的。

になる感じなら

これくらい…？

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

　ディングレーの部屋へ通されると、テスアッソンはオーガスタスとギュンターの横で俯き、事の子細を報告する。

「…で、ここに入ろうとした四年を殴りオーガスタス殿が脅していたので…ギュンターをここに連れて来るのに手間取りました」

が、ディングレーが見るとオーガスタスは腕組み、フテきっていた。
「………だって…殴ったんだろう？」

ディングレーが言うと、オーガスタスはジロリ…！と見る。
「あいつら、根性が何かを知らない」

が、ディングレーが顔下げぼそり。と言う。
「あんた相手じゃ俺だって、根性捨てるぜ」

オーガスタスが尚もジロリとディングレーを見る。
「剣だと、かかって来る癖に」

「剣は…距離がある。
剣の長さ分」

オーガスタスは少し屈む。
「…俺の側に、寄りたくないと？」
「喧嘩する気の、あんたの側にはな！
ギュンター！
紹介する！
三年、グーデンとこに居たセシャルだ！
デルアンダーのとこの、シャクナッセルにお前との橋渡しを頼みに来た！」

ギュンターが、言われて不機嫌なオーガスタスをそっ、と見上げ、後にセシャルを見る。

濃い栗色の巻き毛を華やかに散らしたヘイゼルの瞳の、すこしきつい感じの美形だった。

ディングレーに振り向かれ、彼は俯く。
「…私は…グーデン様と言うより、彼に従うコルスティン様にお仕えしていました」

オーガスタスが、横のギュンターにぼそりと告げる。
「俺が脅してた、ガタイいい大貴族の名だ」

ギュンターが頷き、セシャルに告げる。
「…さっき顔をこいつに殴られ、血塗れにしていたな」

セシャルは目を、見開く。
そして…俯く。
「私は下級貴族で…実家はコルスティン様とご縁あり、お仕えすれば今後も取り立ててやると言われ………。
けれど…！
ラナーンやシャクナッセルが抜けた後、グーデン様にもお仕えしろと………！

あの…お方は…………！」

セシャルは俯き、肩を震わせた。
横でディングレーが気遣うように顔傾け、覗き込み囁く。
「コルスティンに、惚れていたのか？」

セシャルは、俯いて首を横に振る。
「…お慕いしても…あのお方には婚約者が居て……。
私は随行の都合の良い………。
それでも、お前だけだとおっしゃり…。
けれど…その約束も、グーデン様のご命令の前では簡単に…覆ります！」

叫び、顔上げる。
大輪の薔薇に似て咲き誇っているように見え、ギュンターはきっと…さっきの男がこの男ばかりの教練の、仮初めの恋人として彼を、大切に扱ったんだろうな。
そう…推察した。

つまりあの男は、逃げた恋人を追って来た訳だ。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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