アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　20

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　20

[★二年目　連載]

2013年3月22日 15時44分の記事

オーガスタスって本当にえらい。

もっとエライのは

冗談交じりにさらりと言う所。

やっぱ多くの男が惚れ込むだけあります。

…男が惚れる男って

オーガスタスやディングレー。

それ以前ならアルファロイスかディアヴォロスですが

やっぱ普段から男に惚れられて取り巻かれてて

むさくてごついから

男にはソノ気に全然なんないんでしょうか。

オーガスタスってば。

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

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間もなく給仕が、オーガスタスとギュンターのグラスに果実酒を注ぎ、テーブルの上に置く。

ギュンターとオーガスタスは同時にそれを口に運んだが、ギュンターがぼそりと言う。
「飲んだ事無い、美味い果実酒だな？」

爽やかだが甘味有り、喉奥迄爽やかさが一気に広がる。
テスアッソンがやはりグラスを飲み干し、お代わりを給仕に差し出し、返事する。
「…領地内で取れた酒だ」

オーガスタスがギュンターに顔寄せる。
「あいつの領地から出た途端、卸先の子売店で買うと馬鹿高い」

ギュンターが、飲み込もうとしてぐっ。と喉詰まらせる。
が、テスアッソンはオーガスタスを見る。
「…必要なら貴方に届けさせる」

オーガスタスが朗らかに笑う。
「喧嘩が楽だったから？」

が、テスアッソンは頷くものの、言う。
「貴方が教練のボスだから」

オーガスタスが、ほぅっ。と吐息吐く。
「付け届けか？」

テスアッソンは頷く。

オーガスタスが、ぼそりと言う。
「付け届けは受け取らない。
喧嘩が楽で助かったと言うんなら、貰うが」

ギュンターが見ると、テスアッソンは困ってた。
で、助け船出す。
「…喧嘩が楽だった報償じゃないと、オーガスタスは納得しない」

が、今度はテスアッソンが言った。
「…だがそれでは俺が納得出来ない…。
学校のボスだから、奴らを殴り結果、喧嘩が楽に、成ったんでしょう？」

そう、顔上げオーガスタスを見る。
が、オーガスタスは見返す。
「…喧嘩が好きだから殴れる機会に殴り、結果お前が怪我せずに済んだんだ」

テスアッソンはきょとん。と目を見開く。
ギュンターは溜息吐いた。
「…普通じゃ無いだろう？
通常猿山のボス猿は、付け届けを普通に要求する。
が、オーガスタスはボスで威張る気が無い」

「…ボスじゃない」
オーガスタスが言い、テスアッソンも、セシャル迄もがオーガスタスを、見た。
オーガスタスは面倒くさそうに呟く。
「…人間に階級付けるのは嫌いだ。
上が下に要求するのが、当然。の考えもな！
俺は召使い達に薪割りを買って出て、美味い料理を分けて貰ってる」

テスアッソンが、びっくりして目を見開く。
が、オーガスタスは言い含める。
「労働の、対価だ。
それが…普通だ」

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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