アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　23

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』38　追随者達　23

[★二年目　連載]

2013年3月25日 19時43分の記事

えーと。

デルアンダーも妄想してたみたいです。

もう完全に、知らぬは当人ばかりなり。

いつかハウリィ庇ってた時も

オーガスタスと一緒のギュンターは

スフォルツァとアイリスに

カップルに思われ

一生懸命言い訳探してましたね。

ギュンターもオーガスタスも相手に

全く色気感じてませんけど

世間ではそう見えてるんでしょう。

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

ギュンターの後から室内に入っていたオーガスタスが、テーブルで食事の手止めてこちらを伺うシャクナッセル見、ようやく口開く。

「食事中、すまなかったな」

その、一言でデルアンダーは目上の者に対する様に、恐縮し、頭下げる。

ギュンターはつい、そんなデルアンダー凝視する。
「…オーガスタスは四年とは言え、あんた大貴族だろう？」

「…オーガスタス殿は身分は関係無い。
この…教練の殆どの者が尊敬している」

ギュンターはつい、横に並ぶ大柄なオーガスタスを見上げる。
「…大したもんだ」

オーガスタスはギュンターに尊敬の瞳で見つめられ、五月蠅そうにぼやく。
「…いいから、その瞳は止めろ！」

そしてデルアンダーに向き直る。
「…ここに押し入ろうとしたコルスティンは殴りつけた。
が、ローランデにしつこく絡むんでそっちは脅しといたが、お前に絡むと報復する。とは言ってない。
テスアッソン共々、なるべく群れてろ！」

オーガスタスの言葉に、デルアンダーは顔引き締め、しっかりと頷く。

ギュンターはつい、その殊勝なデルアンダーを見、呟く。
「相手がオーガスタスだと態度が変わるな」

が途端、デルアンダーはギュンターに向き直ると歯を剥いた。
「お前には態度変えないから、安心しろ！」

「…どうして俺相手だと怒る？」
「お前がいつも、ふざけきってるからだ！」
「俺は真面目だ。
普通に会話してる」

とうとう、オーガスタスが身屈め、くっくっくっ…と笑い出す。
二人は揃ってオーガスタスを見つめる。
するとオーガスタスは笑いながらギュンターを擁護した。

「…こいつはいつも、本人としては真面目にしゃべってる、つもりなんだ！
が大抵笑える！」

言った後、はっ！としてギュンターを見る。
「…が、笑うとプライドが傷付くらしいから、なるべくこっそり笑え」
「どこが、こっそりだ!!!」
ギュンターに怒鳴られ、オーガスタスは真顔で横向く。

がまた…ぷっ…！と吹き出し、くくくっ！と身屈め、笑い出す。

「…俺より絶対、こいつがふざけきってると思うがな！」
とギュンターは、親指で笑ってるオーガスタス指し示しデルアンダーを睨む。

「……………………」
デルアンダーが無言で、心から愉快そうに笑うオーガスタスを呆然と見る。
ギュンターがその様子に思い立ち、小声で問う。
「…あんたまさか、俺と奴が連んでるの見て、寝室で奴の下で俺が裸でくねってる。とか想像してたのか？」

ギュンターが少し睨み付けるので、デルアンダーは怒鳴った。
「…想像しない方がどうかしてる！」
「…開き直ったな?!」

怒鳴り返すギュンターはオーガスタスの笑いに火を注ぎ、結果オーガスタスはもう、爆発的に笑いこけてた。

ギュンターはその止まぬ笑いに腕組み、不本意に俯き、同様デルアンダーも身の置き所無く、落ちつかなげにギュンターより顔背け、俯いた。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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