アースルーリンドの騎士『二年目』 39　続く、襲撃　6

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』 39　続く、襲撃　6

[★二年目　連載]

2013年4月1日 21時45分の記事

この辺りでもう

アイリスすっかり御大ら同様扱いされてますね。

アイリスが入るとギャグ度が増します。

古い絵だけど…。

この頃は紙に描いてスキャナってましたね…。

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王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

ディングレーはフィフィルースの頬が腫れ、血が滲むのを見て、召使いを鈴鳴らし呼ぶ。
「薬草を。
手当てを頼む」

召使いは頷き、軽く頭下げて下がる。
「座れ」

三学年筆頭王族に目で超豪華な椅子を勧められ、フィフィルースは固い態度で控えめに椅子にかける。

ディングレーは美少年三人の前に来ると、優しい声で囁く。
「怖かったか？」

ハウリィは頷いた。
が、マレーとアスランは笑った。
「凄く、頼もしかったです」
マレーが言うと、アスランもはしゃいだ声で報告する。
「とっても強くて！
全員が!!!」

オーガスタスとギュンターが見ていると、褒められて一年大貴族の面々は、俯いて頬染めていた。

アイリスを除き。
彼だけが、神妙だった。

ディングレーが、そんなアイリスをオーガスタス、ギュンターと共に見つめ、ギュンターに問う。
「………奴は、どうしたんだ？」

が、オーガスタスが告げる。
「殺したかも。と焦ってた」

ディングレーが、大きな溜息吐く。
「………一年じゃなく、四年相手なんだろう？」

ギュンターがぼそり。と言った。
「…だから余計、加減出来なかったそうだ」

ディングレーが眉間寄せる。
「今迄何人殺した？」

一斉に、一年達がアイリスを凝視する。
アイリスは俯いたまま、躊躇い呟く。
「…………………ええと」

ギュンターが即答する。
「数え切れない程だ」

アイリスが、顔上げギュンターを睨み付ける。
「そうは、言ってません！」
ギュンターが即座に聞き返す。
「じゃ、何人だ？」

オーガスタスが、吐息一つ吐く。
「…大して殺してないと。
俺に言ったろう？
お前の大してって………？」

アイリスがまた、顔下げる。

「十人以上だな」
ギュンターが言うと、ディングレーが眉寄せる。
「もっとじゃないか？」

オーガスタスが呟く。
「とっとと言わないと、どんどん増えるぞ？」

アイリスはチラ…！とオーガスタスとギュンターを下から見つめ、言う。
「…三人？」

それだけでも、一年達はショックを受けた様に目を見開いた。
が、見つめるギュンターもディングレーも、オーガスタス迄もが
「(嘘だ)」(ギュンター)
「(絶対もっとだ)」(ディングレー)
「(数、思い切り誤魔化したな）」(オーガスタス)

と言う顔で無言でアイリスを、見つめていた。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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