アースルーリンドの騎士『二年目』 39　続く、襲撃　14

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』 39　続く、襲撃　14

[★二年目　連載]

2013年4月9日 15時57分の記事

流石に、オーガスタスが話題のメインだと

皆盛り上がってますね。

学年無差別剣の練習試合。でもそうだけど

流石騎士養成学校。

兜(かぶと)脱ぐ程強い男の活躍降りには

皆拍手喝采のようです。

ディアヴォロスの時は毎度歓声が

凄かったしね。

ローランデと対戦した時も

終了後はローランデにも

凄い喝采が沸いてました。

普段は腕を競って睨み合ってる連中も

そこ迄強い連中には一丸となって

熱狂的なエールを送るようです。

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

揃って食堂へと歩く。
中はごった返していたが、オーガスタスとギュンターが並んで登場した途端、一気に静まり返る。

オーガスタスはギュンターに振り向き
「またな！」と言って食堂内を抜け、扉の向こうに消えた。

ギュンターは食事しようと盆を取りに行くが、寄って来たダベンデスタに叫ぶ。
「言っとくが、一緒の寝台に寝はしたが、してないぞ!!!」
「誰もそんな事聞いちゃいない！
それより…」
「本当に俺とオーガスタスの情事を！
想像してないな？」
「編入当初ならともかく…もう誰も、そんな不気味な物を想像する馬鹿は居ない…！
よっぽど悪趣味なヤツ以外」

ギュンターは、ダベンデスタをじっ…と見る。
「…不気味？」
「だって猛獣同士の格闘だろう？
一晩中、どっちが上を取るかで激しく戦う様なんて、誰が想像したい？」

「(………女役の次は、猛獣扱い………？)」
「それより！夕べ、何があったんだ？」

「………ああ。
セシャルってヤツと、二年の二人がグーデンから逃げ出し、こっちで保護したら、コルスティンって言う…」
「グーデン配下の四年、大貴族だな?!」
語気荒くダベンデスタに問い詰められ、ギュンターが気づくとぐるり。と取り囲まれ、皆聞き耳立てていた。

「…そうだ。
そいつらが配下連れて…」
「何人だ?!」
やじ馬から、質問が飛ぶ。

「………四年大貴族が二人と…平が四人だっけか？」
「オーガスタスが、一人で殴ったのか?!」
「俺と、テスアッソンも居た」
おお！と声が飛ぶ。
「オーガスタスは何人殴った？」

「…コルスティンに…もう一人は、殴らないでくれ。と言って蹴られてたな…。
ああ…テスアッソンが手こずってた相手の襟首後ろから掴まえ
『下級生の顔腫らす気か？』と凄んでた」

一斉に
ぅおおおおおおおおっ！と歓声。

「それだけか?!」
「………共同浴場の帰り、一年が三年宿舎に走って行くのを見つけ、遠目なのに怒鳴った。
『どこだ！』
そいつが二年宿舎の方指し、その後いきなり走り出す。
行ってみたら一年相手に四年が絡んでた。
…………どうしてたったあれだけで解るんだ？
が、奴が殴ったのはダランドステだけだ」

「ダランドステを！やっぱ、一撃か?!」
ギュンターが頷くと、大歓声が沸いた。

ぅおおおおおおおおっ！

そして、口々に興奮し叫ぶ。
「流石だぜ！」
「去年の四年が卒業以来、見てないもんな！」
「誰だ！
オーガスタスが落ち着ききった。なんてのたまう馬鹿は！」
「オーガスタスは健在だ!!!」

ぅおおおおおおおおおおおおおっ！

ギュンターはその大騒ぎに呆れた。
が、付け足した。
「…コルスティンに、一発殴って伸した後、運動不足だからかかって来い！と無茶苦茶言ってたが奴がしないんで、去年の四年は骨があった。とがっかりしていたぞ？」

「流石！オーガスタス!!!」
ぅおおおおおおおおおおおおおっ！

ギュンターはもう、耳が痛くなって、一刻も早くその輪の中から抜けたかった。

が、歓声は続き、声はどんどん大きくなり、ギュンターはとうとう両手で耳塞いで、何とかその場をしのいだ。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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