アースルーリンドの騎士『二年目』 39　続く、襲撃　21

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』 39　続く、襲撃　21

[★二年目　連載]

2013年4月17日 14時37分の記事

多勢に無勢なんてもんじゃない。

10人近くの乱暴者に取り囲まれたフィンスの

助っ人は？

えへ♪

私のお気に入りのデルアンダーです。

ギデオンを書いてた時も

私は実は白碧の騎士、シャッセルがお気に入りでした。

けど彼は控えめ過ぎて

ギデオンの一の騎士だったのに

ファントレイユなんかにギデオンをかっさらわれる結果に…。

こんなに、綺麗で格好良くて

性格も良くて背も高くて

筋肉付いてて体もいいのに。

シャッセル書く時作者、ちょっとドキドキしてました。

…しかし、こんなに格好いい騎士なのに

恋が叶わないんだ。

…まあ惚れた相手がギデオンだから…。

そこからもう無理だとは思うけど。

どうしてウチの格好いいキャラって

どうしようも無い相手に惚れるかな…。

ディアヴォロスさんだって

ローフィス大好き♪のシェイルに惚れてるし………。

かくして作者は、恋がなかなか叶わなくて

苦悩するいい男ばっか、書く羽目に………。

ギデオンの件ですけど

作者としては、ファントレイユに王子ソルジェニーを

宛がって、ギデオンとシャッセルは常にいい感じに

して置きたかった………。

まさかファントレイユが

私がお勧めしたソルジェニーを振って

ギデオン口説き始めるとは思わなかった…。

ギデオンとファントレイユの会話があまりに面白くて

二人を好きなだけじゃれさせたのが

いけなかったんだろうか…………。

作者ですら知らなかった。

ファントレイユがギデオンに秘めた恋心持ってたなんて。

これだから、アースルーリンドって書いてて飽きない。

でも流石にデルアンダーはディングレーには恋してないし

フィンスはローランデには惚れていません。

シェイルにはちょっと惚れてるのかも。

全然言わないけど。作者の私にすら。

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

　デルアンダーは厩舎で馬の毛並みの手入れした後、同様馬好きの、ディングレー取り巻き大貴族の一人と、宿舎に戻る途中だった。

木立の中を抜けた時、フィンスを取り囲む10人近いグーデン配下の男達を目にする。
筆頭に居たのは、三年シャリアン。
その背後にシーネスデスらも居た。

素早く、横の連れが出て行こうとするのを制し、小声で囁く。
「俺の部屋を見張れと伝えろ。
シャクナッセルを護ってくれ。
後、誰でも良い。助っ人を呼んでくれ」
「だが…！」
「いいから行け！」

デルアンダーに断固として制され、彼は少し躊躇うが、頷いて駆け去った。

「…こんな所で下級生にいちゃもんか?!」

デルアンダーが叫ぶと、さっ！と皆が振り向く。
フィンスはもう、始めていた。
咄嗟、後ろに振り向くと、身を回し背後のローズベルタを思い切り蹴りつけたのだ。

がっ！

ローズベルタが腹に足喰らってふっ飛ぶ。
「野郎！」
直ぐ横の男が飛び出し、フィンスに殴りかかり、フィンスは一瞬で身を屈めた。

デルアンダーはフィンスを殴ろうと一斉に進む、三年シャリアンやシーネスデスらの前に飛び込み怒鳴る。

「お前らの相手は俺だ！」

普段優しげにすら見えるその美男が、剣同様喧嘩も強いのをシーネスデスは、知っていたが笑った。

「多勢に無勢だ。どこ迄やれるか見てやるぜ！」
シャリアンも怒鳴る。
「そのいけすかない顔を、二目と見られぬ程ぼこぼこにしてやる!!!」

デルアンダーは笑った。
「やれるもんならやってみろ！」

が、シャリアンが顎振ると、皆次々に地面に置いた木の枝を拾い持つ。
デルアンダーはそれを見て、かっ！と怒る。

「人数の、ハンデだけじゃ足りないらしいな！」

その咆吼に応えるように、男達は手に武器持って、デルアンダーを取り囲んだ。

デルアンダーがチラ…と見ると、フィンスの方も次々に木の枝を持った二年グーデン配下に囲まれていた。

デルアンダーの視線にフィンスは一瞬、振り返り見つめ一つ、頷く。
“自分も武人です！”

その瞳はそう語り、デルアンダーは自分の戦闘に集中した。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

ミラーサイト

 『幼い頃』

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