アースルーリンドの騎士『二年目』 39　続く、襲撃　29

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』 39　続く、襲撃　29

[★二年目　連載]

2013年4月24日 20時16分の記事

ああ、このメンバーの絵が描きたい！

時間見つけて頑張りたい…。

でもとりあえず今日は代表でオーガスタスで。

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王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

ディングレーがデルアンダーの、思ったよりひどい痣に目を向け唸る。
「…………とうとう奴ら、道具使って来やがったな！」

ギュンターも眉寄せ尋ねる。
「…何で殴った？」
ディングレーが俯く。
「剣代わりの木の枝だ」
ギュンターが、頷く。
「何人だ？」

オーガスタスが吐息混じりに俯く。
「デルアンダーに三年が四人。
フィンスに二年が五人。
二年はほぼ全員枝振り回してた」
「…汚いな」

ギュンターの感想に、オーガスタスもディングレーも同時に頷く。

つい、背後で見ていたスフォルツァが呟く。
「相手が枝持ってたら…貴方方はどうやって戦います？」

ギュンターとオーガスタス、ディングレーが揃って背後に振り向く。
「…振られてる間に隙が出来るから、避けて懐に飛び込み殴る」(ギュンター)
「…大抵俺に振り入れようとしたら近づかないと無理だから、足をひっかけ転ばす」(オーガスタス)
「…振ってきた枝左腕で止め、踏み込んで右で殴る」(ディングレー)

なる程。とスフォルツァが頷き、オーガスタスが笑った。
「参考に、成ったか？」
「貴方とギュンター殿は丸で参考に成りません！
私はこの先ですら、貴方程大きくならないし…ギュンター殿のやり方は余程素早くやらないと、蹴り戻されます」

そして、ディングレーが二人に頷いた。
「俺のやり方が一般的でリスクが少ない」

が、スフォルツァが言った。
「貴方の方法も、腕を余程鍛えてないと、後で左腕が腫れ上がります」

オーガスタスとギュンターが揃ってディングレーを見た。
ディングレーは無言で俯いていた。

　ディングレーが皆に果実酒を振る舞い、呻く。
「…もういっそ、曜日で決めたらどうだ？
月曜がシャクナッセルで火曜がラナーン。
水木に二年の二人。
そして金曜でセシャル。
綺麗に埋まる」

デルアンダーがそっと囁く。
「シャクナッセル…彼はもう必要無いと。
ですから月曜をラナーンにすれば、金曜は空きます」

オーガスタスがギュンターに振り向く。
「酒場で女が抱ける」
「そうだな」

が、ギュンターが思い付いて溜息付く。
「…最近減ったとは言え、アスランも外せないな」
「じゃ金曜はアスランか？」
オーガスタスの質問に、ギュンターが頷く。
「酒場は土日だ」
オーガスタスが、頷いた。

「………………………」
フィンスとスフォルツァが、揃って顔下げる。

スフォルツァがギュンターを見、そっと尋ねた。
「毎晩違う相手でも問題なしですか？」

ギュンターが肩竦める。
「…そりゃ相手を見ればどこがツボかちゃんと思い出すから…別に問題ないだろう？」

デルアンダーもフィンスも思い切り、顔を下げた。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

ミラーサイト

 『幼い頃』

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