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アースルーリンドの騎士『二年目』 40 孤独の縁 7
[★二年目 連載]
2013年5月2日 13時51分の記事



ああ今日もバタついて時間が無い!

明日はもう18禁!

何とか2・3日中にミーシャ絵を上げなくては!

と焦る心と裏腹に、寒さにやられてますね…。

頑張ります。

仕上がりませんので

もうちょっと待って…。

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王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢「二年目」を最初から読む恋の矢

「…奴がそれを自身で望まなければ誰も助けられない。
馬を水飲み場に連れて行っても、水を飲ませる事が出来ないのと同じだ」

ミーシャはもう、肩を震わせ囁いた。
「グーデン様の所を出れば…父も私を見限るでしょう。
そう…ローランデに告げたら、彼が面倒を見てくれると………。
でも私は………何も出来ない………。
男に身を任せる事しか………」

ギュンターが口を開く前に、ミーシャが言った。
「無しでは…もう、いられない………。
父は…何も知らなかった私に罪悪感さえ植え付けなかった…。
名目上の父とはいえ、本当は赤の他人…。
けれど彼は私を息子と信じていたから…乱暴したりはしませんでした。
不幸な身の上だと、ローズベルタにも同情されたけれどでも…今まで食には困らず乱暴な事はされなかった…。
母はいつも…たくさんの男の人と付き合い、私を飢えさせたりは…しなかったから………。
名目上の父の扱いも…彼の悪戯に付き合いさえすれば、欲しい物は何でも与えられたし…」

「だが全て大人の事情にお前が大人しく、従っていたからだろう?」
「でも…子供の私に何が解ります?
何も文句を付けなければ不自由は無いんです!

………けれど…グーデンの扱いは…ひどかった。
父が…私を息子と信じ込んで…グーデンに頼んだから私は何とか、ローズベルタだけのものに成れた。
でもレナルアンもシャクナッセルさんもいつも…たくさんの相手をさせられていた。
けど…配下の男達は、本当は男の子なんかより女性と遊ぶ事の方が…好きだったから…四年大貴族のルアルダン様の手引きでいつも…専用の娼館でお気に入りを見つけ通っています。
お金は…グーデン様がいつも払っていると。
だから配下の皆はグーデン様から、離れられないんです…。
それでも…いつも…と言うわけじゃ無かったから…。
そんな時は寄ってたかって………」

ギュンターは吐息を吐いた。
「…都合良く使われたんだな?
グーデンも、娼館には行くのか?」

ミーシャはこっくり。と頷いた。
「けれどあの方は…何も知らない男の子を征服するのが大好きで…たまらないんです。
去年はディアヴォロス様がいらっしゃったから…グーデン様はそれは控えて…娼館で、大金を払って男の子を用意させてたって聞きました。
でももう今年はディアヴォロス様がいらっしゃらないから………」

「悪い遊びが、復活したのか………」
ミーシャがこっくり…と頷いた。

「ローズベルタも娼館には行ったけれど…それでも私がいいと…。
そう言って…………。
彼しか与えられなかったから…彼を恋人のように…思い込んでしまってると…シャクナッセルさんに言われました。
でも…私は父と彼しか、知らない…。
父には…物心ついた時体に触れられる事が当たり前で…何も感じなかった。
与えてくれる人。
ただ…それだけ………。
けどローズベルタは…気持ちを打ち明け合ったし時には…激しくて………。
けれどそれが愛なのか…私には解らない」

そう言って、ギュンターを見つめる。
がまた口が開き、ギュンターはちゃんと聞いている。
と頷いて見せた。

ミーシャが口を開く。
「四年大貴族のコルスティン様の時…セシャルさんが体調が悪くて一度…お相手しましたが…。
別に嫌じゃなかった…。
相手が一人なら…嫌悪感は無いんです。
ローズベルタはその後嫉妬で気が狂ったみたいに私を放さなかった…………。
けれど私は………」

「誰でも?良かったのか?」
「………………」

ミーシャは俯き、こっくりと…頷いた。
そして顔を上げて訴える。
「だから…………近衛の“夜付き人”が私には相応しい…!
多分私は平気だし…今はもうこんな体なんですから………。
それしか出来ないし、娼館よりはずっと待遇がいいから…だから!
ローランデは優しい人ですから…そんな事は無いとおっしゃいましたが、私の事は私自身が一番知っています!
多少手荒く扱われても平気です…!
むしろ…ローズベルタのものに成ってからは…」

ギュンターが、そっと言った。
「乱暴に扱われるのが好きなのか?」

だがミーシャは顔を上げ、頷いた。


つづく。




チューリップピンク今日も読んでくれてありがとうチューリップピンク

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