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「アースルーリンドの騎士」
オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。
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アースルーリンドの騎士『二年目』41 陽気な情事 8
[★二年目 連載]
2013年5月23日 15時52分の記事
自分のかつてない感情に戸惑ってる
ギュンター。
なんか…相談してる所が可愛いです。
ローフィスって相談相手には
うってつけの人材だし。
まだ、ギュンターからしたらほのぼのしてますね。
ローランデの前に出ると
笑えるくらいギュンター可愛くなります。
あ、これは次回か。
ああイラストが…。
ディングレーと一緒だと
なんかマトモな絵がナイ…。
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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
アースルーリンドについて。国の紹介
「二年目」を最初から読む
ギュンターが去った後、ディングレーとローフィスは顔見合わせた。
「…どうなんだ?」
ディングレーに問われ、ローフィスはただ、両肩を思い切り派手に竦め、その返答に代えた。
ギュンターが、さっ…!とローフィスを見る。
ディングレーは感心した。
流石、ローフィスはそんなとんでもない話題の相談されても、顔色も変えない。
ギュンターが、口開く。
「ローランデはだって、美少年だろう?」
「そういう対象に、見る奴にとってはな」
「?…どんな対象だ?」
「恋愛対象」
ギュンターも目を見開いたが、ディングレーも心底びっくりした。
ギュンターが眉寄せ、尚もローフィスに尋ねる。
「あんた俺が、ローランデに惚れてる。と言いたいのか?」
「だっていつも以上にきらきら見えて、美少年に見えるんだろう?」
ギュンターは思いきり、言い淀んだ。
「…一般的には美少年には見えないと?」
「顔立ちは確かに綺麗だ。
…言われて見れば」
ディングレーは同意したがローフィスは、ギュンターに言って聞かせた。
「誰も彼をそう見ない。
誰もが彼を、出来れば打ち倒したい相手と思い、剣士として心秘かに尊敬を抱いてる。
俺達四年ですら。
あいつが美少年に見える奴は、何トチ狂ったか恋に狂い、あいつと寝たいとか夢想した、哀れな馬鹿だけだ」
ギュンターは暫く沈黙し、後(のち)呟いた。
「…どうして哀れな馬鹿だ?」
ローフィスはまだ慎重に言った。
「…お前、オーガスタス相手に男と寝ろ。と言えるか?
ローランデはそれと同じくらい真っ当で女じゃなきゃ相手しないし、男と恋愛なんて頭の隅にも無い」
ディングレーも言った。
「……………あの凄腕で身分高いローランデを手込めにしようなんて、考える奴はまず居ないし…。
口説いた所でさっさと断られるに決まってる。
『頭、可笑しいんじゃ無いのか?』って顔されて」
更にローフィスが念押しする。
「どう、口説く手段がある?
丸きり望み無い相手に恋したら『哀れな馬鹿』だろう?」
ギュンターは項垂れて聞いていて、いつも道理頷きたくなかったが、頷いた。
旅の時の習慣で、いつも『どんな時でも何とかなるし、何とかするしか無い』と思っていたから、何とも成らない事がどうしても不思議だった。
「…じゃつまりあんたらは、絶対ローランデは男には惚れないと思ってるのか?」
ディングレーは投げやりに言った。
「まあお前がどれだけいい男でも、ローランデの恋愛対象には上らないと思う」
ローフィスも言った。
「あいつはちゃんと自分の身分について回る重責を、あの年で理解してる。
ディングレーは平気で遊ぶが、ローランデは遊ぶなんてしない生真面目な奴だから、まず真っ当に結婚し跡継ぎをちゃんと作る事しか念頭に無いし、そういう相手しか意識に上(のぼ)らない」
言われてギュンターが、俯いて顔上げないので、ローフィスもディングレーも、心配げにギュンターを、見た。
が、ギュンターはすっ…。と顔上げると
「解った」
といつもの美貌のすまし顔で二人に告げた。
ギュンターが去った後、ディングレーとローフィスは顔見合わせた。
「…どうなんだ?」
ディングレーに問われ、ローフィスはただ、両肩を思い切り派手に竦め、その返答に代えた。
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
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プロフィール
天野音色
さん
「アースルーリンドの騎士」
地域:
愛知県
性別:
女性
ジャンル:
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