アースルーリンドの騎士『二年目』41　陽気な情事 17

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

くる天

最近の記事

12/24 06:41 二年目休載中で、その前の物語を開始しました。
02/21 16:59 アースルーリンドの騎士『二年目』68　屋外浴場　11
10/12 04:44 天使は夢の中　なろうにアップしました。
10/06 03:07 現在歯痛の為、更新まだまた休止させていただいてます。代わりに…。
09/28 00:11 連載休載のお知らせ。

カレンダー

RSS

作品りんく

アースルーリンドの騎士王冠１

『ファントレイユとの出会い』
宝石紫

『野獣のうぶな恋心』
宝石ブルー

『幼い頃』

『シェンダー・ラーデンの恋人』
宝石赤

『仮初めの時間』
　

注意

はBL18禁

YOU TUBE

YOU TUBEを
大きい画面で見る方法。
画面の再生(赤矢印)
をクリック。
右クリック。
「動画のURL」
をクリック。
URLを右クリックでコピー。
ブラウザのURL部分に
貼り付け
Enterキーを押す。

登録サイト

ぶろぐぱーつ

￡*天使のアンティーク✿時計*

募金

こちら

アースルーリンドの騎士『二年目』41　陽気な情事 17

[★二年目　連載]

2013年6月1日 21時1分の記事

オーガスタス、結構マジで心配してたりして。

見解の確かなローフィスが

「惚れてる」

なんて言ったら

さぞかし心配でしょうね（笑）

【PR】電話相談システム開発ならイーステム

イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

　オーガスタスは授業後一年宿舎に出向くと、スフォルツァより三人を受け取り、ディングレーの私室へ送り届けた後、ギュンターの私室を尋ねた。

ギュンターは体を濡れた布で拭いていた所で、入って来るオーガスタスに振り向く。

オーガスタスは室内に入ると、小声で言った。
「時間が無くて詳しく聞いてないが、ローフィスに直接ローランデの事を尋ねたって？」

ギュンターは布を陶器の洗面器の端に投げると、シャツを羽織ってぼやく。
「…『哀れな馬鹿』と言われた」

オーガスタスは肩竦める。

ギュンターはオーガスタスに向き直ると、告げる。
「…だが、相談に行ったのは別の事だ」
「剣の練習相手か？
まあどっかで機会見つけて、俺が相手になってもいいが…。
補習の監督生の上、毎晩寝る相手が居るんだろう？」

が、ギュンターは俯き、悔しげな表情見せる。
「…このままは嫌だ。
それで無くとも俺は、学年無差別剣の練習試合に出ていない」
「…まあ、色んな戦い方を見る、参考には成るな。
が、全学年揃って練習試合は多分この先も学期始めにある。
講師が気まぐれで、突発的にやる事もあるしな」

ギュンターは頷く。
「…それ迄にはもう少しマシに成りたい。
ローフィスに、講師役に一年のアイリスを勧められた」

オーガスタスが途端、吐息吐く。
「…まあ、アイリスはローランデに次いでタチが悪い。
ローランデは最悪の域だが、アイリスも相当最悪だ」

ギュンターの、眉が寄る。
「…どう…最悪だ？」
「目くらましをいかに上手にやるかで、自分の本来打ち込みたい剣筋隠し、相手を空振らせてつけ込む隙作るもんだが、ローランデは全く剣筋が読めないし、アイリスはそれは上手にハッタリカマす。
が、言うよりやってみた方が、多分早い」

言われてギュンターはつい、オーガスタスをじっ…と見る。
「あんたはアイリスとやったのか？」
「…見てりゃ分かる。
だがお前の気迫で多分、奴の本気も分かる。
が見なくても予想はつく。
アイリスは肝も据わってる。
…ただ同学年の手前、御姫様しときたいようだから、そこ迄本気出してくるかどうか。
一年の居ない時にやらないと、マジで実力見せて来ないだろうな」
「…なんで？」

オーガスタスは、『知るか』と肩竦め、言葉を続けた。
「今日はこの後、またフィンスのところか？」
そう聞かれ、ギュンターが少し俯く。

オーガスタスはその珍しく殊勝なギュンターに、眉間に皺寄せて屈み込む。
「…まさか、ローランデで無くて残念だとか、思ってないよな？」
顔を覗き込まれ、ギュンターは顔揺らして吐息吐く。

オーガスタスがとうとう呆れた。
「…分かってんのか？
お前、別の相手と情事しに行くんだぞ？
それで…ローランデに見惚れてどうする？
あいつ、お前なんか袖にするに決まってる。
初だし、そういう事はきちんとするもんだと、思い込んでる。
ディングレーでさえ、遊ぶ時は身分隠してるんだぞ？
だがローランデは真面目だからそんな事さえしない。
つまり、身分隠さないから誰と寝ようが責任はきちんと取る奴だ。
誰とでも寝る。なんて問題外だ。
ふしだらだと、思われないだけ御の字なんだぞ？」

「…その辺りはローフィスと話した」
「何てった？」
「俺はローランデに惚れてると」
オーガスタスは目を、見開いた。
「…惚れてるのか？」
ギュンターは首を曖昧に振った。
「…さぁな。
だがローランデを美少年だと思う奴は、ローランデに惚れてる奴らしい」
「…自覚あるのか？
…奴と、寝たい。とか思ってるか？」
「それは…無い」

それを聞いた途端、オーガスタスは心からほっ…とし、全身脱力した。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

ミラーサイト

 『幼い頃』

このブログへのチップ 0pts. [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
評価はまだありません。

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。
◆コメントを書くお名前： URL：メールアドレス：(このアドレスが直接知られることはありません) コメント：

◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。トラックバックURL https://kuruten.jp/blog/tb/aasulurind/255998