アースルーリンドの騎士『二年目』42　哀惜　1

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』42　哀惜　1

[★二年目　連載]

2013年6月18日 19時14分の記事

この辺りの、ローランデと相対す

ギュンターには笑いが止まらない…。

有り得ないけど、純愛してる……。

ローランデの一挙一動で

喜んだり落ち込んだり

項垂れたり…………。

すまんギュンター、吹き出して………。

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アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

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やっぱりオーガスタスと、共同浴場に出向いたが、オーガスタスはグーデンが殴れずイラ立っているように見え、ギュンターは言葉を控える。

が、オーガスタスの方は気づいてギュンターに振り向くが、ギュンターは何か思案している様子で、俯き口を、開かない。

二人は結局無言で風呂から出、無言でオーガスタスはこの日は四年宿舎に戻り、ギュンターは一人で自室へ戻り、寝台下から寝る前に煽る果実酒を引き出して飲み、そのまま寝台に突っ伏して…意識を無くした。

42　哀惜

　次の日、ギュンターは授業後の補習で、ローランデを見つけ近寄る。
剣の講義時で、サリアスもアスランもが目覚ましい上達に、講師に褒め言葉を貰っての補習講義だった。

ローランデが教えていたレナルアンの相手を、ディングレーが代わってし始め、ローランデは手が空いて、他の様子を見ようと周囲を見回した時偶然目が、合った。

その時、ギュンターは吸い寄せられるようにローランデに寄っていた。
何か言うつもりなんか無かったが、彼が見つめて来るのでギュンターはつい、何を言おうか考えるが、頭の中は真っ白だった。

黙って見つめていると、ローランデが微笑った。
やはり彼はこの上無い美少年だ。と再認識したがやっぱり、言葉が見つからない。

「…ミーシャもレナルアンも、貴方の事をとても、褒めていました」
が、ギュンターは一瞬ぎくっ！とした。
まるで、浮気が見つかった様に。
だが自分はローランデと、付き合っていない。

「…二人は落ち着いたか？
どちらもあんたの事を気に入ってる」

が、ローランデの微笑が少し、薄れる。
「？」
ギュンターが覗き込むと、ローランデは少し吐息吐き、囁く。
「…ミーシャは多分、私では頼りないと思ってるし…レナルアンは…」
「ああ、フィンスとオーガスタスが気にしてた。
シェイルに話したか？」

ローランデは微笑みを取り戻すと、顔を上げる。
その、薔薇の花びらが開くような微笑みに、ギュンターもつい微笑み返してしまう。
「シェイルは週末に、ディアヴォロスに会って話すそうです。
…きっと久しぶりだから、とても嬉しそうでした。
でも…」
「でも？」

ローランデはまた、俯くと少しずつ言葉を吐き出す。
「…私も一緒に。と………。
ディアスはきっと、がっかりするんじゃないかな…。
その…シェイルと二人きりで無くて」
「君も、行くのか？」

「ローフィスが行けないからと…」
そう言って、ローランデが顔を上げる。
「ラナーンやレナルアン達は、フィンスとヤッケル…それにシュルツが見てくれるそうです。
本当はヤッケルと代わりたかったけれど…」
言ってまた、俯く。

「…どうして駄目だ？」
ギュンターが気の毒に成って、一緒に顔下げながらローランデの表情を伺う。
「…ラナーンがその…私より、ヤッケルを気に入って………」

ギュンターも同様、がっかりして呟く。
「………そうか………」

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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