アースルーリンドの騎士『二年目』42　哀惜　6

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』42　哀惜　6

[★二年目　連載]

2013年6月23日 19時20分の記事

アイリスの登場です。

アスランは相変わらず

アイリスのファンですね。

世間知らずだから簡単に騙されちゃうんですね。

でもそこも可愛いですね。

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王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

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　アスランが、班の皆とギュンターの会話に惚けていると、アイリスがそっと横に来ていた。
アイリスに憧れているアスランはぎょっ！として…けれど嬉しそうに微笑む。

その少し向こうにマレーが居て、ディオネルデスやフィフィルース、アッサリアも居た。

つい、アスランが尋ねる。
「さっきその…ギュンターはとてもモテるから、皆が…」
アイリスはにっこり。と微笑む。
「聞こえてた。
君達の班の者だけじゃなく、皆が、剣の音がすると聞こえないから。
って一斉に打ち合うのを控え、聞き耳立てていて…講師もお手上げだ。
と思ったらしく、注意もしなかったから…」

アスランはびっくりして、周囲を見回す。
「…それで…休憩に、成ったんですか？」
アイリスが『そうだ』と微笑む。

アスランは俯くと、もじって尋ねた。
「…あの…やっぱり、恥ずかしい事じゃないんですか？
僕…偶然浴室で、裸の女中の…その、胸を見ちゃった時おかしくなって………。
慌てて自室に逃げ帰って………。
ローランデみたいに凄く、自分が恥ずかしかったです…」

アイリスは上品そのものの笑顔で、言った。
「その件については、スフォルツァやギュンターの言う通り、反応しない方が異常だから、君は自分が正常で良かった。と胸を撫で下ろすべきだ」

つい…近くに居たマレーも、アッサリアもディオネルデス、フィフィルース迄がアイリスのその言葉に、ぎょっ！として同時に振り向く。

が、アスランは憧れのアイリスに言われ、恥ずかしそうに、けど嬉しそうに尋ねる。
「そうなんですか？
僕…父にも言えなくて………」
「でも周囲に相談出来る男の身内が居たら、きっと私と同じ事を言うよ。
むしろ…」
「むしろ？」
「反応しなかったら心配される。
どこか悪いのか？と」

アスランはますますほっとして
「そうですか！」
と元気よく笑った。

が、アッサリアやディオネルデス、フィフィルースらは、スフォルツァと居る御姫様然としたアイリスの印象が強かったので、思わずアスランに教授する、アイリスの美しい横顔を凝視する。

スフォルツァが気づき、すっ…と三人に寄ると、ぼそり…と告げる。
「アイリスはああ見えて、女性との経験が豊富だ」

「…………だって君とその…とっくに…」
アッサリアが言い淀むと、フィフィルースが斬り込んだ。
「とっくに寝てるんだろう？」

真正面からフィフィルースに見つめられ、スフォルツァはフィフィルースを見つめ返す。
「俺がハッキリ『寝てる』と公言すると思うか？
勝手に想像してろ！
だが女性の扱いに慣れてるのは確かだ。
大公家の舞踏会に、出れば分かる」

三人は言われて、互いの顔を見合わせ合う。
マレーはついそんな三人と、アスランと明るく猥談続ける、アイリスとを交互に、眺めた。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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