アースルーリンドの騎士『二年目』44　大公家大舞踏会　1

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士王冠１

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アースルーリンドの騎士『二年目』44　大公家大舞踏会　1

[★二年目　連載]

2013年9月4日 18時8分の記事

いよいよ大舞踏会。

アイリスがメインだと

とっても華やかになります。

今日はぞろぞろ人が居ます。

道が雨で川になってるので

お絵かきしてる時間取れません。

代表選手で、シェイルに出て貰います。（イラスト）

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

44　大公家大舞踏会

　その朝、オーガスタスは三年宿舎前で待ってたリーラスとローフィスと合流し、背後にギュンターを伴い、二年宿舎方向へ歩き出す。

ギュンターはローフィスに、礼を言おうとしたが、ローフィスはギュンターの痛みの無い動作見て、微笑っただけで顔背けた。
「(礼も言わせない気か)」
ギュンターはひとつ吐息吐き、先歩く四年三人に付いて行った。

一同は途中出迎えるアイリスの案内で、二年宿舎前に止まっていた、公爵家紋章付きの、馬車に乗り込んだ。

シェイルとヤッケルがもう先に乗り込んでいて、窓側にヤッケル、真ん中のシェイルが横に、ローフィスを嬉しそうに迎える。

リーラスがヤッケルの向かいに乗り込み、真ん中にオーガスタス、最後にギュンターが乗り込んだ。

が、オーガスタスやリーラスみたいなデカい男との同乗でも余裕の広さの、素晴らしく洒落た内装の馬車に、皆が
『流石大公家』
と、キョロキョロ首を振って、手の込んだ飾りクッションで埋め尽くされた快適な馬車内を、見回した。

数時間揺られると立派な門が正面に伺い見え、そしてその後、延々と続く手入れの行き届いた庭園。

美しい彫刻立ち並び、幾段もが水の滴り落ちる円形の階差、その池のような巨大な水溜まりの、あちこちから水吹き出す壮大な噴水の横を通り過ぎ、左右に幾つも見える、別宅へと続く小洒落た緑溢れる小道をも過ぎ去る。

どの植え込みにも美しい花咲き乱れ、蝶が舞て踊ってる。

シェイルも目を、まん丸にしていたが、ヤッケルは馬車から乗り出し、見物していた。

ローフィスが、呻く。
「半端じゃないな」
オーガスタスも頷く。
「大豪邸だ」

この中で唯一、家柄がいいリーラスは、ふんぞり返り、呟く。
「そりゃ王族に継ぐ身分の、大公邸だ」

当然だ。といわんばかりのその言葉に、ギュンターが振り向く。
「王族は、もっと凄いのか？」

オーガスタスも、ローフィスもが揃って頷く。
「…ディングレーのとこは流石王族。って言うだけ有り、ここより庭が広い」

ローフィスの言葉に、ギュンターは呆れた。
「…もっとか！」

「…道理で、グーデンが威張り散らす筈だ？」
ヤッケルに振り向いて問われ、がギュンターは言い返す。
「いや。
グーデンが威張るのは解る。
なのにディングレーは威張らないな。
と思ったんだ」

ローフィスが、溜息付く。
「家が大豪邸だから住み心地いいとは限らない」

馬車内は、その言葉でしーん。と成った。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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