アースルーリンドの騎士『二年目』44　大公家大舞踏会　10

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士王冠１

『ファントレイユとの出会い』
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アースルーリンドの騎士『二年目』44　大公家大舞踏会　10

[★二年目　連載]

2013年9月18日 14時12分の記事

御大、ディアヴォロスの登場です。

まあ…でも彼も割と、色事では

来る者拒まずなので…。

しかし下級生に対しては真面目です。

『幼い頃』では、弱り切ってる彼ですが

ここでは全然元気なんですねーー。

まだここでは、オーガスタスとは他人行儀ですけど。

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

一年、三人の美少年らは、一年大貴族達と楽しそうに話し始め、
ディングレーは直ぐローフィスの横へ行くと、ほっとしたように態度を崩した。

シュルツとスフォルツァは補習で同班の、明るい青の衣服を着込むアスランを取り囲み、とても似合ってる。と褒めた。

アイスブルーの衣服のフィフィルース、紫の上着のディオネルデス、黄土色の衣装のアッサリアらは補習の時の習慣で、赤紫色の礼服のマレーを取り囲んだし、薄紅色の衣服のハウリィは、平貴族で青の礼服をアイリスに借りて恐縮しきってるラッツと一緒に、一生で一度、出席出来るかどうか。の豪華な大公家の舞踏会の様子に、目を見開き合って批評し合った。

濃い青の上着を着たデルアンダーが、白い礼服のシャクナッセル連れ、フィンスと話し込む姿を見、ギュンターはアイリスと話し始める、ローランデの背後に進む。

二人の会話に、割り込もうと口、開いた途端だった。
扉が開き…誰もが見るとも無く、扉に振り向き、その…圧倒的魅力を湛えた人物に、一斉に視線が吸い寄せられたのは。

ローランデは途端、頭垂れ、ギュンターは見回すと周囲の大貴族達は皆、同様に頭垂れていて、オーガスタスとローフィスに振り向くと、二人共が、顔引き締めてその室内へ入って来た人物を見つめる。

ホストのアイリスだけが、彼を出迎えるように歩み寄り、丁重な口調で歓迎を告げる。
「おいで頂けて、光栄としか申せません」
そして、にこやかに微笑むと、すっ…と頭垂れ、一礼する。

ギュンターが見ると、オーガスタスもローフィスも、アイリスの度胸の据わり具合に呆れてさえいた。

オーガスタスと並ぶ程の長身。
縮れた黒髪を胸に肩に流し…整いきった美男で、その瞳は薄い、グレーともブルーとも…グリーンとも言えない、浮かぶような瞳で柔和な笑みを湛え、彼からしたらとても小柄な招待主に屈み、囁く。

「私が卒業した事で私の一族の者が君達に、大変迷惑をかけているようですまない」

「(ディアヴォロス！)」
ギュンターは咄嗟にその名を、思い浮かべた。
その、低く良く響く、落ち着いた独特の声音。

聞いた者全てが、その声の主に思わず信頼を寄せてしまいそうな…好感持てる声色だった。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

ミラーサイト

 『幼い頃』

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