アースルーリンドの騎士『二年目』44　大公家大舞踏会　11

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士王冠１

『ファントレイユとの出会い』
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アースルーリンドの騎士『二年目』44　大公家大舞踏会　11

[★二年目　連載]

2013年9月19日 12時49分の記事

どうやら

ディアヴォロスは卒業時のし残しが出来るようです…。

他人からは面倒で大変な事でも

ディアヴォロスだと何とかしちゃう。

流石、現神人。

高貴で崇高だけど

砕けてるとこもあって、作者の大好きなキャラ。

アルファロイスも大好きだけど

お亡くなりに成っちゃうのであんまり感情移入すると…。

書けなく成っちゃう。

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

アイリスは恐縮したように、その言葉に更に頭垂れる。
大貴族達は皆、頭垂れたまま。

その奥で視線向ける、四年オーガスタス、ローフィス、リーラスらに心易い微笑を向け、その「左の王家」の大物王族は告げた。
「寛いでくれ。
私も君ら同様、一招待客だ」

言うと、デルアンダーとテスアッソンは頭垂れたままディングレーを盗み見、ディングレーは二人に頷いて見せ、二人はディングレーの合図で頭、上げる。

ローランデに習うように、フィンスとシュルツが顔を上げ、一年大貴族達…スフォルツァ、フィフィルース、ディオネルデス、アッサリア、ラッツらは、少し遅れておずおずと頭上げる。

ディアヴォロスはヤッケルと居るシェイルに、それは魅力的な微笑を送り、シェイルは少し、頬染めて俯いた。

ローフィスが真っ直ぐ顔上げ、ディアヴォロスの元へと歩み寄って言った。
「さっきシェイルにあんたが来る。
と聞いたばかりだ。
ローズベルタを、どうする気だ？」

まるで…高貴な血統書付きの気品溢れる堂とした犬に、駄犬が噛みつくように見え、ギュンターはつい、ローフィスを見守った。

が、ディアヴォロスはローフィス相手にも、柔らかな微笑を向ける。
「君の報告はいつも的確だと。
ワーキュラスが褒めている」
「…それが質問の答えか？」

ディアヴォロスはそのぼやきに笑顔で返すと、車椅子にかけるローズベルタの、前へと進み出る。

ローズベルタはディアヴォロスを見、真っ青に成った。
俯き、震えてさえ居た。
「…怖いか？
光が？」

ディアヴォロスは言うと、ローズベルタの車椅子の背後に立つミーシャの、憔悴しきった様子を目に止め、ローズベルタに低い声で告げる。
「…闇を振り払うには、固い意志が必要だ。
君にその気があるのなら…私が何とかする。
が、このまま闇に下るというのなら…君一人で下れ。
ミーシャは私が引き受ける。
…闇に落ちた君の手の届かない場所で護る。
二度と彼とは、出会わせない。
彼とこれきりになるか、それとも彼と共に光溢れる場所に戻るかは、君の選択次第だ」

ディアヴォロスは、素っ気無く見えた。
情愛で説得するので無く、理性的に取引するかのような提案だった。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

ミラーサイト

 『幼い頃』

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