アースルーリンドの騎士『二年目』46　ディアヴォロスの依頼　11

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』46　ディアヴォロスの依頼　11

[★二年目　連載]

2013年12月8日 21時12分の記事

端役なのに…。

イラスト付き。

いい男で王族はトク？

アドラフレンです…。

更新時はアドラフレンでいっぱいいっぱいだったので。

下はギュンターと、「左の王家」のリースのラフ画です。

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

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アドラフレンは寄り来ると、いきなりディアヴォロスに文句を言う。
「着くなりリ－スに怒鳴られた。
君、アナフラティシアをあの金髪の美青年に紹介したんだって？」

ディングレーはようやく、円舞の始まる前、ギュンターの腕掴んで怒鳴られた黒髪の少女が一族のリースだと思い出した。

女性集う会合にはあまり顔を出さなかったから、リースとは五年ぶり。
「…すっかり着飾っていたから、解らなかった。
俺が会った時はまだてんで餓鬼で、鼻垂れで………」

ディングレーの呟きに、ディアヴォロスが身の内に住む光竜ワーキュラスの知恵借りて囁く。
「…リースはギュンターに無礼を働いて、断られたのか？」

アドラフレンは、なんだ。と肩竦めた。
「なら、言い訳も立つな」
ディアヴォロスはその軽いいとこに、微笑って頷いた。
「ニーシャが君を探すだろう」

が、アドラフレンは肩竦める。
「こっちもあっち(ニーシャ)も色々趣のあるお菓子がたくさんある場では、そっちを味見しよう。と申し合わせてある」

ディングレーはその言い草に呆れる。
「普段から付き合いがあるのか？」

アドラフレンはくすくす微笑って言う。
「気が強く…あれでなかなか、楽しい相手だ。
が、彼女もそうだが俺も、じっと一人を、見ていられないタイプなんでね」

ディングレーがディアヴォロスを見たが、ディアヴォロスはアドラフレンに微笑いかける。
「…だが君の一番の関心は、ニーシャのようだ」
「じゃじゃ馬だからな…！
あれでたまーに危なっかしい場面を助けると、俺の男も上がるし、滅多に見られない可愛い彼女も、拝めたりする」

ディングレーは思いっきり呆れ、ぼそり…と言った。
「…あんたら、お似合いだ」

アドラフレンは、まだ少年だったディングレーをしっかり覚えていたので、身を少し屈めて囁く。
「坊やは近寄るな！
火傷じゃ済まない」

ディングレーはその時、この軽いアドラフレンの背が高い事を思い出す。
ディアヴォロスと並ぶと大抵の男は低く、見えたので。

ディアヴォロスはすかさず、彼より年上のいとこに頼む。
「彼女からディングレーを護ってくれると有り難い」
「そんな事、訳無い。
…但し…俺の目前に、女性が居なかったらの話だが」

言って、寄って来る美女の手を取り、振り向いて見ている二人にウィンクし、美女の手を取って踊りの輪の中に消えて行った。

「…当てになるのか？」
ディングレーがディアヴォロスを見上げ、問う。
「…怪しいな」

ディアヴォロスの呟きに、ディングレーは思い切り、顔下げた。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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