アースルーリンドの騎士『二年目』47　念願のダンス　2

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』47　念願のダンス　2

[★二年目　連載]

2013年12月24日 18時28分の記事

ちょっと下書き描いたら…。

手抜き塗りするつもりだったのに…。

つい、ディアヴォロスがシェイル相手だと

私的な面見せてくれちゃうので

がっつり塗っちゃいました。

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王冠２

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ギュンターが惚けて見ていると、何とローフィスがローランデと端から中央に踊り出し、いきなり踊りの輪に加わった。
「………………………」

ギュンターが呆然と見つめていると、派手な拍手沸き、ローフィスより背の低いローランデが女性役を踊ってる。

アナフラティシアが小声で囁く。
「…とても難しい踊りで、どっちか片方が踊れてもお相手も踊れないと無理なの。
だからとても優れた踊り手は、こんな時大抵相手が居なくって…ああいう事も、希にあるんでしょうけど…」

ギュンターは聞き耳立て、聞いている。と頷く。
アナフラティシアは背の高いギュンターに更に囁く。
「多分、あのお二人は主催者の大公婦人に頼まれたのよ。
大抵、この曲の時は主催者が踊ってくれるよう、事前に打診する事が多いんですって」

そんなに難しい踊りなのか？
そう…聞こうとしたが、中央女性達が一斉に宙を軽やかに飛んで男性の腕に飛び込み、男性は女性を一瞬で抱き上げるのを見て、絶句した。

男性達は女性を抱き上げながらくるくる回っていたし、女性を宙に放り上げ、横に1回転した女性の腰を宙高くで抱き止め、そのままくるりと周りながら女性を着地させてる。

感嘆の声上がり見ると、若輩で体格もさ程。のアイリスとスフォルツァがそれぞれ、社交界の華の婦人達を見事に受け止めるのに、拍手が湧いていた。

次に女性は一気に足前後に広げ、床につかんばかりに低く身を落とし、男性が腕引き一気に、引き上げる。

笑いが起こったので視線移すと、何と男役をしていたローフィスが突如女性役に転じ、前後に床に足が付く程広げ、一気にローランデに引き上げられて立ち、粋な微笑を浮かべていた。

「…曲芸に近いな」
ギュンターが零すと、アナフラティシアは溜息を付いた。
「私も一生懸命練習してるけど…あんなに低く出来ないの。
足が痛くなってしまって。
前で踊ってる人みんな、ほとんど床に着くくらいの人ばかりでしょう？
…この後、もう少しヘタな人も踊れるように成るけれど…第一曲目はもう…名だたる踊り手ばかりなのよ」

ギュンターは呆然。と前を見た。
「俺は絶対無理だぞ？」
「いいのよ。
この後一般で踊れるように成ったら…その時はみんな下手くそだから」

「…………………」
ギュンターはつい、アナフラティシアを見た。
ダンスは今日が初めての俺に、あれの相手をしろ。ともしかして言ってるのか？と心の中で呟き、凝視して。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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