アースルーリンドの騎士『二年目』47　念願のダンス　12

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』47　念願のダンス　12

[★二年目　連載]

2014年1月13日 22時30分の記事

ギュンター、念願のローランデとのダンスです。

ローフィスは恩人。

二人が踊ってる時、殴り込みに行かなくて

良かったね♪ギュンター（笑）

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ひとしきり拍手を聞くとようやく、前の男が身起こし、ギュンターもやれやれ。とアナフラティシアの背を抱き起こした。

アナフラティシアは頬紅潮させ誇らしげで、右手胸に当て、左手でドレスの裾引き、優雅な礼をする。
ギュンターも思い出し、彼女同様右拳胸に当て、少しお辞儀してみせる。

つい再び湧く拍手聞きながら、あの旅の間まさか将来こんな派手な舞踏会で着飾って「右の王家」なんて高貴な家柄の美少女と、こんな冷や汗吹き出す複雑なダンス踊るなんて、想像も出来なかったな。
としみじみ、思った。

ローフィスがまじまじと自分見てるのに自然に、アナフラティシアを連れそっちの方向へと広間中央から歩を進める。
その場を去れて、どれ程嬉しかった事か。

ローフィスの前に立ち、横のまだ小さく拍手するローランデに振り向く。
「ヤッケルとフィンスが次、踊るんです」
微笑んで言われ、ギュンターは頷く。

ローフィスがこほん。と咳ばらうと、横のローランデに振り向く。
「「右の王家」のレディを俺が踊り相手に頂くから、君はギュンターをリードしてやってくれないか？
なんとか踊れるようだが、まだ良く解ってないようだから」

そして、ローフィスの言葉に目見開くギュンターの、横にローフィスは付きアナフラティシアににっこり笑いかけた後、ギュンターを思い切り、周囲に気づかれないよう肘で小突いた。

小突かれてギュンターはローランデに告げる。
「…実は初めてで全然解らなかった」
ローランデはびっくりし
「…でも、踊れてましたよ?!」
と小さく叫ぶ。

ギュンターは頷くと、ローランデを真っ直ぐ見つめた。
「だが教えてくれると有り難い」
ローランデは直ぐ、感じ良く笑って、ギュンターの腕に触れる。

それが去った筈の広間中央に戻る合図だと知り、ローランデと共に広間中央に、歩を運ぶ。

ローフィスに、呪いの言葉吐く筈だった。
あれ程…去れて嬉しかった広間中央に戻る羽目にされて。
なのに…腕の手添えるローランデと並び進むと、心が弾む。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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