アースルーリンドの騎士『二年目』　49　それぞれの時間　3

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』　49　それぞれの時間　3

[★二年目　連載]

2014年3月6日 22時8分の記事

レナルアンその後。

流石元垂らし。

少女垂らすのは得意な様子♡

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

ハウリィは幾度もその少女を見た。
俯いて、泣きそうだった。

その柱の陰にはさっき彼女の姉達らしき背の高い少女らが居て
「あんたなんて、相手が居ないんだから踊れないわよ！」
だとか
「ほら！あんたの憧れの子、やっぱりミレディと踊ってるわよ！」
と言われ、しょげていて…。

姉達が申し込む男の子達と共に踊りの輪の中に消えて行って暫く、足でステップ踏んでいたけど…でも近づく男の子達が通り過ぎ、別の女の子を誘う度、身を乗り出しその都度、落胆していた。

ハウリィは幾度も柱の陰から出て、申し込もうか。
と躊躇い結果…彼女と反対側の柱の陰で彼女同様、項垂れるだけだった………。

レナルアンが黒髪の少女と横に戻って来て、言う。
「…やっぱりまだ、ギュンターと踊りたいのか？」
少女は怒鳴る。
「だってディアヴォロスったら、アナフラティシアなんか勧めるんだもの！
私を差し置いて!!!」
アドラフレンが横に来ると囁く。
「君がギュンターと踊りたがってるのを、知らないのさ」
「だって…ディアヴォロスよ？
彼は何でも知ってるわ!!!」
「…だったら多分、君がギュンターに振られた事も、知ってるんだな」

その言葉聞いた途端、黒髪の少女はぷんぷん怒ってた。
「右の王家」の貴公子サッテスが顔出すと
「アナフラティシアが君の気分を害したのなら、私が責任取らないとね」
と言って腕差し出すと、黒髪の少女は喜んでその腕に腕巻き付け、レナルアンに振り向くと釘刺した。
「いい？
次の舞踏会も絶対、来てね？
約束よ!!!」
レナルアンは笑って
「ああ！絶対！」
と笑い返す。

黒髪の女の子は…あんまり美少女じゃなかったけれど…レナルアンにそう言われると、素晴らしい笑顔を見せた。

凄く…愛らしかった。
で、ハウリィはつい、まじまじと背の高いレナルアンを、見つめてしまった。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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