アースルーリンドの騎士『二年目』　49　それぞれの時間　10

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

くる天

最近の記事

12/24 06:41 二年目休載中で、その前の物語を開始しました。
02/21 16:59 アースルーリンドの騎士『二年目』68　屋外浴場　11
10/12 04:44 天使は夢の中　なろうにアップしました。
10/06 03:07 現在歯痛の為、更新まだまた休止させていただいてます。代わりに…。
09/28 00:11 連載休載のお知らせ。

カレンダー

RSS

作品りんく

アースルーリンドの騎士王冠１

『ファントレイユとの出会い』
宝石紫

『野獣のうぶな恋心』
宝石ブルー

『幼い頃』

『シェンダー・ラーデンの恋人』
宝石赤

『仮初めの時間』
　

注意

はBL18禁

YOU TUBE

YOU TUBEを
大きい画面で見る方法。
画面の再生(赤矢印)
をクリック。
右クリック。
「動画のURL」
をクリック。
URLを右クリックでコピー。
ブラウザのURL部分に
貼り付け
Enterキーを押す。

登録サイト

ぶろぐぱーつ

￡*天使のアンティーク✿時計*

募金

こちら

アースルーリンドの騎士『二年目』　49　それぞれの時間　10

[★二年目　連載]

2014年3月23日 17時49分の記事

舞踏会だの王族として、仰々しく扱われ

威張って隙見せないよう気遣わなきゃ成らない場が

大嫌いなディングレー。

婦人避けた結果、オーガスタスやスフォルツァと恋人と間違われ

終いにアイリスとのダンスだなんて、気の毒すぎ（笑）

【PR】Licom高画質ライブ配信・通話システム

イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

　ディングレーはこの、厄介な踊りが大嫌いだった。
舞踏会に出る為、講師から教わった時も
『本気かよ』
と思い、熱心さの『ね』の字も無かった。

が、良く「左の王家」の一族の集まりで同じ王族の子供達が集った時、この踊りを皆卒無く踊れるのを見て
『ヤバい…』
と思い、必死で覚えた。

けどそれでも踊れなくて、ディアヴォロスが見かねて、振りを覚えるのを手伝ってくれた。
なので振りは何とか覚えられたが、どう見ても優雅からは程遠く、ディアヴォロスに
「好きな事じゃなきゃ、覚える事も上手く出来る事も、無くて当たり前だ」

と言われて彼を、見た。
素っ気無く見えるのに…どこか優しい雰囲気があって…神秘的な光竜ワーキュラスの輝きを身に纏ってる彼は、自分だけで無く誰もが特別扱いした。

けれど、ディアヴォロスに奢る様子は見られない。

皆、ディアヴォロスのその神秘的な雰囲気に気圧され、一歩引くように伺っていたけれど、本人は気にせず話しかけて来る。

内心ディングレーは、ディアヴォロスに構って貰えると心が震える程嬉しかった。
がそれを、態度に出したり言葉に、した事は無い。

子供達の集い。
と言っても同年代の男の子は居ず年上の青年ばかり。
年齢が近いのは女の子だけ。
ディングレーはいつもその、青年の男達に憧れる、年下なのに生意気で気取った女の子達に
『一番のチビ』
扱いされて頭に来ていたから、この集会が大嫌いだった。

けど…年上の青年達は、参考に成った。
誰もが「左の王家」を意識して、皆子供の頃から、剣士たるべし。
と、剣を握ってきた者ばかり。

皆「左の王家」特有の、素っ気なく、それでいて一旦剣を振ると激しい。
を持っていて、格好良かった。

兄のグーデンは自分と反対で、子供の集まりから抜け出しては、年上の貴婦人達のお茶会に毎度、紛れ込んでは美女に囲まれ、ご満悦だった。

大抵男の子達は相手を競争相手と意識し、剣の腕前がどれ程かを、秘かに競ってた。

…それに、剣振る高揚感の方が、自分の性に合ってる。
ディングレーはそこ迄思い出し、相手のアイリスを見る。

アイリスは笑顔を浮かべ、見事に女役を踊りつつ、広間の端に居るアガンソ婦人に、勝者の笑みを送るのを、忘れなかった。

その都度アガンソ婦人は煮えたぎるような悔しい表情をし、が、見ている自分と目が合うと途端、瞳を潤ませ縋るように見る。

ディングレーは慌てて、見てはいけないものを見てしまったように、顔背けた。

アイリスが居なければ…自分はこの、舞踏会にすら出て無くてこんな面倒で厄介な事に、巻き込まれずに済んだのだ………。

ディングレーは、肝に銘じた。
アイリスには今後絶対、迂闊に近寄るまい。と。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

ミラーサイト

 『幼い頃』

このブログへのチップ 0pts. [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
評価はまだありません。

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。
◆コメントを書くお名前： URL：メールアドレス：(このアドレスが直接知られることはありません) コメント：

◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。トラックバックURL https://kuruten.jp/blog/tb/aasulurind/289568