アースルーリンドの騎士『二年目』　56　恋に落ちる瞬間 5

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』　56　恋に落ちる瞬間 5

[★二年目　連載]

2015年1月8日 23時39分の記事

時間押しまくり…。

今日はシュルツのお部屋拝見（笑）

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

「二年目」を最初から読む

ディングレーがじっ…。
とアイリスを見る。
アイリスが気づいて振り向く。
「何です？」

ディングレーは言いたかった。凄く。
『お前、本当にいい性格してるな』
が、それがアイリスとの口喧嘩の、戦闘の火蓋を切りそうで更に、口での言い合いではアイリスに到底勝てそうも無いと気づき、俯く。
「…いや。
何でも無い」

それ以上追求されないように、アイリスより深く深く、顔背け避けきった。

結局食べた後、ギュンターはレナルアンを伴い二年大貴族宿舎の階段を上がる。
共同のだだっ広い食堂には、人の影はまばら。
グーデン配下の男は居ない。
とギュンターは素早く見回し、シュルツの部屋の、扉をノックした。

シュルツは直ぐ扉を開けてくれた。
どちらかと言うと明るい、オレンジがアクセントの緑色の室内で、暖か味と素朴さがあった。

が良く見ると手の込んだ彫刻なんかが彫り込まれ、安物なんかじゃないと解る。
「いい部屋だろ？明るくて！
ローランデの部屋はさ！
すんごく綺麗だけどもの凄く上品で！
やっぱ敷居高いな！って感じでさ！」
と明るくレナルアンが言う。

ギュンターが見てるとシュルツは少し照れたように
「あっちは大公子息で…俺の所は大貴族と言っても、単に古めかしいだけの、無骨な家系で、洗練されて無いからな…！」

見ると所々に由緒在りそうな置物とかが飾ってある。
「…だが、維持し続けるには、戦績を上げ続けなけりゃならないんだろう？」
シュルツは俯くと囁く。
「隊長止まりで…この所准将も、出てない。
だが…ずっと続いてる家系だから…尊重されてる」

ギュンターはシュルツが、金持ち揃いの大貴族らの中、あまり高価な持ち物を持たず実直で誠実で質素なんだと解った。
が、舞踏会の様子だと、礼儀作法はちゃんと知っていて、宮廷に出たとしても困らない。

普段はまるで飾らず…ここと言う場所では大貴族の威厳を見せるシュルツを、ギュンターは好ましい。
と思った。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

ミラーサイト

 『幼い頃』

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