アースルーリンドの騎士『二年目』 62　名誉の負傷者達　11

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』 62　名誉の負傷者達　11

[★二年目　連載]

2015年6月3日 12時30分の記事

助っ人を呼びに走るデルアンダー。

ローランデの後を追うディングレー。

そしてアイリス………。

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イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

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シュルツはアスランとマレーを見るが、二人は怪我人を置いて馬には乗れない。
と首を横に振る。
シュルツも馬をかっ飛ばして駆け去って行く面々を見つめ、アスランとハウリィを連れてとても後を追えない。
と諦めた。

シェイルはフィンスに、そっと尋ねる。
「…どうしよう…」

未だ言い争ってるレナルアンとラナーンに、視線振る。
フィンスはシェイルに、囁く。
「ここは私が見てる。
どのみち怪我人が多いから、絶対運び手に四年も駆り出される。
君は…」
「四年を、呼んで来る!!!」

シェイルが一辺に嬉しそうで、ラナーンとレナルアンが口喧嘩止めて見つめる。

馬の元へ駆け去るシェイルを見つめ、レナルアンがぼやく。
「どうしてあんなに、嬉しそうなんだ…」
「だってローフィスは四年だ」
「…なんだ。
つまりは四年って言っても、ローフィスを、呼びに行くんだ」
ラナーンが大きく頷き、フィンスはやっぱり、顔下げた。

デルアンダーはシェイルが、軽やかな乗馬で自分の背後に迫るのを見た。
振り向くが、付いて来ている者らはほぼ、無傷。
シェイルに追い立てられるように速度を上げながら後ろに、怒鳴る。
「飛ばすぞ!!!」

おぅ!!!

背後からの返答に、デルアンダーは軽やかに駆けるシェイルに追い抜かれまいと、必死に馬を急かした。

ディングレーはアイリスが騎乗して駆け去る、その背を見つめる。
「どっちに行ったか、解ってるのか?!」
「セシャル殿を拉致したんなら！
駆け込む先はグーデン私室でしょう?!」

ディングレーは、そうかも。と思ってたけどアイリスに言われ、推測が確信に変わり、一つ頷く。

が突然、アイリスが馬の首を横の段差在る坂へと向ける。
「…そっちは…！」
「先に、行ってて!!!」

ディングレーは肩竦めると、確信出来る教練宿舎への道のりを、愛馬に無言で示す。
ディングレーの黒光りする見事な馬は、主の思惑を受け取り、怒濤の如く宿舎目指し駆け始めた。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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