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くる天
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国民投票の法制化を
[”民主主義はタダでは手に入らない!”政治・経済・デタラメディア]
2012年10月14日 17時55分の記事

安倍氏「解散は国民との約束。」

いつの間に公党間の約束が国民との約束になったのか。

解散についての話は国民向けの場ではなく、あくまでも谷垣氏との対話のなかでの話だったはずだ。

国民を党利党略のダシにするなっつーの。

約束というなら、公債法の成立は約束以前の国民との暗黙の了解だ。それらを付託するために国政があると言っても過言ではない。

このふたつの約束のうち優先すべきはどちらか。

言うまでもなく国民生活に直結する法案審議でありそれらの成立だ。解散は政局に過ぎず、法案の成立は政治であり、ない。
自民・公明らの解散一点張りは、党利党略のためなら国民生活を人質にする事すら厭わないと言っているに等しい。
与党の施策を監視し、質すべきは質し、協力すべきは協力するのが本来あるべき野党の姿だと思っているが、自民は違うらしい。

石破氏 「野党の仕事はただ一つ、政府を倒すことだ」
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/politics/631842.html
我らは政局党でございとこれ以上ないほど鮮明に自ら宣言しているに等しい文言だが、こういう言葉をのうのうと口にできるあたりにこの党の質の低さが伺われる。
要するに仮に政府の方針が国民生活に寄与するものであっても、足を引っ張れるならそっちを優先するということにほかならない。究極の政局党と言うべきだろう。こんな政党がそもそも野党を自称して政治に関わっているから、どんどん政治がおかしくなるわけだが、そんな自覚はそこには全く見られない。同様に、

高村氏 「民主党の輿石幹事長らは『正直な悪い人』だが、野田総理大臣は『うそつきの悪い人』かもしれないという意見が台頭している。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121010/t10015635751000.html

対立する相手の施策や政策の批判せずに、代わりにその人間がやる何でもかんでもを人格批判に結びつけてあたかもとんでもない悪党であるかのように呼ばわるのはデマゴーガー最大の特徴である事を、政治の監視者である国民は忘れてはならない。まさに、 いかに相手を悪者のレッテルを貼るかに腐心する小学生のケンカレベルの稚拙であり、姑息さだ。

石破氏にしても高村氏にしてももう少し上から物が見られる人物かと思ったが、所詮は自民の毒に足の先まで染まった小物に過ぎなかった。

野田氏は必要法案をきちんと審議し、成立へ向け野党の協力を堂々呼びかければいい。
公債特例その他について与党が野党に協力を仰がなかった、等故意に不成立を画策したのならともかく、国民生活に支障がでかねないから協力を仰いでいるにも関わらず政局に絡めてこれを拒否するなら、国民生活よりも党利党略を上に置いている唾棄すべき政局党の謗りをうけるべきは野党であり、全責任を負わなければならないのもまた野党だ。

そもそもこの「約束」にしても、重要法案を通すためにこれを人質にした野党にやむにやまれず言わされた側面が非常に大きく、野田氏の自発的意思というには程遠いものである事は一連の経緯を見れば自明だ。
相手の弱みにつけ込み、到底飲めない条件をちらつかせつつ、自らの望む結果を暗に強要する手法は、一種の脅迫であり、刃物をちらつかせつつ、口先は秩序維持を謳ってシャバ代を巻き上げるヤクザの脅しとどこが違うのか。
それをおくびにも出さず、野田氏を約束破りに糊塗する姑息さは、醜悪の極みであり、政権奪還のためには手段を選ばない自民の真骨頂というべきだろう。明白ではなくとも戦後政治に確実にあった恐怖政治の一端を垣間見る思いだ。
この約束の一件は、ねじれをいい事に恥知らずにも政治を党利党略の具にしている自民を初めとする野党が、如何にこの国の政治を遅滞・混乱させるかのこれ以上ないほど鮮明なインジケーターにこそ妥当だ。

民主も色々問題はあるが、有形無形の圧力で以って国民の口を封じ、利権マフィアの「大きい声」を絶対としないだけ、まだマシだ。
原発対応についても、政党としての限界というよりも人間の肉体そのものがひとつの障壁として立ちはだかっているのであり、元を糾せば、原発乱立・管理怠慢の責任は現政権ではなく自民にこそある。
尖閣にしてもそもそも寝た子を起こすような真似をしたのは現政権ではなく、石原都知事だ。

だいたい、この機会を逃せば永遠に選挙の機会が失われるというならいざ知らず、ほっといても来年選挙はやってくる。それまでにやるべきは政局による画策ではなく、政治を前に進めることに他ならない。

そもそも何かにつけ政局に絡めるような今の政治システムの欠陥を糾さないことには同じ事はまたぞろ繰り返され、その度に日本の政治の質の劣化は必定だろう。

それを防ぐための手立ては何か。

私は国民投票だと考える。

利権と癒着しやすくその温床となりがちな政治家という屈曲フィルターを通さない分、ダイレクトに国民の意思が国政に反映されるし、また、選挙による政治の遅滞・混乱も回避できるというのがその理由だが、何かある度に選挙に走れば、その度に政治は一旦ゼロクリアされなければならず、それによる政治の遅滞・混乱という影響は甚大であり、海外における評価の失墜というおまけもつく。

これらを回避しつつ政治に真に国民の意思が取り込めるようにするシステムの改変は、何にもまして今求められている施策であると思う。原発や増税等の重要案件は国民投票を必須とするよう法律を制定すべきだ。

そのシステムさえ確立すれば、少なくとも政局を政治と勘違いして国会議員がそれにまい進する日々は少しは減るだろう。特段の事情ない限り、一定期間腰を据えて政治に取り組めるようにしないと混乱は収束するどころか混乱が混乱を呼び、発散するばかりではないのか。

増税にしろ原発にしろ今やるべきは選挙ではなく国民投票であり、求められるのはそのための法整備だと私は考える。


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