神奈川県内の公共工事動向、14年度は前期比10%増の5400億円台で推移 | |
[神奈川の景気動向] | |
2015年4月17日 8時30分の記事 | |
当事務所では、神奈川県内で発注された公共工事の金額から、同県内の景気動向を予想する。公共工事の発注金額は、国や自治体の税収を基に編成した予算の規模に応じて比例しているので、景気の動向を読むには最適な指標となる。 具体的には、国や自治体の予算額が増加(税収が増加)すれば、公共工事の発注金額も増える一方、予算額が減少(税収が減少)すれば、同工事の発注金額は減少する。 神奈川県内で2014年度に発注された公共工事の動向はどうだったのか――東日本建設業保証神奈川支店の集計データを基に予想する。また、当事務所では、景気動向の指標の一つとして、公共工事の発注状況を今後とも活用する。
神奈川県内で14年度(14年4月〜15年3月期)に発注された公共工事の件数は、前年同期比0.6%減の9,772件となった。また、同工事の発注金額は、同9.5%増の5,413億47百円。5,500億円台には届かなかった。 ただ、1990年代半ばには、県内の発注金額は1兆5,000億円台であったことから、市場規模はほぼ3分の1程度まで縮小したことになる。20年開催のオリンピック施設の建設需要増で、隣接の神奈川にも公共投資ブームの再来があるのか――今後とも目が離せない状況だ。 公的発注機関別に発注状況を見ると、金額的には、首都高速道路の332億86百万円(前期比190.6%増)や、横浜市の1,290億54百万円(同14.1%増)、川崎市の577億95百万円(同10.7%増)、藤沢市の126億64百万円(同84.4%増)などが大きく貢献した。 たとえば、首都高速道路は横浜環状道路北西線の工事が本格化。横浜市は区庁総合庁舎の建築や横浜環状道路関連工事の発注により、増加基調で推移した。藤沢市は、本庁舎建て替え関連工事が本格本格化し、旧庁舎の解体工事が進んでいる。 また、その他工事で伸びたのは、県立がんセンターや神奈川県立病院機構の病院施設の建設に加え、社会福祉法人が補助事業で関連施設を建設したことから、発注金額ベースで前期比40.5%増の399億48百万円となった。 | |
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