足取り鈍い米国の景気回復――リスクオフ機運なのか?(上) | |
[金融政策] | |
2015年5月14日 8時0分の記事 | |
米国の景気回復の足取りが鈍くなってきた。「変調」と見る厳しい見方も出ている。なにしろ、3月期に入り、雇用者増加数が予想を大きく下回る12万6,000人増に留まった。 また、新雇用統計データ(LMCI)は、前月のプラス4.0からマイナス0.3に急激に落ち込んだ。雇用者数だけでなく、平均的な時給や労働参加率といった複数の要素を含めた総合的な指標なだけに、様々な観測が市場で出回っている感が強い。 金融筋は「6月の利上げは遠のいた」との見方を強めており、米ドルの実効為替レート指数も下げ気配で動いている。世界的にリスクオフの機運が浸透してきているのか――金利、為替、株価、商品先物、不動産投資信託(REIT)の各方面からマーケット動向を探った。
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