◆米ドル/円の予測レンジ ドル/円の具体的な予想としては「117.85〜120.50円/米ドル」(8/31〜9/4:119.18〜121.75円、同期間の当事務所予想:118.50〜123.00、予想の範囲内)。先週同様に中国株の動きから目が離せません。
来週半ばの16、17両日に開催する米FOMCを控え、ドル/円の動向を揺さぶるだけの材料が比較的少ないのが実態です。120円をはさんだ攻防となるなるのは、先週からの流れで、上値が120円となる可能性も否めません。
日本では、8日に第2四半期GDP改定値の発表があります。予想以上の大幅下方修正が入った場合は、追加緩和策への期待が高まる可能性はあるでしょう。その場合、下支え要因となり、120円を下回るかどうかのせめぎ合いになるかもしれません。
11日に米コアPPIやミシガン大消費者信頼感速報の発表そのものが、目先の米利上げ開始の時期議論の云々にならない見込みで、ドル/円の反応も限られたものとなりそうです。
中国人民元の切り下げ以降、アジア通貨の下落傾向は止まらず、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和を期待したユーロ安も再開しつつあり、貿易加重平均の実効ベースでは円高が進行しているのが実態です。
◆ユーロ/米ドル、ユーロ/円の予測レンジ ユーロ/米ドルは「米ドル/ユーロ」(8/31〜9/4:米ドル/ユーロ1.1087〜1.1332米ドル、同期間の当事務所予想:1.1105〜1.1655、予想の範囲内)、ユーロ/円は「130.00〜133.00円/ユーロ」(8/31〜9/4:132.64〜136.36円、同期間の当事務所予想:133.85〜136.85円、予想の範囲内)とそれぞれ予測します。
ユーロ圏の材料はなく、影響はやはり中国の株価や米ドル関連材料に左右されやすい状況にあります。ECBが先週に開いた政策理事会で、追加緩和の可能性を示唆した反応を受けて、年内にも追加緩和策に踏み切るとの見方が強まっています。
また、中国の株安基調や米経済指標の悪化といったユーロ買いの材料が出て、ユーロの上値は頭打ちになるとの見方が強いようです。
ユーロ/米ドルの本格的な下落トレンドの再開には程遠く、下落に際してはユーロ圏の景況感や消費者物価指数(HICP)の継続的な悪化という条件がつく必要があり、数ヵ月掛かるとの見方もあります。
◆豪ドル/米ドル、豪ドル/円の予測レンジ 豪ドル/米ドルの予測レンジは「0.6850〜0.7000米ドル/豪ドル」(8/31〜9/4:0.6961〜0.7179米ドル/豪ドル、同期間の当事務所予想:0.7050〜0.7375、下限が大きく下振れ)、豪ドル/円の予測レンジは「81.25〜84.35円/豪ドル」(8/31〜9/4:83.05〜87.34円、同期間の当事務所予想:82.50〜88.85、予想の範囲内)と予測します。
8日に発表の中国輸出入統計や、9日に行うRBA高官の記者会見、10日に開くRBNZ金融政策決定会合、豪雇用統計などが目白押しで、どれも目が離せない結果です。
中国の株価やコモディティ価格の下落が再び始まったり、中国の輸出入統計が一層悪化したり、RBNZが利下げへの追加緩和策を示唆したりするなど、ちょっとした数字の変化に敏感に反応し、豪ドルが引き続き年初来の安値更新となる可能性は否めません。
下値のめどとしては、対円では8月24日に付けた安値の82.10円、対米ドルでは0.70米ドルを割り込むことも予想でき、09年以来の安値(0.6249米ドル)まで下げることもあるかもしれません。
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