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第九十八話「多い人と少ない人」(近世百物語) |
2009年8月31日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第九十八話「多い人と少ない人」 ある時、喫茶店に友人達と入ったら……出されたコップの水が、ひとり分だけ多かったことがありました。 「数え間違いだったのだろう……。」と言い友人と言いながら、お茶を注文すると……奇妙なことに気づきました。 やはり、ひとり多いのです。 喫茶店に入って来たハズの人数より……今、目の前に座っているハズの人の数が……ひとり、多いのです。 何度、数えても……ひとり多いのですが……それが誰なのか、分かりません。 他の人が数えても……やはり、ひとり多いのです。 そして、その人も、誰が多いのか、分からないようでした。 真夏で、お盆に近い時期でしたので……少し気味が悪い、感じがしました。 この時は……次第に話題が陰気な方向へ傾いて行き……最後は、怪談話になってしまいました。 喫茶店を出た時……全員いるかどうかを数えると、今度は、ひとり足りません。 しかし、誰がいないのかが……そこにいた誰にも、分かりません。 ただ、ひとり足りない感じがしたのです。 子供の頃……真夏にキャンプした時も……ひとり、いなくなったことがあります。 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら 今日は5連発!どんどんいきます。 |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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